腐ェロモン

地下鉄に乗って繁華街まで向かっていたのですが、隣の座席に座っている５０歳くらいのおじさんから実にワイルドでハードな臭いがしてくる。

これは汗とかそーゆう類のものではないぜ。

いわゆる加齢臭という奴だ。人によって加齢臭の強さはそれぞれというが、どうやらこのおいたんのレベルは相当なもののようだ。

すんごい切ない気分になる。自分もあと３０年くらい経つとこんな風になるのかしらん。

考えてみたら小さい頃の自分は今の自分のように身体のいたる部分から毛が生えたり体つきも雄になっているとは思っていなかったと思う。人間というものはいつの間にか昔の自分と変わってしまう生き物なのだな。

だから自分が隣のおいたんのよーになってしまうかもしれないのだ。それを考えるとおいたんを批判もできない。

昔から言うじゃないか。年寄り怒るな来た道だ。若者笑うな行く道だ……と。

誰しも老いからは逃げられないのだ。

……でもやっぱり臭いものは臭いぞ（涙）