南部開放記念日

　今日４月３０日は「南部開放記念日」で国民の祝日。ベトナムでは数少ない祝日のうちの一つです。今から39年前の1975年４月３０日、戦争状態にあった当時の北ベトナムが南ベトナムを攻略してサイゴンが陥落。ベトナム戦争が終結した日です。

　J大学でボランティアをしているLさんが「いつもありがとうございます。私の家では毎年、この記念日には家族や親戚、近所の人達が集まってお祝いをします。一年で一番大切な日です。是非、私の家に来てください」と前々から招待されていました。

　私の大学の寮からバスを乗り継いで約３時間、Lさんの実家はまさにベトナム戦争の激戦地だったところにあります。

　左からLさんの奥さん。奥さんはサイゴン市内の病院で内科医をしています。９月には赤ちゃんが生まれます。その隣はいとこで大学２年生。

　

　もち米の中にゆで卵や豚肉などを包んだもの

　ゴーヤーの中に肉を詰めて煮たもの。これは最高

　こちらのテーブルは近所の人達。毎年、この大切な日にはLさんの家に集まって祝っているそうです。このテーブルに地元の小学校の校長先生（42歳）がおられて、このあと私のところに挨拶に見えました。まずこの校長先生がイッキ飲みをされて、「次はあなた」みたいに勧められてイッキをやっちゃいました。次は警察署の署長、Lさんのいとこ、お父さん、友人数名、おじさん（たくさん）が次々にこられて、イッキ・・イッキと・・・。だんだんと記憶が遠のいては戻って。

　このテーブルは近所のおばさん達のグループ。おばさん達はイッキとは言わないのでほっとします。

　小さい子供は人気者

　野菜と豚肉、ピーナツなどを和えたもの

　生春巻き、揚げ春巻き、豚肉をシソの葉で包んだもの

　手羽先をゆでたもの　

　これは牛肉と人参、里芋、さつまいもなどを煮たもの。これが一番美味しかった。

　左はLさんの奥さん（中央）の妹（２８歳）で、奥さんと同じ病院で心臓外科医

　近所の人達と親戚のグループ。もう底なしに強い。

　真ん中と右はLさんのいとこ。ベトナムで乾杯は「よっ」です。何度「よっ」をやったことか。

　これが「よっ」。心臓外科医の妹さん（右）は酒豪

　どのテーブルも「よっ」

　次々に近所の人達が集まり大宴会に。ここは女性や子供たちのグループ

 

バッチャン

　J大学の前には学生が並んでいる屋台がたくさんあります。部屋に持ち帰ってビールで一人乾杯しようと買って帰りました。具はうずらの卵、ライスペーパーの薄切り、ピーナツ、パクチー（香草）、赤唐辛子、昆布の甘煮、中華麺などを混ぜたもの。

　ビールを飲み、さあ今から食べようとしたときに、学生から飲み会の誘いがあり、結局これはごみ箱へ。ああ～食べたかった・・・

 

ライスペーパー

　昨日、１年生の午前中の授業が終わった時に、数人の学生が、５月３１日の学内スピーチコンテストの原稿を添削してくださいと持ってきました。

　その添削が終わると、学生達はライスペーパーのおやつの時間。私にもくれました。ライスペーパーは、米を粉にして薄く引き延ばし乾燥させたもの。水に戻すと生春巻きの材料になります。これは乾燥したライスペーパーの中に赤唐辛子を練りこんだもの。ビールのつまみにもいい。

教室で。ライスペーパーをくれた学生達と

　

学生と飲み会

　昨日J大学から帰って、夕食前に部屋でビールを飲んでいると、教師寮の外から「○○先生、ビールを飲みに行きましょう」とQさんの声。学生のバイクに乗せてもらい夕食に行きました。

　左は卒業生のQさん、右は二年生のTさん、真ん中は４年生のVさん

　このあと、Qさんの恋人が仕事を終えて合流しました。「いつ結婚しますか」と聞くと、Qさんは、「まだ今はアルバイトで、正社員として働いていないので結婚できません。３年後には結婚したい」 

　これはホビロン。めちゃうまい。孵化しかけのアヒルの羽が見える。

　食べきれないほどたくさんの料理が並ぶ。

　厚揚げ。しその葉に包んで、小皿に入った２～３の調味料につける

　カレイのフライとマンゴ。マンゴはまだ青いものを料理用に使う。

　イカとエビ、野菜の炒め物

　アサリ貝とイカをにんにくと香草で炒めたもの。右のパリパリとしたものに乗せて食べる。

 

 

中華街へ散歩

　H大学の寮から歩いて２０分ぐらいの所に中華街があります。華僑が移り住んでいるところで、店の看板などには漢字（中国語なので全く読めない）が使われています。サイゴンではここに限らず、屋台などで料理をするときは今も練炭が広く使われています。ことことと煮るのにいいのと、経費がプロパンガスより安いからです。

　おじいさんが練炭をおこしています。

　

　中華街の市場

　早朝からにぎわっている。