会社の法務担当をしている頃に遭遇した事件。
特に設立して数年経過してから届くあやしげな郵送物。
特許法律事務所のロゴマークと事務所名称等が丁寧に印字された封筒。
中身は・・・
「貴殿ホームペーで使用する★★は,わが社の特許・著作権を侵害しているので,使用料として金○○円を過去にさかのぼり支払え。支払わなければ使用禁止の仮処分を行い,損害賠償請求を行う」
といった趣旨の内容。
法務として社内総務部から相談を受けたときにやっていたことは,
先ず送り主が実在する弁護士か否か確認。
特許図書館で権利の主体を確認。
ここまでの確認作業が終わるころには・・・届いた郵送物が嘘っぱちか否か判明。
念のため,ネット検索。
実在する弁護士を語っていたときは,こちらで調べた電話番号に直に電話確認。
弁護士事務所からは大概このような言葉がかえってきます。
「うちの事務所を勝手に語っている詐欺なので,うちも迷惑しているんです。同じような問い合わせがいくつもあります。無視してください。」
「そうですか。」