先日、NHKの「ららら♪クラシック」で映画音楽家マックス・スタイナーを取り上げていた。
https://www4.nhk.or.jp/lalala/x/2020-02-07/31/27440/2133336/
19世紀末のウィーンに生まれ、マーラー、ワーグナーなどロマン派の巨匠に学んだスタイナー。だが、父が事業に失敗し、各国を流転した後、ハリウッドで映画音楽の作曲家となったという。
番組では、スタイナーが、映画音楽内にアンダースコア(背景音楽)やライトモチーフ(登場人物に合わせた音楽)を確立させた功績を分かりやすく解説していた。彼が映画音楽の父と言われる所以である。特に、ライトモチーフは、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」やオペラにならったものだという。なるほど、ワーグナーの曲が映画音楽として合うのは当然なのだなあ。
番組を見ながら、改めて『風と共に去りぬ』(39)の音楽の素晴らしさを知らされた思いがした。オープニングの、印象的なイントロから「タラのテーマ」への転調、最後の「ディキシー」の引用も効果的だ。
『Gone With The Wind』Main Titles
https://www.youtube.com/watch?v=EESHIpo4Lgk
『風と共に去りぬ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8d281dac8d3be0ae10bea71f54c57f07