田中雄二の「映画の王様」

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『カウボーイ&エイリアン』

2020-12-12 07:07:31 | ブラウン管の映画館

『カウボーイ&エイリアン』(2011.8.19.パラマウント試写室)

 西部開拓時代のアリゾナ。記憶を失ったカウボーイ(ダニエル・クレイグ)が宇宙からの脅威に立ち向かう奇想天外なSFアクション。監督はジョン・ファブロー。

 以前、妻との会話という形で「お気楽映画談義」というブログをやっていた。全く噛み合っていないその時の記事から。

妻:見てきましたよ、『カウボーイ&エイリアン』。あなたは試写で見て、「あんなの西部劇じゃない」ってがっかり&酷評してたけど、いやー、面白かったわ。私にとってはど真ん中の直球でストライクという感じ。ストーリーの破綻具合が絶妙。さらに映像でも楽しめました。

夫:まいったな。べた褒めだね。別に「真面目に西部劇を作れ!」と思ったんじゃなくて、白人対インディアンの闘いがいろんな意味で描けなくなったから、代わりにグロテスクなエイリアンを出してきて、これならいくら殺してもいい、という発想があまりにも単純かつ貧弱だなと思ったのさ。

妻:「ダニエル・クレイグが西部劇?」と思ったけど、この映画ではその違和感がかえっていいね。乗馬姿なんかもキマリすぎて浮いちゃうんだけど、彼はイギリス人だから乗馬も英国風なのかな?

夫:ダニエル・クレイグは、見た目がちょっとスティーブ・マックィーンに似ていなくもないのだけれど、今回は、西部劇ということもあって、さらにマックィーンと重ねて見ちゃったから、彼本来の良さがあまり感じられなかった。そう言えば、ヒュー・ジャックマンも一時クリント・イーストウッドをすごく意識していたよね。

妻:荒野・馬・銃撃・アクション・西部の街・お尋ね者・ゴールドラッシュ・先住民・エイリアン退治・記憶喪失・異星人・ちょっとしたラブロマンスetc…。面白い要素をてんこ盛り、どんどん盛りすぎて悪趣味になっちゃった観光地の海鮮丼みたいです。でもそんなものを見た時って、思わず笑っちゃう、みたいな面白さ、とでも申しましょうか。

夫:原作はグラフィックノベルらしいけど、ゲーム的な要素が強いと感じたなあ。後はエイリアンのワンパターンの造型もなんとかならないものかと思ったよ。

妻:何といってもダニエル・クレイグの腕とお尻の形が良いですわ。

夫:『SUPER8/スーパーエイト』(11)もそうだけど、スピルバーグはプロデュース作にもっと責任を持つべきではないのかな。

【インタビュー】『ライオン・キング』ジョン・ファブロー監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1a0e3542ca0468087b27c55125579fbe


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