高槻成紀のホームページ

「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

10月8日の訪花昆虫調査

2022-10-08 10:30:22 | 報告
 今年は5月から訪花昆虫の調査をしてきましたが、10月が最後になります。急に涼しくなったので昆虫は減っているはずです。8日に日程調整しましたが、このところ天気が悪く、7日は1日中雨で東京でも寒いくらいでした。ただ天気予報では8日は回復するだろうということでした。当日の朝、東京は曇りで「これはダメかな」と思ったのですが、いくだけ行くことにしました。遠山に着くと薄曇りくらいでした。
 現地に着くと数人が待っておられました。空は明るくなり、調査はできそうでした。簡単に打ち合わせをして3班に分かれて調査を始めました。

記録をとる

 私はいつもの芳賀さんと二人で林を担当しました。花はグッと少なくなり、ノハラアザミくらいしか目につきませんでしたが、調査を始めるとヤマラッキョウやヤマトリカブトもありました。

ヤマラッキョウ

ヤマトリカブト

 訪花昆虫はあまりいないだろうと思っていたので、ノハラアザミにミヤママルハナバチがいると嬉しくなって眺めました。芳賀さんは本当に生き物が好きなようで、ミヤマを見ては「かわいいー」と優しく話しかけていました。

ミヤママルハナバチ

ヤマトリカブトにはほとんどいなかったのですが、それでもトラマルが来たので喜びました。

調査中の芳賀さん

 途中で見える草原はススキが枯れて秋の装いでした。

ロッジを見下ろす

 一番上の尾根に着きましたが、富士山は見えませんでした。そこにサクラスミレの狂い咲きがありました。思っていたよりは昆虫の記録が取れました。

 花を見ながら少し早めにロッジに戻りました。

リンドウ

アキノキリンソウ

ハバヤマボクチ

ノコンギク

 三々五々に集まってきて、お昼になりました。いつものことながら、リンゴ、ナシ、カキ、ブドウ、それにポポなどみなさん果物を持ってきておられて美味しくいただきました。さすがに「果物の山梨」です。あれこれ雑談をしましたが、作る側からすると例えばブドウの糖度が少し低いだけで受け取ってもらえず、困るとのことでした。食べても味に違いは感じられなくても、箱の中の一つノブドウが不合格に箱全体がダメとなるのだそうです。それから畑の土壌調査があって、調査に10万円もかかるので、角田さんの場合、4つの畑があるので40万円もかかるということでした。それだけの額を売り上げるのは大変なはずです。「まったくJAは意地悪をしているみたいだ」とのことでした。


お昼の団欒


 奥平親子は午後に別の予定があるということで、記念撮影をしました。

記念撮影

 午後は別の場所を調べ、2時頃には終わりました。夏に子供が見つけたというギンリョウソウモドキの話になり、「では見にいこう」ということになりました。上むきに果実がなっていました。

ギンリョウソウモドキ

 みなさん、楽しく調査をしてくださり、楽しい一日になりました。

 調査結果は こちら


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 植物・植生 | トップ | 10月の訪花昆虫調査の結果 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

報告」カテゴリの最新記事