高槻成紀のホームページ

「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

子供の感想

2019-03-29 11:23:42 | イベント
1年 男子
すこしくふうしてがんばってつくった。カメがつくれてよかった。

1年 女子
ねんどでどうぶつをつくって、とてもたのしかった。シカをつくるときツノをつけるのがむずかしかったです。けれど、とってもたのしかったです。かんせいしたらおみせします。いろをぬるのがたのしみです。またこんどこれるといいです。

1年 女子
アザラシはむずかしかったけどたのしかったです。またきてねんどでどうぶつをつくりたいです。おねえちゃんはラッコとペンギンをねんどでつくりました。ラッコがかわいかったです。たくさんおしえてくれて、ありがとうございました。

1年 男子
ぼくは、あざぶだい学でカメをつくりました。2こつくりました。ねんどでつくりました。せんせいのせつめいのしかたがわかりやすくて、2たいつくれてうれしかったです。

1年 女子 
わたしは、ラッコとアザラシをつくりました。むずかしかったけれどうまくできてうれしかったです。おうちでも、あまったねんどで、ちがうどうぶつをつくりたいです。また、やりたいです。ラッコに小さい耳があるのをはじめてしりました。

1年 女子
じぶんの大すきなどうぶつをつくれたときすごくできた!っておもったし、先生におしえてもらってすごくうれしかったし、みんなでつくったらすごくたのしかったです。またみんなといっしょに大すきな生きものをつくりたいです。きょうやったこと、わすれません。
おうちでもつくりたいです。

1年 男子
ねんどをやって、いろいろなかたちがつくれてよかったです。

1年 女子
アザラシをつくりました。
じょうずにできるかしんぱいだったけど、先生がやさしかったからじょうずにできました。
アザラシのどうたいがむずかしかったです。
くびとうしろのほうがむずかしかったです。

1年 女子
わたしは、いるかをつくりました。手がむずかしくて、なかなかできませんでした。でもじょうずにできました。
わたしがつくった いるか のなまえはシワハイルカです。

1年 女子
きょうはアザラシをつくりました。ヒレのところが1ばんむずかしかったです。でもほかのどうぶつもつくってたのしかったです。いえでつくってみたいとおもいました。はじめてでもたのしかったです。

1年 女子
わたしは3月27日(水)にねん土でトイプードルをつくりました。とてもかわいくできて、うれしかったです。たのしかったので、らい年もぜひねん土でどうぶつをつくりたいとおもい、らい年もぜひいけたらここにきたいです!

1年 女子
きょうはウサギをつくりました。とくに耳をつくったりつけたりするのがむずかしかったです。からだをつくるのにくろうしました。からだの大きさををかんがえながらつくりました。ねんどがあまったらまたつくりたいです。がんばってつくりたいです。がんばってつくったのでとてもじょうずにつくれました。とてもうれしかったです。



2年 男子
マッコウクジラをつくったけど、大きくてねんどだからすごくむずかしくて、先生はとてもうまくてびっくりしました。すごいとおもいました。楽しかったです。

2年 男子
とびうおをつくったらうまいんだかへただかわかんなくなりました。
2~3日たったらはやくとびうおのはねをもってかえりたいです。

2年 女子
わたしは、むずかしいとおもったのがラッコでした。ラッコのあしはどうなっているのかな。と思いました。でもできました。そして、そのあとシャチを作りました。シャチもむずかしい部分がありました。それは、しっぽとくちです。しっぽは、せんせいがおしてつまむといいよ、といってくれました。くちはじぶんでつくりました。じょうぎで、くちのまんなかをきりました。

2年 女子 
わたしは、ヒョウアザラシとアデリーペンギンを作りました。さいしょはむずかしいかとおもっていましたが、おもったよりむずかしくありませんでした。ほかのも作りました。ほかのものを作ってもとっても楽しかったとおもいました。アザラシは、手と足がむずかしかったです。ペンギンは、足と手とくねるところがむずかしかったです。そのなかでいちばんむずかしかったのは、アザラシの手でした。

2年 女子
作るのがむずかしかったけど、楽しかったです。
さいしょのふくろうは、かんたんでした。でもペンギンをつくったので、まっすぐでもないし、ななめすぎないようにくふうをしました。ペンギンには、しゅるいがあって、わたしはキングペンギンというペンギンをつくりました。エンペラーペンギンというペンギンもいて、それににているので気をつけてつくりました。じょうずにできました。でもペンギンには足に水まくのようなのがついていたので、むずかしかったです。口ばしも、あまりながすぎないようにしたりがんばりました。

