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弘前交通マップに誤り【修正済】

2020-03-08 23:50:38 | 津軽のいろいろ
バスの路線図のこと。
よそ者などその土地の路線網に不慣れな人とって、路線図があれば助かる。ただ、昔は作成しているバス会社は多くなかったと思うし、入手も難しかった。
近年は、バス会社でなく自治体が作成したり、ネット上で見られたりするようになった。それでも、それぞれのデザインや思想によって、見やすさ・分かりやすさはまちまち。
路線図に限らないが、いちばん迷惑なのが誤った情報が掲載されること。残念ながら、弘前市が作成する「ひろさき公共交通マップ」に間違いがあるので、指摘させていただく。【その後2020年4月までに修正されました。以下は修正前のマップに対する内容です。】【さらにその後、2023年11月から経路とバス停位置が変更されました(末尾追記参照)。以下は変更前の内容です。】

弘前市が2010年から作成しているもので、毎年改訂を行っているという。市の施設、バス・弘南鉄道の窓口で配布し、市のサイトでダウンロードできる。
観光都市らしく日本語より簡略化した4か国語版、それに「こども版」もある。
弘前市は、弘南バスのほか弘南鉄道もあるし、最近は郊外の乗り合いタクシー類もあり、それらをまとめる必要性はある。

現行の2019年版日本語版おもて面
おもて面では、郊外部の経路、全バス停が地図に記されている。乗ったことがない区間がほとんどだけど、まさに「可視化」されていて分かりやすい。でも…

弘南バスで弘前駅から、大学病院前、市役所・公園前、茂森新町、常盤坂入口と進む路線は2つ。相馬庁舎まで行く相馬線と、田代経由西目屋村役場線。
相馬線は昨年秋からりんご公園の中に立ち寄るようになったが、このマップはそれ以前の発行なので反映されていないのは当然。
さらに進んで、常盤坂、悪戸。
その先で2つの路線が分岐し、相馬線はそのまま西進、西目屋へは岩木川を渡る。マップでは、
拡大
青い線をたどれば、分岐点は「神社入口」バス停通過後。西目屋線は神社入口→鳥井野と運行することになる。
不思議なのが、水色の岩木川沿い、「神社入口」の北に「下湯口南口」なるバス停があるような印があるが、そこを通る路線はないことになっている。
この一帯が間違っている。

弘南バスホームページの運賃表を見て分かった。
正しい分岐点は、手前の「悪戸」。西目屋線は悪戸→下湯口南口→鳥井野と走るのだった。つまりこうなる。
マップを加筆・修正

相馬線の「下湯口」より北にあるバス停が「下湯口『南口』」なのは命名がおかしいとか、下湯口南口は川の堤防みたいな所にあるから、いっそ誤った路線図のようにほぼ並行している下湯口~神社入口側を通ればいいのではとか思ってしまうけど、実態とマップが違っているのは事実。
「こども版」でも、バス停名称は省略されているが、線やバス停位置は同じで間違っている。

なお、平日朝に西目屋村役場→相馬庁舎→常盤坂入口→聖愛高校という、両路線の折衷の系統がある。このマップでは、このような通学特化の系統は掲載しない方針のようだ。
その系統は下湯口南口は通らないようだ。Googleストリートビューを見ると「湯口」バス停は岩木川の橋からまっすぐの道(アップルロード)に別に置かれている(JA産直「林檎の森」の隣辺り)らしく、なかなか複雑。


この誤りによる、利用者への影響はどうか。失礼ながらこんな“田舎”ではよそから来る人など…いやいや。そこそこいるはず。
まず、アップルロード沿いのJA相馬村「林檎の森」。現在建替え中でそろそろオープンらしいが、いろんなリンゴなどが買えるから、バスで行く人もいるかもしれない。実は僕も、その検討中に、誤りを見つけた。
※このルートを通って相馬地区へは何度か行ったことがあるが、この付近の風景は明確な記憶はない。あと、地図を見ると、常盤坂・悪戸を過ぎるとわりあい短距離で相馬に入ることも意外だった。

さらに、アニメ「ふらいんぐうぃっち」の第1話で、主人公が降り立つバス停が「下湯口」だそうで、“聖地巡礼”する人もいるそうだ。
ツイッターでは、下湯口へ聖地巡礼に訪れた人が、このマップを見て西目屋行きに乗り、下湯口南口通過時に誤りに気づき、対岸の鳥井野で降りざるを得なかったという投稿が2019年2月にあった。
実際に“被害者”がいることになるし、少なくとも2018年版でも同様の誤りがあったと考えられる。


間違いを見つけた以上、直してもらいたい。
弘前市役所ホームページのアンケートフォームに、間違っていることと聖地巡礼で実際に影響を受けた人もいることを指摘するとともに、マップ自体の修正がすぐにはできないだろうけど、ダウンロード元のホームページに文字で間違っていることの注記の掲載はできるのではないかと、1週間ほど前に送信した。今のところ、対応はされていない。

なお、以前、秋田県大館市発行の同様の路線図で、間違いではないが、一方向運行になる区間の線が分かりづらいのを指摘したことがある。その結果、ダウンロード元のページに画像付きの注意書きを追加していただけた。
弘前は明らかな間違いだし、ぜひとも、迅速なホームページでの訂正(と次の改訂での印刷版の対応は当然)をお願いしたい。
【4月3日追記】4月2日付で市のサイトに2020年版マップがアップされており、上の修正例の通りに変わっていた。
指摘から1か月ほどで迅速に直してくれたのか、あるいはその前から把握していてたまたまタイミングが合ったのか、配布版ではどうなっているのかは知らないけれど、ネット版に関してはこれで安心。

【2023年10月17日追記】2023年11月1日から、相馬庁舎線と西目屋村役場線が統合され、弘前~相馬庁舎~西目屋村役場線となることになった。駅から相馬庁舎へ向かった後、湯口付近まで戻って西目屋へ向かうルートになったので、湯口周辺で経路とバス停の変更がある。下湯口南口バス停は廃止

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