『地獄への道』(39)
アメリカ西部開拓時代の伝説的アウトロー、ジェシー・ジェームズの半生を描く。製作ダリル・F・ザナック、監督ヘンリー・キング。タイロン・パワーがジェシー、ヘンリー・フォンダが兄のフランクを演じた。
南北戦争後、鉄道会社に土地を奪われ、それがもとで母を亡くしたフランクとジェシーのジェームズ兄弟は、復讐のために強盗団を組織して鉄道会社の列車を襲う。やがて復讐から離れた彼らはお尋ね者となり、悪名をとどろかせていく。
増淵健さんは『西部劇映画100選』の中で、『明日に向って撃て!』(69)が、この映画から大きな影響を受けていると記している。
監督のヘンリー・キングは、サイレント時代から活躍したハリウッドを代表する名監督の一人。戦後は、『頭上の敵機』(49)『拳銃王』(50)『キリマンジャロの雪』(52)とグレゴリー・ペックの主演作を撮ったが、双葉十三郎さんは『現代アメリカ映画作家論』の中で、キングを“戦前的人情の作家”と記している。なるほど、『人生模様』(52)の「賢者の贈り物」や『慕情』(55)といった作品に、それが表れているのかもしれない。
『外国映画男優名鑑』『20世紀の映画監督名鑑』から
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