打倒!破廉恥学園

旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと掻き散らかすブログです。

クリエイターの価値

2013-03-05 04:42:24 | Weblog
「弟は肉体労働、兄は頭脳労働、これでギャラは同じなの♪」

海老一染之助・染太郎のネタでこんなのがありました。「弟はこんなに頑張って傘を回しているけど、兄はしゃべるだけで同じギャラもらっています」ということがギャグになっているわけです。

昔から日本は頭脳労働に対して評価の低い国なのです。理由はよくわからないけど精神論が好きだからではないでしょうか。額に汗して働くことが美徳となっています。だから株トレーダーや土地転がしなんかで儲けている人には、昔からあまり良い扱いはされていません。

あと、作家稼業もそういった扱いを受けやすいみたいです。

テルマエ・ロマエの作者が映画化に際してもらったお金がたったの100万円だったそうです。私もテレビで観ました。あの映画は何十億と稼いだのに、原作者にはたったの100万円。テレビを観た人の大半が安さにびっくりしたんじゃないかな。

考えてみればアニメ化された原作の作者の近況ネタに「えっ!アニメになるんですか?」と作者が驚く話がよく載っています。つまり原作者の知らぬ所で勝手にアニメや映画になっているわけです。よく漫画の新人賞募集の募集要項に「なお、受賞作 品の出版権、上映・上演権、映像化権等諸権利は出版社に帰属するものとします」と書かれています。出版社が勝手にできるようにあらかじめしてあるわけですね。

出版社の言い訳としては「メディア化が決まれば、単行本が売れるからいいじゃん」って感じなんでしょうけど、それにしてもねー。

なぜかクリエイターが金の話をすると嫌がられますよね。「僕は金のためやチヤホヤされるために漫画を描いているんじゃない!」なんて言っていた岸辺露伴も後に「原稿料を前払いしてもらえないか?」なんて言っちゃうのにね。貧すれば鈍する。不自由なく暮らせるくらいのお金は必要ですぜ。