2年 男子
ワシが、木のえだに立っているところを作って、木のえだに立たせるのがたいへんだった。ワシをつくれてうれしかった。

2年 男子
ねんどづくりは、とってもおもしろくてたのしかったです。自分がつくりたいどうぶつをつくれたので、たのしかったです。またやりたいなと思いました。

2年 女子
楽しくできてうれしかった。もっと作りたかった。絵のぐをぬってみたかった。

2年 女子
今日、きてよかったとおもった。たのしかったからまたきたいとおもいました。

2年 男子
いろいろなどうぶつをつくれてよかったです。またつくりたいです。

2年 男子
たのしかった。ぼくははくぶつかんで、ねんどでジンベイザメをつくれてとてもたのしかったです。3年になってもやりたいです。こころにのこりました。またきたいです。

2年 男子
ペンギンをつくるのがむずかしかったけれど、たのしくうまく出来てうれしかったです。アザラシもうまくできてうれしかったです。

2年 女子
わたしはペンギンを作りました。頭と体をべつべつに作ったら、頭がはずれてしまいました。家にかえってかわいたらえのぐで色をぬりたいと思います。もしまた、ねんどのさくひんや、ほかのようじがあった時は、またきたいです。

2年 女子
今日、ねんどのきょうしつでペンギンを作りました。おもったよりむずかしくてたいへんだし、とてもつかれました。
今日はできなかったけど、学校やいえでつくるときはそれをさんこうにしてこまかく先生みたいにつくれるようにがんばってみます。
たのしかったです。

2年 女子
今日のきょうしつはとてもたのしかったです。きょうしつでいるかをつくりました。おもってたいじょうにせいこうしました。とてもうれしいし、たのしかったです。またきょうしつにきたいです。おしえてくれてほんとうにありがとうございました。のこりは家で作ります


2年 男子
今日のねん土でどうぶつを作る教室で、れんしゅうでふくろうとタヌキをれんしゅうして、ぼくは、ねん土で何か作るのは楽しいなと思いました。そして、自分が作りたいラッコをじっさいに作りました。
それで気がつきました。足のぶぶんはほそいんだなと気がつきました。

2年 男子
さいしょいるかを作ろうとしたけど、むずかしそうだったからラッコにしました。

2年 男子
ぼくは、ウサギを作りました。
耳や足のぶぶんのバランスがとてもむずかしかったです。ぼくはこういうなにかを作るというイベントが大好きです。むずかしかったけれど、かわいて色をぬって完成するときが楽しみです。また麻布大学でいろいろなイベントをやって下さい。楽しみにしています。ありがとうございました。

2年 女子
さいしょウミガメにしたけれど、わたしがウミガメより好きなリクガメを作りました。楽しかったです。できればまた行きたいです。

3年 女子
わたしは、ペンギンを作りました。一番むずかしかったもののところは、ペンギンの口ばしで、いろいろと何度もなおしましたがくずれちゃいました。でもとても楽しかったです。

3年 男子
さいしょイッカクをつくろうとしたらだめだった。ミユビハリモグラにしました。ミユビハリモグラをギリギリでつくりました。

3年 女子
ペンギンは、作るのがかんたんだと思ったけれど、作ってみたらとてもむずかしかったです。家に帰っても、ペンギンを作って、のこったねんどでほかのものをいっぱい作りたいです。来年も、このイベントをやりたいです。かわいたらきれいな色でぬってかわいくしたいです。

3年 男子
犬のちわわを作りました。
さいしょはかんたんだとおもっていたけどけっこうむずかしかったです。
またこの工作を作りたいです。
おもしろかったけどむずかしかったです。

3年 男子
はくぶつかんでねんどで犬を作りました。しゅるいはチワワにしました。足と体がうまくいきませんでした。むずかしかったです。

3年 男子
動物を作る で、ハリスホークにしました。むずかしかったこところは足だけど、あと固まって立てればいいです。あと、動物が好きでつくることなどができてうれしかったです。ハリスホークをつくれてたのしかったし、うれしかったです。

3年 男子
ぼくは、ねんどで動物なんてつくれるのと思って、やってみたらいろんな動物がつくれるんだなあと思いました。ぼくはオサガメを作りました。むずかしかったです。

