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祈りの力 お大師さまと高野山

2011-02-06 13:58:43 | 高野山
Sekiho Honda

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高野山は僧侶の修行の道場であると同時に日本の安寧を祈る場所でもあります。現在もお正月に行われる修正会や六月に行われる御最勝誇をはじめ、日々、山内のいたる所で僧侶によって国家安穏、五穀豊穣、万民豊楽が祈り続けられています。

Gomagyo

  お大師さまは高野山の開創に際して時の帝である嵯峨天皇に、「上は国家のおんために、また下は多くの修行者のために荒れ地の草を刈り平らげてわずかでも修行のできる修禅の一院を建立したいので高野の地を賜りたい」と奏上されています。国家の安寧と人々の幸せを祈り、そして、それを実現できる密教の教えを広めるために僧侶を育成することがお大師さまのお心であり、今でも脈々と受け継がれています。
 お大師さまは、「いかにすぐれた教えであっても、その教えを正しく理解し、実践するすぐれた人がいなければ正しく伝えることはできない。また、すぐれた人を育てるにはすぐれた教えがなければならない」と記されており、人と教えとは切り離せないものであるととおっしゃられています。ま杵た、「あらゆる物事が栄えたり廃れたりする原因は必ず人に由来し、人がすぐれた者となるのもそうならないのも、すべてその道の学び方にある」と記されています。物事の荒廃は人の道の学び方は培われるのでしょうか。よき師に出会うこと、よき共に出会うこと、よき社会に出会うこと、よき環境に出会うこと、いずれにせよ「よき出会い」なくしては培われません。何が自分とよき出会いを結びつけるでしょうか。
 お大師さまが唐で密教を学ばれ帰国する際に、港から師の恵果和尚から贈られた密教の法具である三鈷杵に、「密教の教えを広めるのに適した地を示したえ」と祈られました。そして日本の方へ投げられると、三鈷杵は雲とともに遥か彼方へ飛んでいきました。帰国後、全国行脚されていたお大師さまが、かって唐から投げられた三鈷杵を松の木の枝に見つけられた地、それが高野山です。まさに最適の地と、お大師さまは出会われたのです。
 お大師さまが高野山と出会われたのはまさに祈りの力です。お大師さまのようなとわずとも「よき出会い」をするためのきっかけ、それは”祈る”ことではないでしょうか。
                                                 合掌
参与770001-42288

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