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「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

訪花昆虫調査の結果

2022-08-16 14:46:08 | 報告
訪花昆虫調査(2022年8月11日)の結果報告

手際の良い植原さんからさっそく生データのファイルが送ってきました。それを入力して整理したので、報告しておきます。

コンテンツ
1.  全体について
2. 訪花昆虫と花
3. 花の形と昆虫の口の形 こちら
4.  これまでの月との比較 こちら
5.  2021年の8月との比較 こちら
6. まとめ
資料 花と昆虫の写真 こちら

調査は調査地に図1のようなコースを決め、2, 3人ずつ5つの班に分かれて、1班が2コースをゆっくり歩いて、花に訪花昆虫がいたら、花の名前と昆虫の数を記録しました。


図1. 乙女高原に定めた調査コース

1.  全体について
歩いたのべ距離は967.8メートルで、平均速度は124.1m/時でした。訪花昆虫の数は1150匹で、10メートル中の昆虫発見数は11.9匹でした。

表1. 訪花昆虫調査のまとめ



これをコースの植生によって森林、林縁、草原に分けると発見された昆虫数は森林は少なくて4.4匹/10m、林縁と草原は15匹/10mほどでした。林には花が少ないせいです。


図2. 場所タイプ別の訪花昆虫発見数(10メートル当たり)

2. 訪花昆虫と花
 訪花昆虫が記録された花の数は合計1150であり、内訳はヨツバヒヨドリが37.6%もの多くをしめ、シシウドの20.8%と合わせると過半数となりました(図3)。


図3. 訪花昆虫がきた数の順に並べた花のグラフ

 次に昆虫数を見るとハエ・アブが72.6%を占め、甲虫、ハチと続きました。


図5. 訪花昆虫の数を比較した図

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