打倒!破廉恥学園

旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと掻き散らかすブログです。

HD奮闘記 中篇

2006-10-10 05:12:59 | Weblog
予定より安くハードディスクが買えた私は、大喜びでアパートの扉をくぐるのでした。アパートの門のガラスに映る私の顔はそれはそれは楽しそうでした。

今まで40ギガバイトだった我がPCが合計340ギガバイトにグレードアップするんですよ。仕事の予算が今まで40万だったのが、急に340万まで使えるようになったら人はこーゆー笑顔になるんじゃないかな。そう、いろんな事ができる。いろんな物を保存できる!!

不思議なもので、こうして一刻も早く中身を拝みたい時、人は一つ梱包ダンボールを開けるのももどかしくなる。あまりの興奮&もどかしさにダンボールを破いてしまうほどに。


出てきたのはブラックボディのにくい奴。縦置きも横置きもできるらしい。横に置くとなんだか弁当箱のようだ。重さはズッシリ、1.5kgだそうだ。

なんでも外付けハードディスクの取り付けは簡単で、パソコンの裏っかわの穴に挿入すればいいらしい。挿入すればいいだけで出したり入れたりを繰り返したりなどはしなくていいらしい。おもしろくない。

先端の平べったいコードを持ち、パソコンの動かして裏側を覗く。

なんと挿入口が4つもある。どれでも好きな穴に入れていいのかしらん。

ぶ……っすぅ……

うむ、手ごたえあり。

額に浮かんだ汗を手で拭い、パソコンを起動させてみる。

うちのパソコンは少々お年を召しているので起動するまでが少しばかり時間がかかる。しかもこういう時に限ってさらに時間をかけているような気がする。いわゆる牛歩戦術という奴かしらん。

起動音がいつもより厳かに感じる。何せ340ギガバイトのPCだ。今までよりもより良い待遇を与えなければならないだろう。

ピコ。とかわいらしい音を立てて「新しいハードウェアを感知しました」と出る。

そうさ! 大容量ハードディスクだぜ。お前も嬉しかろう。

デスクトップの上辺部をなでてやる。

そしておもむろにマウスを持ち。マイコンピュータをダブゥルクリック……
そこにハードディスクの新しいアイコンが……

『ない!!!!!!!』

アイコンが出ていないのだ。どういう事だ。差し込めばそれだけで使えるのではないのか。

挿入が甘かったかな? 一度引っこ抜いてからまた挿入。しかし、音沙汰なし。

「おい、どうしたんだ。がんばれ!根性見せろ根性!!」

340ギガバイトのポテンシャルを持つPCを叱咤激励しつつ再起動を繰り返す。このままでは才能を開花させずに引退してしまうスポーツ選手になってしまう。

「いいか、お前はできる子だ。落ち着いて……落ち着いてシッカリと認識するんだ。そうだ……いいぞぅ」

怒るだけではいけない。怒る以上に必ず褒めてあげないと捻くれて成長してしまう。パソコンが成長するかどーかはわからんが、愛情は常識や摂理を超えると信じているので人間のよーな扱いをする。

すると、先程までうんともすんとも言わなかった我が子が……努力したんだろうなあ。いきなりウィンドウを開いたのですよ。

「インストールに必要なドライバが不足しています。インターネットを通じて取得しますか?」

という内容の文章が出たのです。おう、そうか!自分に何が足りないかがわかったのか。いいぞ!自分の欠点がわかればレベルアップも早いとゆーもんだ。

私の焦燥とした顔に赤みが戻る。そしてぜひとも取得してくんなませぇとイエスをクリック……

が。見つからなかったらしい。なんだかデスクトップがうなだれているように見えた。

そうか。見つからなかったか……自分探し失敗とゆうわけか。

完全に手詰まってしまった。ドライバが足りないのはわかるけど、うちのPCの今の状態ではそのドライバを受け止める事ができないようなのだ。

……よし。気分転換でもするか。お前も疲れただろう。いったん終了させてやるからしばらく休め……と電源を切ろうとしたのだが、まだ土曜日分のブログを書いていなかった。

そして書かれたのが7日分「大汗」である。本当に大汗掻いていたんですよ。ハイ。

しかし休憩後も我が子はドライバを探すことができなかった。困った。このままではせっかくのハードディスクがただの置物になってしまう。

そして私はある選択を余儀なくされるのだが………それはまた次の話。

長くなりすぎたので中篇にしちゃいました。