3年 女子
わたしはペンギンをつくりました。てや足をつけるのがむずかしかったです。家にかえってつづきをやろうとおもいます。

3年 女子
作るのはむずかしかったけれど、とても楽しかった。また今度も行きたいと思いました。あと、ねんどで動物がうまく作れてうれしかったです。

3年 女子
ペンギンを作って、ペンギンの足がむずかしかった。楽しかった。ペンギンは、たいへんでした。 

3年 女子
かわいい動物が作れて、楽しかった。のこったねんどで他の動物も作ってみたいと思った。かんさつして、作るのが楽しかった。色づけがいろんな色でぬれて楽しかった。またやりたくなった。

3年 男子
今回はじめてとかげをつくってみたけどむずかしかった。つぎはかめをつくってみたいです。

3年 男子
もぐらを作りました。いろいろな人たちが手つだってくれてとてもじょうずにできました。すごく楽しかったので、また行きたいです。
ありがとうございました。



4年 女子
最初は、イルカがかんたんだと思ったけど、つくってみたら少しむずかしかった。どう体のところが丸みがある形で、丸すぎてもだめだし、たいらだとだめだったから、大変だった。ひれの部分は、かんたんだった。
でも楽しかったです。

4年 女子
ウミガメを作りました。顔と手足がむずかしかったです。カメにしっぽがあると初めて知りました。大学生がウミガメをうまく作れるコツを教えてくれたり、手伝ってくれたので、うまくウミガメを作ることができました。

4年 女子
わたしはトイ・プードルを作りました。トイ・プードルの顔をくっつけるのが、なかなかくっつかずむずかしかったです。

4年 男子
まあ、ふつうだった。ねずみだと思うものをつくった。
ねずみはむずかしかった。
次に、ほかのものをつくりたい。(えび)
図工はふつうだけど、これをやってほんの少しだけすきになったと思う。ねんどがきもちよかった。家でもっと作る。

4年 女子
はじめて知ったねんどで、かわいたらすごくかたくなるので、かわくのがすごく楽しみです。わたしはペンギンを作りました。絵を見て楽しくいっしょうけんめい作ることができました。すごく楽しかったです。また来たいと思いました。ありがとうございました。

4年 女子
私は、今回の粘土の作品づくりで、パンダを作りました。簡単に見えるけれど、実は難しいという体験をしました。足や手など、難しくてできない部分がありました。針金を使っていたりする人や、色えんぴつで形を作っている人もいました。意外と、粘土で動物をつくるのは、形づくりから大変なことが分かりました。粘土が乾燥するとどうなるのか気になります。

4年 男子
かえるを作りました。むずかしかった。
次はねんどでボールを作りたいです。
ありがとうございます!



5年 男子
きょうは大学でねんどをやりました。ねんどで たまご と たぬき とウミガメをつくりました。とってもたのしかったです。

5年 男子
ぼくはシカをつくり、動物のことをよく知る事もできて、ねんどでも動物を作ることができ、すごくうれしい。

5年 男子
つくるのが、とてもむずかしかった、先生の作品が、とてもすごい。

5年 女子 
近くにいる人と話しあえたりしてとても分かりやすい説明で楽しかった。学生さんもニコニコして話しやすかった。資料もあって、作りたい動物がすぐに分かった。また来たいと思う。

5年 男子 
ぼくはジンベイザメのひれがむずかしかったです。ねんどでどうぶつをつくるのはむずかしいとしりました。今日はありがとうございました。

5年 男子
石粉粘土というものを今回、はじめて使ったので「どんなものかな?」と思っていましたが、実際に使ってみると、いつも使っている油粘土と同じようなさわりごこちで、ちょっときもち悪かったです。でも使う時に、学生さんが助けてくれたので、とちゅうまででしたが上手につくることができました。今回学んだことを、学校の図工などの学習などに生かしていけたらいいと思いました。今回は本当にありがとうございました。
おもしろかったです。

5年 男子
自分は、こんなにまじめに紙ねんどで動物をつくったことがなくて、やってみると、ひびなどを直すなどのことがむずかしかったです。けど海ガメを作る時はすごく楽しかったです。また、家でも、なにかを作ってみたいと思いました。
5年 女子
ウミガメを作りました。こうらとどう体を分けて作るのがむずかしかったです。
最初に作ったフクロウは簡単だったけど、次に作ったタヌキは首から上を作ったので、頭の形や耳、鼻の大きさを調整するのがむずかしかった。またできたらむずかしい動物にもちょう戦してみたいです。

