日本語能力試験は、、独立行政法人国際交流基金が主催する「日本語を母語としない人を対象に日本語能力を認定する検定試験」です。
そのレベルはN1からN5まであり、N1は超難関で合格者は極めて少ないです。私が所属するH大学では卒業までにN2取得を目標としていますが、そのN2でも相当難関であるため、実際はN3取得までになっていると思います。
日本語能力試験は年に2回、7月と12月に全世界で一斉に実施されます。2013年には、日本国内では44都道府県、海外では64カ国(206都市)で実施されました。海外で64カ国もの人々が日本語を学んでいるということは、私達日本人にとってはとても嬉しいことです。
日本語を学ぶ動機は人それぞれだと思いますが、自分や家族の将来を見据えてよりよい仕事に就きたい、高い給料をもらいたいという動機が一番多いと思います。
2013年の受験者数は全世界で571,075人です。このうち日本国内の受験者(海外からの留学生等が受験)は120,736人です。海外では中国が一番多く209,575人、次に韓国62,703人、台湾60,585人、ベトナムは26,696人となっています。
ベトナムの試験会場は、ハノイ、ホーチミン、ダナンの3か所で、2013年の受験者はそれぞれ、11,474人、12,803人、2,419人です。
ホーチミンだけでも12000人を超える人が受験するので、その試験会場の準備や試験官の確保などは大変なことだと思います。
今年12月の日本語能力試験は12月7日(日)に実施されます。受験者が多いため、試験会場はホーチミン市内では8か所で行われます。J大学の2キャンパス、高校(5校)、中学校(1校)です。
今日11月30日に試験の実施方法についての説明会が開催されました。ベトナムでは日本とは試験監督の方法がかなり違います。試験官はベトナム人の先生です。試験官は教室内で学生の監督をします。
そして、日本と大きく違うのは、そのベトナム人の試験官が学生に正解を教えたりする不正をしないかどうかを監視する日本人の監督官を配置していることです。これには驚いた。
なぜ故そんなことが必要なのか?会場に来ていた日本人の先生に聞くとその答えは「過去にそのような不正行為があったことから、このような不正防止対策を講じなくてはならなくなったとのこと」。
来週の日曜日はいよいよ試験の実施日です。H大学の学生やおしゃべりボランティアの学生達もこの日のために日頃から一生懸命勉学に励んできたわけですので、体調をくずさずに試験にのぞんでほしいものです。