田中雄二の「映画の王様」

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ムービープラス『タワーリング・インフェルノ』

2023-07-30 15:14:42 | ブラウン管の映画館

「BSシネマ」『タワーリング・インフェルノ』

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/de80b642acfa71e5c909659afe1fc6a2


NHK BS「ポール・ニューマン追悼特集」(2008.12.3.)

 ポール・ニューマンが乗るヘリコプターをバックにジョン・ウィリアムス作曲のテーマ曲が流れるオープニングを見るだけでもうワクワクしてくる。今時こんなに興奮させてくれる映画はない。そしてすべての要素が出揃ったところでの真打ちスティーブ・マックィーンの登場。カッコいい! マックィーンとニューマンには、ハードとソフトなヒーローという対象の妙がある。

 踊らなくても粋なアステア、いい奴O・J・シンプソン、ひとり憎まれ役のリチャード・チェンバレン…、ただのスター顔見世映画にしなかった監督ジョン・ギラーミンの腕はもっと評価されても良かったのではないかと思うが、やっぱりこの映画は『ポセイドン・アドベンチャー』(72)に続くプロデューサー、アーウィン・アレンの力業によるところが大きいと思う。

 フレッド・コーネカンプ、ジョセフ・バイロックという2人の名カメラマンによる撮影、CGにはない味わいを持ったL・B・アボットの特撮も見事。悲しいかな超高層ビルの火災、偽装建築などは今にも十分通じるテーマである。


【今の一言】久しぶりにこの映画を見ながら、妻と「もし今リメークするとしたら、誰が適役か」と話したが、誰も浮かんでこなかった。マックィーンやニューマンに匹敵する俳優がいないと思うからだが、それは老人の戯言か…。


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