その本屋の天井は吹き抜けになっていて、天井にはいくつもの電燈がくっついていたのです。
私はゆっくりとエスカレーターに乗ってぼんやりと天井を眺めていたのです。
するとですね。天井の電球の一つがフ……っと消えたのですよ。
「あ」
思わず声が出てしまいました。他の人はまっすぐ前を向いてエスカレーターに乗っていたので気づいていないようでした。
電球が切れたのだな。
思えば二十年以上生きてきて、一度も電球が切れた所を見た事がなかったな。
電球とはいえその最期を誰かに見送られるというのは幸せだった……と思おう。
私はゆっくりとエスカレーターに乗ってぼんやりと天井を眺めていたのです。
するとですね。天井の電球の一つがフ……っと消えたのですよ。
「あ」
思わず声が出てしまいました。他の人はまっすぐ前を向いてエスカレーターに乗っていたので気づいていないようでした。
電球が切れたのだな。
思えば二十年以上生きてきて、一度も電球が切れた所を見た事がなかったな。
電球とはいえその最期を誰かに見送られるというのは幸せだった……と思おう。
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