「BSシネマ」『タワーリング・インフェルノ』
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NHK BS「ポール・ニューマン追悼特集」(2008.12.3.)
ポール・ニューマンが乗るヘリコプターをバックにジョン・ウィリアムス作曲のテーマ曲が流れるオープニングを見るだけでもうワクワクしてくる。今時こんなに興奮させてくれる映画はない。そしてすべての要素が出揃ったところでの真打ちスティーブ・マックィーンの登場。カッコいい! マックィーンとニューマンには、ハードとソフトなヒーローという対象の妙がある。
踊らなくても粋なアステア、いい奴O・J・シンプソン、ひとり憎まれ役のリチャード・チェンバレン…、ただのスター顔見世映画にしなかった監督ジョン・ギラーミンの腕はもっと評価されても良かったのではないかと思うが、やっぱりこの映画は『ポセイドン・アドベンチャー』(72)に続くプロデューサー、アーウィン・アレンの力業によるところが大きいと思う。
フレッド・コーネカンプ、ジョセフ・バイロックという2人の名カメラマンによる撮影、CGにはない味わいを持ったL・B・アボットの特撮も見事。悲しいかな超高層ビルの火災、偽装建築などは今にも十分通じるテーマである。
【今の一言】久しぶりにこの映画を見ながら、妻と「もし今リメークするとしたら、誰が適役か」と話したが、誰も浮かんでこなかった。マックィーンやニューマンに匹敵する俳優がいないと思うからだが、それは老人の戯言か…。
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