5年 女子
自分の作りたい生き物の作り方や、足が長い動物はむずかしいなど、ていねいに教えてもらったので、とちゅうまでしかできませんでしたが、良い作品ができそうです。また、水さい色えんぴつを使うと色がぬりやすいことや、なるべく色をうすくぬったり、少しびっくりしたのが、色えんぴつでも色が塗れるというところです。今回学んだことは今後の図工などで生かせると思います。

6年 男子
シカを作ったとき、つのの向き、形などをしっかりと注意し、作った。また、皆で笑い合ったりしながらつくったのがとても面白かった。さらに、おしえてもらったこともあり、おもしろかった。

6年 男子
たのしかった。
よくわかった。
三つ作った。

6年 女子
今回の教室では、ウミガメを作りました!!
タヌキやフクロウを作る時、ひびがはいってしまったり、形が上手にできなくて少し難しかったです。
でも好きな動物を作る時は、自分的には工夫が出来たかと思います。自分で、作る時、最初やったタヌキや、フクロウのこつが役立ったなと思いました。
とても楽しかったし、またやりたいなと思います。

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粘土で動物を作ろう

2019-03-27 21:20:27 | イベント
麻布大学いのちの博物館では展示の他にもイベントを行なっています。今回は「粘土で動物を作ろう」というイベントを行いました。

*写真は公開の了解を得ています。

2019年3月26日と27日に春休み子ども教室として「粘土で動物をつくろう」を実施しました。これまでの教室と違い、学年限定をしなかったので、申し込みが多く、教室一杯まで拡大しましたが、一部の希望者にはお断りをすることになりました。どちらの日も35名が参加し、部屋がいっぱいになりました。
 当日のようすは次の通りでした。まず、粘土の説明をしました。この粘土は「紙粘土」に似ていますが、「石粉粘土」と言います。違いは、乾くと石膏のように硬くなることです。だから、色鉛筆や絵の具で色をつけるのに向いています。
 教室ではこの粘土でフクロウの人形作りをしました。これはごくシンプルなもので、まずピンポン球ほどの球を作ります。両手に粘土を挟んでコネコネして、球を作ってもらいました。 




粘土をこねる

 それからその球を少し長い楕円形にし、上の一部を親指で押して凹みを作る、これで終わりです。まるでダルマです。これで粘土の感触に慣れてもらいました。


ダルマのようなフクロウの「型」と色をつけたフクロウ人形

 その次に、事前に作っておいてこの「ダルマ型」に色鉛筆でフクロウの色付けをしてもらいました。まず顔の部分にハート型の輪郭を描き、目とくちばしを描いてから、お腹の部分に斑紋をつけます。その後、頭から肩、背後を茶色で塗って出来上がりです。ここまでで、彩色を体験させました。




フクロウの型に色を塗る

 次に少し複雑なタヌキに挑戦してもらいました。といっても胴体、四肢、尾などはなく、頭とその下だけのものです。頭はフクロウの頭と同じような球形なのですが、違うのは鼻の部分が飛び出していることと、耳があることです。これらは球形の一部をつまむようにして盛り上げます。耳はその部分をつまむようにして飛び出させます。そうすると当然くぼみができますので、あとでそこを整えます。そのあたりを実際にやってみることで体得してもらいました。


タヌキの形を作る

 一休みしてから、それぞれの作りたい動物を聞きました。主だったものは事前に準備していましたが、当日言う子もいました。中にはイッカクとかカツオノエボシとか、なかなかユニークな選択をした子もいます。急遽ネット検索をして適当な写真やイラストを選んで印字しましたが、カツオノエボシは粘土で作るにはふさわしくないので、ほかの動物に変えてもらいました。
 
こうして自分の目指す動物をよく見て、それから粘土で形を作ってもらいました。手足の長いものは立たないから難しいと言っていたのですが、どうしてもイヌやシカを作りたいという子がいたので、割り箸を背骨にし、それにアルミ針金を巻きつけて四肢にしてそれに粘土をつけるように指導しました。

