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南方熊楠に学ぶ

2012-10-09 16:47:48 | 高野山
 
南方熊楠に学ぶ

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南方熊楠
 一般には植物学者と有名ですが、実は彼は空海密教の絶大な信者であった。空海密教の真理『五大要素』宇宙の空間で地・水・火・風・空が実存する唯一の地球にのみ一切の生物が育み、球形の地球のどの地点をとっても同じ環境がありません。

その異なった環境に叶った生物が存在するということ、即ち環境に即した異なる個性を持った生物が存在していることです。
 このような大宇宙の壮大そのものに、個性ある生物にどんな小さなモノにも不思議な現象がある個性を持たない不思議なモノや現象をわれわれ日本人は儒教の到来と共に日本人の地域社会の平安と道徳的指針の恩恵に敬う対象が神であり、個性を持った一切の生物即ち『山川草木悉皆成仏』本来実在の仏とが習合(神と仏が依存しあう考え)思想が奈良時代からはじまり弘法大師空海・最澄の時代に民衆にいっそうひろまり、神社に神宮寺を建てたり、寺院に鎮守神を祀ることが広まった。
 熊楠は郷里の紀伊田辺の雨量が多い原生林で太陽の光が届かない土壌にも、その場所の環境に適合した生物があるとの考えから発見した粘菌とは真に驚くべき素晴らしい生物であった。それは太陽を見ない多湿度の環境に育み、酸素を吸って炭酸ガスを排出しその環境に育くむ、他の
原生林の植物の成長に欠かせない生あるモノを排出し、粘菌が時間とともに太陽を求めアミーバーのように成長しながら木を登り太陽光に触れると炭酸ガスを吸って酸素を排出する。実にすばらしい生物ではないか。
熊楠が後世自然環境保全や、明治初頭廃仏毀釈から立ち直った日本仏教界に国際的な精神文化の紹介を担う契機として海外にいる熊楠の薦めでもあり、日本から土宜法竜(真言宗高野山派)・釈宗演(臨済宗円覚寺派管長)芦津実全(天台宗)八淵蟠竜(浄土真宗本願寺派)の四人の僧侶が仏教界を代表して参加した。
 南方熊楠と空海
 紀州が育み、一般には世界的な博物学者南方熊楠(一八六七~一九四一)、と知られていますが、熊楠が植物学に興味を抱く原点には空海密教に信奉した第一人者であったことです。
 「南方熊楠全集」を拝読しますと観察力の素晴らしさに心をうたれます。
米英遊学中の人物、生物、民族等への博物学を超えた観察力、高野山の後、官長になられた友人・土宣竜法師との往復書簡内容からも読み取れます。「大蔵経」を前後三回も読破されたとも言われるがごとく、土宣竜法師も南方熊楠の面白おかしい書簡内容の中に仏教論を感じ取ったに違いない。
 特に有名な粘菌の発見、紀伊田辺の神島の自然環境保存運動や維新政府の神社合祀への精力的な反対運動などはその原点が空海思想の密教の教えに帰一している。
 大宇宙の五大要素
 この大宇宙は五大要素(地・水・火・風・空)から成立っているが私達が生存している地球にのみ五大要素が育んでいる。それ故、地球に一切の生物が生かされている。私達人間もその生物の一つでありまして、人の心即ち識の要素を加え六大要素(地・水・火・風・空・識)といいます。
 我が地球に生存する生物はその環境に適応する生物として育んでいる。
 熊楠は紀州の多湿で太陽のあたらない原生林特有な環境にのみ育む生物・粘菌を発見する。太陽もさえぎる密林の中で酸素を吸い炭酸ガスを排出し、時間を経過するとともにアミバー状に成長し太陽に触れると炭酸ガスを吸って酸素を排出する。という素晴らしい生物を発見する。
 それが粘菌です!

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粘菌


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