「ニッポンに蒸気機関車が走った日」
明治5年、10月15日、日本に鉄道が開業した。天皇をはじめ政府要人が記念列車に乗車し、空前ともいえる規模で式典が開かれた。だが、この日を迎えるまでには、鉄道建設をめぐって西郷隆盛と大隈重信(矢柴俊博)の対立があり、工事が暗礁に乗り上げることもあった。
鉄道開業の1日に焦点を当て、その裏側を描くドキュメンタリードラマ。鉄道マニアの六角精児が案内役を務めるほか、鉄道の父・井上勝を演じる。このドラマが製作されたのは2018年なので、まだ高輪築堤は出土していなかったのだな。
井上勝はあまり映画やドラマで描かれたことはないのだが、このドラマにはちゃんと出てきた。
「大いなる旅路」
鉄道100年を記念して1972年に放送されたドラマ。鉄道開通から現代までを、ある一家の歴史と重ね合わせながら描くというもので、確か最終回の放送は10月15日の鉄道記念日だったと思う。
ドラマは明治初年に始まり、鉄道開通に尽力する側とそれを妨害しようとする側の闘いが描かれていた。井上勝を高橋幸治、大隈重信を内藤武敏が演じ、鉄道工夫を竜雷太、妨害する旧幕臣を原田芳雄と蟹江敬三が演じ、浜木綿子、市原悦子、地井武男、南利明、森幹太らが出ていた。
渡辺岳夫作曲の主題歌を小椋佳が歌った。
https://www.youtube.com/watch?v=XE7WASs45cQ