『紳士は金髪がお好き』(1953)(2007.7.1.『MOVIE』 NO.1 永遠なるマリリン・モンロー」)
ショーガールのローレライ(マリリン・モンロー)とドロシー(ジェーン・ラッセル)は大の仲良し。ローレライは大金持ちの息子ガス(トミー・ヌーナン)とパリで結婚式を挙げるつもりだったが出発寸前に中止。代わりにドロシーと一緒にフランス行きの豪華客船に乗り込む。ローレライは大金、ドロシーは男が目当てだ。だがそこにガスの父親がローレライの素行を調査させるために探偵を送り込んだことから騒動が巻き起こる。
アニタ・ルースが書いた戯曲をハワード・ホークスが監督したミュージカルコメディー。マリリンとジェーン・ラッセルという新旧のセックスシンボルの競演が話題となった。だがブロンドヘアで純情な甘えん坊のマリリンと、ブルネットヘアの姉御肌で野性味にあふれたラッセルという対照的なグラマー美女が見事に並び立った。中でも黒の衣装と網タイツ姿で歌い踊るシーンは圧巻だ。マリリンが歌う「Diamonds Are a Girls Best Friend」は彼女のイメージを象徴する場面としてよく引用される。
そして、この映画でマリリンはラッセルを追い越し、新たなセックスシンボルの女王の座に就いた。
『モンキー・ビジネス』(52)に続いてマリリンを演出したホークスはコメディエンヌとして高く評価した。ロサンゼルス・シチズン・ニューズ紙は「マリリンは熟れた桃のようだ」と評している。
マリリン・モンローのプロフィール↓
ジェーン・ラッセル