 ある子は事前に「ハリスホークを作りたい」と伝えてきました。日本にはいないタカの仲間ですが、動物園で見て大好きになったのだそうです。鳥を粘土で作るのは概して難しく、特に足が細いので立てるのが難しいのです。
それで足の部分に針金を入れて作ってみました。


ハリスホークの粘土模型

当日も針金で作った足を渡しました。その子は立派な胴体を作っていたから、良い作品になると思いました。

 ジンベエザメも事前に相談がありました。こちらは比較的作りやすいものです。要するに胴体が大きく、それに手足やヒレが出ただけの動物は粘土細工で作りやすいのです。サメでもアザラシでもイルカでも似たようなものです。ジンベエザメの場合は、白い斑紋が特徴なので、薄い絵の具の上に白絵の具で点をつけました。


ジンベエザメの粘土模型


ハリスホーク作りを指導する


シカに挑戦する二人


自分の好きな動物を作る

 この作業を含め、ミュゼットの学生が各日2人が手伝ってくれました。子供の相談に乗って指導をしてくれました。


学生の指導

 作業の途中に雑談をしました。例えば作りたい動物を板書しましたが、しばらくして
「みんなが言ってくれた動物は大体は哺乳類だけど、そうじゃないのが少しいるよ。ウミガメは?」
いろいろなことを言っていましたが
「爬虫類」
という正解が出ました。
「カエルは?」
これも爬虫類というのではないかと思っていましたが
「両生類」
と正解を言ったので驚きました。
ボードに書いた動物の名前農地赤枠をしたのが哺乳類以外の動物です。


板書

 それから、私が事前に作っていた動物の模型で、まだ色を塗っていないものを回してみてもらいました。興味深く眺めたようです。


粘土模型を眺める

 こうしてしばらく作品作りをしてもらいました。時間内で大体できた子もいましたが、まだまだの子もいました。その間ずっと集中しており、終わりの時間を伝えたら「もっとやりたいな」と言う子もいて、ちょっと驚きました。

 最後に記念撮影をし、修了証を読んで手渡しました。初日は各人に渡しましたが、2日目は時間短縮のため一人にだけ渡し、あとの子は入り口で受け取ってもらいました。未完成の作品をお家で彩色した完成作品を見るのが楽しみです。


修了証を渡す

 粘土細工は低学年にもできるし、可能性が広がるので、良い教材だと思いました。

子供の感想を読むと、楽しかったようです。


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リスの陰茎骨

2019-03-19 22:08:29 | 標本
山中湖の近くに住む半場さんはちょくちょく死体を拾ってくれます。ムササビとモモンガは標本を作りましたが、今度はリスを送ってくれました。残念ながら交通事故で頭は割れていました。


リスの死体 2019年2月9日 山中湖町


それでも全身骨格ができそうだったので、頑張って作り、頭は粘土で補修しました。


リスの骨格標本


作ろうと思って驚いたのは睾丸の大きさです。それにペニスも大きい。それで皮を剥ぎ、筋肉を取り、少しずつ骨だけにしてゆくのですが、ペニスは皮膚もとても丈夫そうなので、残しておきました。そして最終的には骨にくっついた状態で乾燥させました。当然、乾燥で縮みましたが、それでもこの大きさです。


腰の部分


乾燥したペニス


 ペニスの中には骨があり「陰茎骨」といいます。英語ではpenis boneと言うのだろうと思っていたら、baculumという特別の言葉があるようです。その長さたるや34mmもありました。3センチなんて小さいと思われるかもしれませんが、前肢の半分、上腕骨や尺骨に匹敵します。人で言えば肘から手首までですから、とんでもない長さです。


リスの陰茎骨


 ヒトは陰茎骨のない数少ない哺乳類なので、どうもこれがあるのがどういう感覚なのか想像もできませんが、大概の哺乳類にはあるそうで、これだけを趣味で集めている人もいるそうです。これだけ大きいということは何か意味があるのだろうし、社会構造などにも関係するはずです。リスの繁殖や社会、不勉強でよく知りません。ちょっと勉強してみようかな。
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鳥取県若桜町のシカの食性 -- 人工林地での事例 --

2019-03-17 19:32:12 | 報告
2019.1.20 更新


鳥取県若桜町のシカの食性 -- 人工林地での事例 --

高槻成紀(麻布大学いのちの博物館)・永松 大(鳥取大学)


