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むぎわら日記

自然、読書、模型のことなど

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『あすなろ物語』井上靖(新潮文庫)

2019年09月20日 | 読書

新潮文庫の100冊の初期の常連本です。

著者自身をモデルにした主人公の純愛女性遍歴(笑)をたどりながら、戦争を挟んだ激動の時代の中の”あすなろ”たちを追います。

6編の連続短編からなっていて、誌的な題名が付けられていて、それぞれにキーとなる詩的な文章で〆られているのも魅力です。

これを愛読書としている人が多いのもうなずける内容です。

ある意味、まっとうに生きている男の内面がよく書かれていると思います。

ある意味とは、時々の女性に引かれながら、あすなろになろうとし、またはあすなろとして歩んでいく姿のことです。

コメント (2)
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