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「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

八王子滝山里山保全地域のタヌキの糞の中身

2019-01-10 13:27:16 | 研究
八王子に八王子滝山里山保全地域というのがあります。豊口信之さんが2018年12月4日にタヌキの糞を見つけたというので、送ってくれました。2箇所のタメフンにあったもので、合計10個ほどでした。一つずつを分けにくかったので、全体に何があっただけ報告しておきます。


八王子滝山里山保全地域の位置


一番目立ったのはジャノヒゲの種子でした。これは日の出町のタヌキでも同様でした。またエノキの種子もかなり多く出てきました。カキノキの種子は3個だけでした。名前がわからない小さな種子がかなりの数出てきました。扁平で、見た記憶はあるのですが、思い出せません。ナス科の雑草などではないかと思います。ケンポナシの種子が一つだけ出てきました。
 農作物としてはイネの籾が出てきました。あの辺りだと小さな田んぼがあるのでしょう。
 というわけでほとんどは果実と種子でしたが、イネ科の葉と昆虫が少しだけありました。
 人工物としてはポリエチレンでしょうか、石油製品のひものようなものと、輪ゴムが一つ出てきました。
 特に目新しいことがわかったということではありませんが、ジャノヒゲ をよく食べているということは明るい場所や藪のようなところの低木ではなく、林の下で食べているということです。私たちが探しても、結構見つけにくく、葉を分けて見ないと気づきませんから、よく探して食べるということでしょう。


滝山自然公園のタヌキの糞の検出物(2018年12月4日採集)


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