目的
 シカ(ニホンジカ)の食性は北海道から屋久島まで広範に分析され、大体の傾向は把握されているが、まだまだ残された地域も多い。中国地方はその一つで、2000年に山口県のシカで断片的な情報が報告されたにすぎない(Jayasekara and Takatsuki, 2000)。この分析がなされた1990年代後半には中国地方でのシカの生息は限定的であったが、その後、徐々に拡大した。鳥取県においても兵庫県から連続的な分布域が県東部から徐々に拡大傾向にある(鳥取県, 2017)。1978年と2003年の生息分布をみると、1978年には東部に断続的に生息していたが、2003年になると東部では面的になり、中部、西部にも拡大したことがわかる(図1)。


図1. 鳥取県におけるシカの生息分布. 左:1978年, 右:2003年
(鳥取県, 2017より)


 このため農林業への被害が大きくなり、その抑制のために捕獲が進められ、2010年からは3000頭台、2013年以降は4000頭を超えるレベルになっている(図2)。


図2. 鳥取県におけるシカ捕獲数の推移. (鳥取県, 2017より)


 著者の一人永松は当地方で植生調査をしながら、年々シカの影響が強くなることを観察してきた。調査地である若桜町を含む鳥取県東南部で群落調査とシカの糞密度を調査を行い、若桜町はその中でもシカ密度が高く、植物への影響も強いことが示された(川島・永松, 2016)。場所によってはもともとはササがあったが、シカによって食べ尽くされ、低木層も貧弱化し、不嗜好植物(シカが嫌って食べない植物)が増えている場所もあった。


鳥取県東南部でのササと低木の影響の強さ(左)と糞密度(右)の分布図。色が濃いほど影響、密度の値が大きい(川嶋・永松, 2016)

 この地方は伝統的に林業が盛んであり、若桜町は森林率が95%であり、そのうち人工林率は58%である(鳥取県林業統計https://www.pref.tottori.lg.jp/100539.htm)。スギは常緑であり葉の垂直的厚さがあるために、林床は暗く、間伐が適切に行われないと林床植生は貧弱になりがちである。そのため、面積当たりのシカの頭数が同じであっても、下生えの豊富な落葉広葉樹林に比較すると環境収容力は小さくなる。このため、単純に生息密度を調べるだけではシカの置かれた状況を知ることはできない。筆者らはこれを把握する方法の一つとして、現状のシカの食性を明らかにしておくことが重要だと考えた。
 シカの食性は糞分析によっておこなわれる。糞分析法を採用すれば、非侵襲的に(シカを殺すことなく)、繰り返し調査ができるという利点がある。シカは植物が枯れる冬に食物不足に陥り、常緑のササがあれば集中的に利用するため、シカが増えるとササが減少して、シカの糞中の占有率も減る。ササは表皮細胞が特徴的であり、糞分析で確実に識別できるので、よい指標となる。またシカの主要な食物である植物の葉は一般には冬に減るため、シカが食性に強い影響を及ぼしていれば、シカは落ち葉やイネ科の稈、木本類の枝や樹皮まで利用するようになるが、もしシカの影響が強くなくて、ササや常緑低木が多い環境であれば、シカの冬の糞にはこれらの葉が多く検出される。
 本調査はこのような背景から鳥取県東部の若桜町のシカの現時点での食性を明らかにすることを目的とした。

方法
1)調査地の選定
 若狭町の南にある鬼の城でシカ糞の採取をおこなった
(図3)。


図3. シカ糞採取地の位置


 糞採取した場所はアカマツとコナラの林で、下生えは強いシカの影響を受けて貧弱になっていた(図4, この植生は今後記述予定)。


図4. シカ糞採取地の景観。下生えは非常に貧弱である。

2)糞分析
 シカの糞の採取に際しては1回分の排泄と判断される糞塊から10粒を採取して1サンプルとし、10サンプルを集めた。これを光学顕微鏡でポイント枠法で分析した。ポイント数は200以上とした。
 糞中の成分は暫定的に図5の14群とした。これは今後の分析が進んだ時点で少量のものはまとめる予定である。

