むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

東京都 年収500万円未満の世帯が5割越え

2007年05月17日 | ニュース・記事
地方より豊かなはずの東京都で、年収500万円未満の世帯が5割を超えたということで、格差社会を浮き彫りにしたアンケート結果が話題になった。
年収300万円時代の到来である。

他に面白いアンケート結果がある。
所得を決める望ましい指標として「本人の努力・実績」を選んだのは79%と最も多く、能力主義への期待の強さが表れたと記事に書かれている。
なんと、8割の人が、「努力・実績」で給料を決めてほしいと思っているようだ。
努力・実績の偏差値が正規分布をするなら、大衆が望むように「努力・実績」が給料に反映されるくらい優れている人は、2~3割程度と予測され、現在の格差社会そのものであろう。
つまり、8割の人たちが望んだ通りの社会になったということだ。
もちろん、努力・実績が優れているのに所得が低い人もいるだろうし、その逆もいるだろう。しかし、概ね、努力・実績が高いレベルの人はそれなりに所得が高い人が多いだろうし、努力・実績が低いレベルの人はそれなりに所得が低い人が多いのではないだろうか。

もしかしたら、自分の努力・実績が人に認められるレベルで標準以上だと思っている人が8割、そのうち、5割は勘違い人間ということかもしれない。
民主主義社会において、そのような幻想がなければ、格差社会など起こり得るはずがない。
なぜなら、人より努力して実績がある人は、5割に満たないはずだから。

格差社会の是正と能力主義は、両立するのか、考えてみる必要がありそうだ。
コメント
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