高槻成紀のホームページ

「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

タヌキの日和見的な食性- 愛媛県諏訪崎での事例 -

2020-08-30 08:52:59 | 研究
2020.8.30
タヌキの日和見的な食性- 愛媛県諏訪崎での事例 -
Mammal Study

タヌキの食性分析は多様であるにも関わらず、分析事例が東日本に偏っており、西日本は限定的である。そこで、その例として、愛媛県の諏訪崎で2019年から2020 年4月まで、フン分析法により分析した。果実が重要で、秋には30%以上、冬にも20%以上であった。ムクノキは特に重要であったが、他にも暖温帯の多肉果実が多く検出された。全体として、暖温帯の果実、昆虫、そして冬のミカンが特徴的であった。これらの結果はタヌキの食性の日和見的な性質を示している。

諏訪崎のタヌキの主要食物の占有率の季節変化
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日本哺乳類学会特別賞の受賞

2020-08-28 21:52:31 | 最近の動き
2020年9月6日付で日本哺乳類学会特別賞を受賞することになりました。受賞理由は
「長年にわたる研究活動を通じて哺乳類学ならびに日本哺乳類学会の発展に寄与」したということで、光栄なことです。
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