声優低年齢化現象

今はフツーに十代前半の声優さんがいるんですね。

『ギャラクシーエンジェル』のペイロー兄弟のかたっぽが、当時まだ十六・七歳と知った時に「その若さであの演技力。すごいねー」と感心したのを覚えてます。

今はそれよりもさらに若い人たちがたくさん出てきているんですね。やっぱ若さってのは可能性なんですね。この年になってよくわかる。

ま、こうやって十代前半の声優さんが活躍をし始めると、焦りだすのは養成所の人たちですな。だって関東にでも住んでいない限り、養成所に通うのはまず無理でしょう。最近は地方にも養成所はあるかもしれないけど、やっぱり芸能関係は東京でなければね。栄光をつかむ可能性はグンと下がりますよ。だって芸能関係の仕事や事務所って東京が大半でしょう？

大体が高校を卒業して上京して養成所に入るわけじゃないですか。しかしその時点で十八歳。それよりもさらに若い連中がすでに実践の場にいるわけですよ。で、やっぱり選ぶ方も実力があって若い方ならそっちを選びますわな。

それが露骨になってくると「だったら養成所に通う意味がないじゃん」って話になるわけですよ。若い人はシビアだよ、そういうところ。今は失敗に寛容ではなくなっている時代ですから。

私個人としては、いい年をした女性声優がロリキャラを演じているという所に、声優という仕事の奥深さや醍醐味を感じるのですがね。なんでも若けりゃいいってもんじゃないと思うんだ。