ちんぴょろすぽーんというものの 上巻

『サルでも描けるまんが教室』という本をご存知だろうか。

この本はすごい！　何が凄いって漫画家や小説家をめざす人ならば一度は目を通しておきたい本だ。いや、バイブルと言ってもいいだろう。

この度、この『サルまん』が２１世紀愛蔵版として上下巻で発売されたのだ。

上巻は全部で六章からなっている。

第一章　基礎テクニック　ではペンネームの付け方から始まり、線の引き方、表情・ポーズの描き方からアイデア、ネタの出し方を教えてくれる。それだけではなく、若気の至り（例：漫画なんて所詮大衆娯楽にすぎないのさ！）の対策まで記してある。

第二章　ジャンル別傾向と対策　と　第三章　まんが、その果てしなき未来　ではあらゆるジャンルの漫画のポイントが記されてある。少年・少女漫画はもちろん果ては風刺・学習まんがに関してもきちんと説明されている。そしてうける隠し味として楽屋落ちやトレンドなどについても。

第四章　デビューへの秘訣　では持ち込みをする作品とその作品に会う出版社の決め方や、編集者の態度・待遇による自分の作品への評価、新人賞・雑誌掲載への早道などが！

第五章　新連載の秘訣　では新連載に対しての心構え、テーマ、設定、キャラクターについての説明がなされている。

第六章　付録　ではデッサンや構図の練習方法や、漫画家をめざすための良書百選。おまけにストーリー漫画アイデア表（学園ギャグ漫画の４月から３月まで、週刊で連載されるとして４８本のネタが記されてある）


上巻だけでこのボリューム。愛蔵版だけあって少し値段は張るが未読の人（とくに漫画家を目指す人）は買って損はないと思いますー。