結果と考察
糞組成の季節変化
2018年5月以降の糞組成の平均値を図5に示した。
<5月>
5月に最も多かったのは支持組織で木質繊維や樹皮など、葉でないものを含み、56.5%に達した。次に多かったのは枯葉で黒褐色の葉脈が見られた。これが17.8%を占めた。そのほかの成分は少なかった。特に双子葉植物は非常に少なく、シカの影響で減少したためと推察される。イネ科の葉は7.1%で、稈(イネ科の茎)が6.8%であった。これらは新鮮な植物由来であり、顕微鏡下では透過性の良い状態で観察された。
これらの結果は、当地のシカの春の食糧事情は劣悪であることを示唆している。多くの場所ではササや常緑樹の葉が10%以上検出されるが、ここではそのいずれもが微量しか検出されず、栄養価の低い支持組織が過半量、枯葉が2割近くを占めた。

<6月>
 6月9日のサンプルもさほどの変化は見られなかった。はっきりとした違いは支持組織が5月の55.5%から36.3%に減少して、稈(イネ科の茎)が6.8%から21.5%に大きく増加し、枯葉は17.8%から10.0%に減少したことである。このことは緑がほとんどなかった5月から新しいイネ科が育ち始めてシカがそれを食べ、みずみずしいイネ科の葉は消化されたために糞には7.9%しか出現しなかったが、同時に食べた稈が糞中に多く出現したことを示唆する。そのため枝先や枯葉はあまり食べなくなったものと考えられる。それでも6月時点で枯葉を除く葉が合計でも15.3%しかなかったのはこの調査地ではシカが食べる植物が非常に限られていることを示唆する。

<7月>
 7月28日のサンプルはかなり変化を見せた。まずそれまで少量ながら出現していたササが全く出現しなかった。大きく増加したのは稈(イネ科の茎)で,45.4%を占めた。イネ科の葉も10.3%に増加したが、増加の程度は稈が著しかった。これはまだイネ科の葉が若く、柔らかいために消化率が高いからであろう。また双子葉植物の葉も6月の1.7%から15.6%と大きく増加した。これに対して繊維は激減した。繊維は5月に55.5%、6月に38.3%と大きな値を示したが、7月にはわずか4.2%になった。このように、糞中の葉の合計値は30.4%になり、シカの食物状況は大幅に改善されたが、注目すべきは、それでも枯葉が12.9%を占めていたことである。通常であれば夏に枯葉は食べないと思われるので、この地域のシカは夏でも枯葉を食べざるを得ない劣悪な食物環境で生活していると考えられる。

<9月>
 9月25日の糞組成は緑葉が大幅に減少し、双子葉、単子葉合わせても15%にしかならなかった。枯葉が22.1%の高率を占め、繊維と稈を合わせると53.3%と過半量になった。

<11月>
 11月は意外にもイネ科、双子葉植物ともに大幅に増加し、繊維が大きく減少し、これまでで最も葉が多いという結果になった。ただし、枯葉が19.9%あり、10月よりはやや少なくなったものの、かなり多かった。

<2019年1月>
 2019年1月になると、繊維が48.4%とほぼ半量を占め、稈(10.8%)や不明(11.1%)、枯葉(8.8%)など栄養価の低いもので大半を占めるようになった。これは前年の5月の組成に似ており、植物が枯れてシカの食物が最も乏しくなった時期に入ったことを示している。

<2019年3月>
 3月の組成は基本的に1月のものと近かった。最も多かったのは繊維で39.9%を占め、稈(17.8%)や枯葉(14.6%)など栄養価の低いもので大半を占めた。一年で最も食物が乏しい時期t考えられる。


図5. 若狭町シカの糞組成(%)の季節変化。食物カテゴリーは今後の結果に応じて変更する可能性がある。


主要成分の季節変化
 一度でも10%を上回ったものを主要成分として取り上げると、図6のようになった。イネ科は明瞭な季節変化を示さず、夏から秋に10%を超える程度であった。ただし、9月には少なくなった。双子葉植物は夏から秋に増加した。枯葉は夏と秋に多かったが5月にも17.8%になった。稈は春から秋に多く、特に7月に45.5%に達したのでグラフは山型になった。繊維は冬を中心に多く、グラフはU字型になった。
 栄養価の高い緑葉が植物の生育期である春から夏に多くなるのは当然であるが、本調査地に特徴的なのは枯葉と稈も植物の生育期に多かったことである。しかも繊維も9月に27.6%を占めた。このうち稈は特に初夏にはみずみずしい状態であるからシカはイネ科を食べるときに、葉と同時に稈も食べる。この時期の稈は柔らかく、葉緑素も含んでいるから、秋以降の稈とは違い栄養価もある程度あると思われる。しかし枯葉は明らかに低栄養であるし、繊維は枝や細い幹などを食べて消化過程で残ったものと考えられる。このような低栄養の食物を夏でも食べるということは、シカにとっての調査地の食物事情が非常に劣悪であることを強く示唆する。


