利己的な遺伝子説から矛盾するような自己犠牲や利他的行為に快感を感じる人がいます。そのようなことは、どういう仕組みになっているのか解説されています。
科学の発達により、MRIなどで、脳のどの部分が働いているか判るようになったために、どのような感情の時、どういう部分が刺激されているのか一目瞭然となりました。
また、政治的な主義主張も、脳の部分的な発達・未発達と相関があったりするそうです。
人間の脳は、なかなか人間的にできている! と思えて、少し安心できます。
また、脳ですべてが決まってしまうわけではなく、周りの環境も大きなファクターになっています。どうしても相いれない相手がいても、脳の部分的な発達度合いが違うのだと理解することも可能でしょう。
この本は、決して、生まれたときから、思想や考え方は決まっているとか、脳力が決定されているとかそういうものではありません。むしろ、脳の仕組みを理解することで、より人間を理解し、他人を理解するきっかけにできるという話です。
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