生かせ いのち
高野山真言宗では、お大師さまの「生かせ いのち」のみ教えにもとづき、生きとし生けるものと、共に歩む教化活動を展開することをとおして、人権啓発を推進しています。
毎年、この基本理念をもとにテーマを設定し、人権啓発作品を募集します。
平成二十二年度は、「きずな 一生かせいのち-」をテーマとしました。お大師さまは、生きとし生けるものが互いに調和しあい、生かし合うなかでこそ、命が輝くと述べておられます。
昨今ニュースで虐待や殺人など聞くに堪えないつらい事件が起きています。殆どの場合これらの事件は自分本位な考え方に起因しているように思います。しかし私たちが住んでいる世界は実は多くの見えない 「きずな」によって結ばれています。その「きずな」とは人と人を結ぶものでもあり、この世界に存在するすべての生きとし生けるものをも結んでいるのです。今回は世界に網のように張りめぐらされた大切な「きずな」を通して命の尊さ、また個々の人権はどのように守られるのかを題材に募集いたしました。
本年度は、作文の部1619点、ポスターの部257点、計1876点にものぼる多くの作品が寄せられ、一般・高校生・中学生以下の三部門で、それぞれに審査いたしました。
お寄せいただいた作品は、現在の社会事象を反映した作品が多く応募されました。応募者の大半が中高生です。彼らは自身の体験や身近な問題を取り上げ、また将来の展望を若者らしい素直な心を持って表現しており、感動や共感を与える作品が多くありました。どうか皆様におかれましては、これからの日本を担う若者たちの熱いメッセージを受けとめていただき、人権啓発の糧として、自分の出来ることから何かを始めて下さることを希う次第であります。
これからも、この人権啓発作品の募集が、青少年から大人にいたるまであらゆる年代で人権について考える機会の一助になつていただければ幸甚です。
宗団といたしましても、より充実した人権啓発活動を推進し、引き続き広く人権意識の高揚を図っていく所存です。
最後になりましたが、ご協力いただきました各位、学校関係者、作品選考委員の皆さまに厚くお礼申し上げます。 合掌
高野山真言宗宗務総長
総本山金剛峯寺執行長
庄野 光昭
毎年、この基本理念をもとにテーマを設定し、人権啓発作品を募集します。
平成二十二年度は、「きずな 一生かせいのち-」をテーマとしました。お大師さまは、生きとし生けるものが互いに調和しあい、生かし合うなかでこそ、命が輝くと述べておられます。
昨今ニュースで虐待や殺人など聞くに堪えないつらい事件が起きています。殆どの場合これらの事件は自分本位な考え方に起因しているように思います。しかし私たちが住んでいる世界は実は多くの見えない 「きずな」によって結ばれています。その「きずな」とは人と人を結ぶものでもあり、この世界に存在するすべての生きとし生けるものをも結んでいるのです。今回は世界に網のように張りめぐらされた大切な「きずな」を通して命の尊さ、また個々の人権はどのように守られるのかを題材に募集いたしました。
本年度は、作文の部1619点、ポスターの部257点、計1876点にものぼる多くの作品が寄せられ、一般・高校生・中学生以下の三部門で、それぞれに審査いたしました。
お寄せいただいた作品は、現在の社会事象を反映した作品が多く応募されました。応募者の大半が中高生です。彼らは自身の体験や身近な問題を取り上げ、また将来の展望を若者らしい素直な心を持って表現しており、感動や共感を与える作品が多くありました。どうか皆様におかれましては、これからの日本を担う若者たちの熱いメッセージを受けとめていただき、人権啓発の糧として、自分の出来ることから何かを始めて下さることを希う次第であります。
これからも、この人権啓発作品の募集が、青少年から大人にいたるまであらゆる年代で人権について考える機会の一助になつていただければ幸甚です。
宗団といたしましても、より充実した人権啓発活動を推進し、引き続き広く人権意識の高揚を図っていく所存です。
最後になりましたが、ご協力いただきました各位、学校関係者、作品選考委員の皆さまに厚くお礼申し上げます。 合掌
高野山真言宗宗務総長
総本山金剛峯寺執行長
庄野 光昭
参与770001-42288
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