図6 主要成分の占有率の季節変化

まとめ
 分析の結果、糞の主要成分が支持組織と枯葉で占められていたことがわかり、シカが植生に強い影響を与えて、食糧事情が悪い状態にあることがわかった。特に6月になっても葉の占有率が20%未満であったこと、7月、9月という植物が一年で最も多い時期においても枯葉をかなりの程度食べていたことは注目される。枯葉が多いのは11月も同様であったが、意外にも葉の占有率はこれまでの最高値を示した。
 シカが高密度で知られる宮城県金華山島でも夏はシバなどイネ科植物をよく食べており、このように枯葉を多く食べることはない(Takatsuki, 1980)。そうしたことを考えれば、この地域のシカはこれまで知られる日本のシカ集団でも最も貧弱な食糧事情にある例だと思われる。
 その理由の一つは、若桜地方がスギ林が卓越していることに関係すると考えられる。この地方はスギの名産地として伝統的に人工林化が進められた結果、人工林率が高く、従って森林内が暗いためにシカの食物になる草本類や低木類が少ない。そのため、落葉樹林に比べて同じ程度のシカ密度であれば、食物になる植物が少なく、植生への影響も強い。その結果、シカの食物がさらに減少するという悪循環が急速に進んだためと考えられる。特に常緑のササが乏しくなったことは、シカの冬の食糧事情にとって深刻なことであり、シカの栄養状態にも悪影響を与えている可能性がある。

文献
Jayasekara, P. and S. Takatsuki. 2000. Seasonal food habits of a sika deer population in the warm temperate forest of the westernmost part of Honshu, Japan. Ecological Research, 15: 153-157.

川嶋淳史・永松 大. 2016. 鳥取県東部におけるシカの採食による植生の被害状況. 山陰自然史研究, 12: 9-17.

鳥取県. 2017. 鳥取県特定鳥獣(ニホンジカ)管理計画.

Takatsuki, S. 1980. Food habits of Sika deer on Kinkazan Island. Science Report of Tohoku University, Series IV (Biology), 38(1): 7-31.
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バードストライク

2019-03-06 23:08:06 | 研究
2019年3月6日、友人の棚橋早苗さんから電話が入りました。それによれば国立駅前のビルにハトがぶつかって死んでいる、どうするか?ということでした。貴重なものなので受けることにしました。体重は296gの若いドバトのようでした。



 骨格標本にするために体を開きましたが、ナイフが首のところに達したとき、びっくりしました。トウモロコシなどの穀類が溢れるように出てきたのです。とり出してみるとトウモロコシ、コメ、オオムギ、コウリャンなどがありました。分からなかったものはサフラワーのようです。コメントを下さった皆様、ありがとうございました。




ハトの食道部分から出てきた穀類。格子間隔は5mm


 それにしても、このハトはどこでこれを食べたのでしょう。国立駅界隈は都市化したとはいえ、少し離れれば畑もあるし、ハトの飛翔力からすればもう少し田園的な場所から飛んできた可能性もあります。ただ、トウモロコシ畑からトウモロコシを食べ、田んぼからコメを食べたというようなことでないことは確かです。というのは穀類はイネ科であり、その果実は穎(えい)をつけています。もし茎の先についていたものを食べたら必ず穎が出てくるはずですが、これはそうではありません。つまり脱穀されたものを食べたということです。しかも複数種のミックスです。これはおそらくニワトリ用の餌として配合された飼料があって、それをこのハトが食べたと考えるのが一番ありうる推理です。いや、もっと直接的には、これが飼育されているハトで、ほかの飼い鳥の餌をくすねたのではなく、与えられたものを食べた後にビルのガラスに激突したのかもしれません。大腿骨がまともに折れており、肋骨にも内出血があったので、胸でぶつかり、地面に落ちた時に脚の骨が折れたのかもしれません。

追記:標本にしてみました。確かに若い個体で、骨がまだ未完成で、作りにくかったです。


ドバト 2019.3/6 国立市 棚橋早苗、高槻成紀作

コメント (4)
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