木綿リーマン

実家に手ぬぐいがいっぱい余っていたので持って帰ることにしました。

全部で四枚。一枚は冷えた飲むものを飲む際、露でテーブルを汚さないために下置きに。一枚は風呂で体を拭くときの小さなバスタオルに、一枚はジョギング中の汗を拭うために、一枚は……まだ袋すら破っていません。

まぁ、そんなわけでですね。色も長さもみーんな同じ木綿の手ぬぐいなんですが、我が家ではすべて別の使い方をされております。

戦国時代、織田家の武将をあらわす言葉に「木綿秀吉、米五朗左、掛かれ柴田に退き佐久間」なんて言葉がありますが、この木綿秀吉っていうのはのちの豊臣秀吉のことで彼は使い勝手の良い人物だったので同じく使い勝手のよい木綿に例えられていたわけです。

こーやって同じ木綿の手ぬぐいなのに、様々な場所で働いている手ぬぐいを見ると自分の入社が決まってからの研修の日々を思い出します。いろいろな部署に回されてねえ。まぁ、一応自分の納得いくところに落ち着けたのか……な？

ともかく、配属されたのなら一生懸命やらんといかんのだろうな、な。