『オリエント急行殺人事件』(74)(1976.4.26.自由が丘武蔵野推理劇場.併映は『明日に向って撃て!』)
(1987.5.15.)
こういう本格推理ものは、一度見て、犯人や犯罪の経緯を知ってしまえば、なかなか2度見る気はしないものだが、この映画は、珍しく再見に値する一本と言えるだろう。その理由は、多彩な出演者による演技合戦の見事さもさることながら、やはりシドニー・ルメットの演出力に寄るところが大きいと思う。
そしてルメットは、一見、アガサ・クリスティの世界を描きながら、実は自作『十二人の怒れる男』(57)の裏返し版を撮ったとも考えられる。
ルメット自身「あの原作のラストには驚いた。なにしろ12人の乗客が全員…なんだから。だからこれはオールスターでなければ撮れないと確信したんだ」と語っている。
三谷幸喜脚本「オリエント急行殺人事件」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/324327eaca66959815ccd751b487ae1f
【ほぼ週刊映画コラム】『オリエント急行殺人事件』(17)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/154c09661744ac517c1d3d09fa84ee23
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