goo blog サービス終了のお知らせ 

映画の王様

映画のことなら何でも書く

『警視庁物語 深夜便一三〇列車』『警視庁物語 魔の最終列車』

2025-04-16 21:07:43 | 映画いろいろ

 前から見たいと思っていたシリーズをU-NEXTで見つけた。集団刑事ドラマの元祖だが、今とは違い短い時間内で簡潔にまとめているのが好ましい。今回は鉄道関連ものを。

『警視庁物語 深夜便一三〇列車』(60)

 東映が製作した「警視庁物語」シリーズの第12作。監督は飯塚増一。脚本は長谷川公之。

 主なキャストは、愛宕署捜査第一課長:松村達雄、捜査主任:神田隆、長田部長刑事:堀雄二、山形刑事:中山昭二、林刑事:花沢徳衛、金子刑事:山本麟一、渡辺刑事:須藤健。大阪府警捜査主任:加藤嘉、市川部長刑事:山茶花究、水木刑事:今井俊二(健二)。そのほか、小宮光江、織本順吉、河野秋武、八代万智子、大村文武、利根はる恵、清村耕次、菅井きん、住田知仁(風間杜夫)、稲葉義男。 

 ある日、国鉄汐留駅の貨物保管庫に留め置かれた大阪・天王寺駅発の荷主不明のトランクの中から死後10日を経過した半裸の女性の死体が発見された。犯人はもとより女性の身元も一切不明。早速招集された警視庁愛宕署の捜査陣は被害者の身元を追って大阪へ、わずかな手掛かりを基に徐々に犯人に近づいていく。

 やがて犯人は「深夜便の130列車」で情婦と落ち合うことが分かり捜査陣も列車に乗り込むが、犯人の写真が手に入らなかったため、顔も風態も一切不明。一体乗客の中の誰が犯人なのか?

  トランクに遺体を入れて鉄道便で送るという話は鮎川哲也の『黒いトランク』を想起させるように、この映画も鉄道を使ったミステリーとしてよくできている。今はシオサイトとなった汐留駅、隅田川貨物駅、急行月光、電気機関車EF58、大船駅など、昭和30年代初頭の鉄道風景は今となっては貴重だ。


『警視庁物語 魔の最終列車』(56)


 
 東映が製作した「警視庁物語」シリーズの第2作。監督は小沢茂弘。脚本は長谷川公之。

 主なキャストは、捜査第一課長:松本克平、捜査主任:神田隆、長田刑事:堀雄二、宮川刑事:南原伸二(宏治)、金子刑事:山本麟一(金子刑事)、林刑事:花沢徳衛、吉岡刑事:関山耕司、ほかに浦里はる美、山形勲、千石規子。 
 
 東京に向かう郵便貨車で乗務員が強盗に襲われた。犯人は凶行後、赤行嚢を奪って車外に投下し、逃走したことが判明。警視庁捜査一課は、赤行嚢の投下現場で列車の通過時刻をメモした封筒を発見し、宛先にあった木村の家を訪れる。だが、彼は数日前から行方不明になっていた。警視庁の精鋭捜索陣が事件の謎に果敢に挑む。

 東京へ向かう貨物列車、郵便車、赤行嚢、品川駅、旧横須賀線など、ここでも貴重な映像が見られる。山形勲の悪役ぶり、刑事たちが着ているコートが印象に残る。


面白いブログを見付けた。
「日本映画の鉄道シーンを語る」
http://tetueizuki.blog.fc2.com/


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『THE BIG ISSUE JAPAN ビッ... | トップ | 【ドラマウォッチ】「パラレ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

映画いろいろ」カテゴリの最新記事