田中雄二の「映画の王様」

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『アイガー・サンクション』

2020-06-28 11:01:46 | 映画いろいろ

『アイガー・サンクション』(75)(1978.11.10.ゴールデン洋画劇場)

  

 殺し屋で登山家でもあるヘムロック(クリント・イーストウッド)は、アイガーの岩壁に2度挑戦して失敗。今では登山も殺し屋稼業も現役を退き、絵の教師をしていた。そんなある日、CIAの元上司から暗殺=サンクションを依頼される。その標的は、アイガー北壁の国際登山隊の中にいる正体不明の男だった。

 実際にアイガー北壁でロケを敢行。イーストウッドがスタントマンに頼らず、危険な山岳アクションに自ら挑んだ。原作は覆面作家トレヴェニアン。確かに山岳シーンはすごいのだが、そこにスパイものの要素を無理矢理盛り込んだことで、全体的には妙な映画になった。

 今から考えると、まだ名優でも名匠でもない、若き日の、いい意味でチンピラっぽいイーストウッドが撮った粗削りな映画という感じがする。相棒役のジョージ・ケネディの好演、悪党役のジャック・キャシディの怪演が印象に残る。


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