「神田古本まつり2018」で、最近ハマっている50年代映画の小型パンフレットが通常の半額で大量に売られていた。
で、懲りずに『ブラボー砦の脱出』(53)『重役室』(54)『十二人の怒れる男』(54)『長い灰色の線』(55)『捜索者』(56)『駅馬車』(39)=リバイバル時の62年版を買ってしまった。もはや小型パンフが俺を呼んでいる状態。これはかなりやばい。
でも、例えば野口久光さんの「アンスコカラーの長所を発揮した『ブラボー砦の脱出』」を読むと、カラーフィルムにもいろいろある。だからデジタルリマスターで色合いを再現するのも大変なのかな、と考えさせられる。
双葉十三郎さんの「『長い灰色の線』の魅力」を読むと、ジョン・フォードが横長のシネマスコープを使いこなしたと評価しており、当時はそんなふうに捉えていたのかと思いながら、シーン例を挙げての具体的な解説に納得させられる。
他にも、いかにも荻昌弘さんらしい、新しい視覚芸術「十二人の怒れる男について」など、ためになる記事が載っていて勉強になる。というわけで、趣味と実益を兼ねて、ということにして自分を納得させている始末。いやはや困った。