高槻成紀のホームページ

「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

教育1 講義

2011-04-06 05:59:43 | 教育
以下の講義・実習を行っています。

1年次(前期)
「動物応用科学概論」
動物応用科学科の先生がたによるオムニバス形式の講義で、高槻は野生動物保全生態学を担当し、生態学の基本的な考えたかと保全生態学の重要な概念を紹介します。

2年次(前期)
「動物人間関係学」
動物応用科学科の先生がたによるオムニバス形式の講義で、高槻は生態学の基本的概念とそれに基づく保全生態学の基礎を紹介します。また絶滅や外来種問題など、人間社会との関係を理解することが不可欠な課題について紹介します。

「動物人間関係学基礎実習」

動物応用科学の基礎となる専門基礎にかかわる技術の修得を目的とする実習で、高槻・南は環境のことなる2つのニホンジカ集団の枝角の比較を通し、計測のしかた、基礎的な統計、生態学的な意義を学ばせます。

「基礎ゼミII」
保全生態学に関連した時事の話題をとりあげ、小班にわかれて課題について独自の情報収集。解析、発表をします。

3年次(前期)
「生物分類学」
分類学の考え方、歴史を紹介します。また代表的な動物群をとりあげて解説します。また「生物分類技能検定」の問題をいっしょに解き、解説します。

「野生動物学」
動物生態学と保全生態学を学びます。具体的には生態学の概念、生息地、採食生態学、生物地理学、体サイズと生態、動物社会と生態、種間関係、生態系生態学、動物と植物の相互関係などを教えます。

「野生動物管理学」
高槻が導入をしたあと、民間企業で動物管理をおこなっている現場を熟知した先生に、現場での話題を話してもらいます。

「里山環境論」
高槻が導入したあと、都市緑地を中心に東京都の職員と民間のアセス会社の先生が話題をとりあげて講義します。

「野生動物調査演習I」
高槻担当分では骨のスケッチ、計測、胃内容物分析とその統計などを体験します。




「専門ゼミI」
卒業研究に向けての勉強と研究計画、進捗をゼミ形式でおこないます。

3年次(後期)
「野生動物資源利用・管理論」
草食獣と群落の関係、食性研究、論文紹介(シカの森林更新への影響、食性の種内変異、食性の性差、シカとシバ、シカとミヤコザサ、個体群管理、種子散布)

「動物園概論」
高槻の導入のあと、ズーラシアなどの動物園の職員が動物園の歴史、飼育、繁殖、展示などについて解説します。

「野生動物調査演習II」
高槻担当分では野生動物の計測値、栄養状態、果実計測、年齢査定などを修得します。

「野生動物管理学実習」
 
野外に宿泊し、地図の読みから、GPSの使い方、群落記述、動物の痕跡調査、動物の捕獲実習、動物の密度調査、昆虫群集の解析などを行います。また試料を持ち帰っての分析、データの解析などの「ポスト野外調査」実習もします。

4年次
「専門ゼミI」
卒業研究に向けての専門的な文献読み、研究計画、進捗報告などをおこないます。卒業論文の執筆だけでなく、発表の練習、そのための議論もします。

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教育2 展示など(制作中)

2011-04-06 05:28:24 | 教育
研究、教育と関連して、展示発表にも力を入れている。

学術展示
麻布大学では2006年に獣医学部棟が落成し、1階に展示コーナーがあったが利用されていなかった。そこでこれまで蓄積されてきた動物標本を展示することにした。

第1回「馬を治す道具たち」展
2009年8月1日-10月23日まで


第2回「草原の国の動物たち:モンゴル」展
2009年10月29日-12月28日


第3回「ロードキル展:モータリゼーションの犠牲者を直視する」展
2010年1月18日-4月30日

第4回「動物の手と足:その形態と機能」展
2010年6月1日から9月24日


第5回「熱帯雨林が紙になる-インドネシア泥炭湿地林の喪失-」展 
2010年10月4日-12月22日

第6回「プラスティネーション:血管のすみずみまで残す」展
2011年1月11日-4月28日


第7回「カエルツボカビー麻布大学病理学研究室の挑戦」展
2011年6月1日-9月30日

第8回「動物の目ー視る器官を学ぶ」展
2012年2月20日-4月27日


     




大学祭
 2008年の大学祭で「ロードキル」を展示した。学生におおまかな構想を伝え、犠牲者の多いタヌキから「チームぽんぽこ」という名前を付けて、あとは自主性にまかせた。結果的には立派な展示になった。
 2009年にはロードキルのサンプル数も増えたので、大規模な展示になり、そのほかにも動物と植物のつながりなども展示した。



 2010年にはこの活動が定着化し、ロードキルと森林の管理についての展示もおこなった。ロードキルについての人形劇もおこなった。

標本作製
 動物の標本は動物学の基礎であり、重要なものである。そのため私たちの研究室では標本製作にも力を入れている。最も多く集めたのはロードキルによるタヌキ、ハクビシン、アナグマなどの頭骨標本であるが、金華山のシカ、各地のシカ、そのほか手に入った哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫なども標本にしている。またさまざまな動物の胃内容物や糞なども標本として保管している。
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