Tさんの実家は、H大学からバスを2つも乗り継いで片道約2時間の所にあります。入学後、約2年間、往復4時間かけて通学していました。
今日6時過ぎに図書室へ行くとまだTさんが残っていました。Tさんは、自宅近くの屋台で毎日アルバイトをしているので、普段は4時には大学を出て家に帰ります。
「今日は遅いですね」と聞くと、Tさん「新しいアルバイト先を見つけたんです。それは市内空港近くのT.B.区にある料理屋です。その料理屋で毎月休みなしで働き、アルバイト料は1か月200万ドン(約1万円)、その3階にある部屋に無料で住み込むという条件です。
勤務条件は、最低拘束時間が毎日午後6時から11時まで(土日もなし)、お客さんが帰らないと深夜2時までというもの。でも、今までは往復4時間かけて通学し、毎晩11時から2時まで働いていたことからすると随分良くなったと言ってます。
そのTさん、学校ではだれよりも熱心に勉強しています。そして、金曜日の昼休みは私と将棋を指します。日本と五輪真弓が大好きなTさんを心から応援したい。
右がTさん