田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』

2020-01-22 14:33:02 | 新作映画を見てみた

 

 舞台はニューヨーク郊外の大邸宅。世界的なミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)が、85歳の誕生日パーティの翌朝、遺体となって発見される。容疑者は屋敷にいたスロンビーの家族と、看護師のマルタ(アナ・デ・アルマス)。匿名の依頼を受けて現れた探偵のブラン(ダニエル・クレイグ)は、果たして謎を解明することができるのか…。
 
 この映画の監督・脚本は、賛否両論を生んだ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)を監督したライアン・ジョンソン。どちらかと言えば、自分は賛の側で、彼の今後に期待をしていたので、この映画の出来の良さはうれしい限りだ。
 
 個性的な面々(クリス・エバンス、ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニ・コレット、M・エメット・ウォルシュ…)が織りなすドラマ内で、謎解きとユーモアを合体させる楽しさは、アガサ・クリスティーや、日本で言えば横溝正史の諸作を連想させるものがある。
 
 さて、もともと ジェイミー・リーには中性的なところがあったが、年を取って、さらに父のトニー・カーティスそっくりになっていたのには驚いた。海千山千のキャストの中で、若手のアルマスの好演が光った。

【インタビュー】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8554d6ab41e8bd6e04c9fa7f4f166412
 
【インタビュー】『ブレードランナー2049』シルヴィア・フークス&アナ・デ・アルマス
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/350d368879d10ae14dc45b046beb0e60

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『キャッツ』のトム・フーパ... | トップ | 『サンダーボルト』のラスト... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
knives  out  (もののはじめのiina)
2020-02-15 09:39:49
屋敷内のナイフがたくさん突き刺さっているモニュメントをを見て唐招提寺の千手観音菩薩立像を連想しました。

そもそも、ナイブズ・アウト(knives  out)は、「複数のナイフが出た状態」という意味であるのだとか。

とても満足できた1本でした。

返信する

コメントを投稿

新作映画を見てみた」カテゴリの最新記事