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「裁判所前」の理由

2016-11-09 23:40:28 | 秋田の地理
2010年に、バス停の名前が変わること(&変わらないこと)についてまとめていた。
その時は軽く触れただけだったけど、いつの間にか名前が変わっていて、かつどうして名前が変わったのか理解できないバス停が、秋田市内にあった。
山王大通りにある、秋田駅側から行って県庁市役所前の次の停留所である。旧・市営バス、中央交通、羽後交通が使用。

他の2社は知らないので市営バスに限れば、大昔は「八橋球場前」という名前であった。
それが1997年10月に「八橋市民広場前」に改称。同時に、1つ隣(駅側から行って次)が「文化会館前」から「八橋球場・文化会館前」に改称。※その後、いつの間にか「文化会館・八橋球場前」と順が入れ替わった。
要は「八橋球場前」の名が1つ隣へ移った形だけど、秋田市営八橋球場自体が、移転したわけではない。おそらく、文化会館前バス停のほうが球場へのアクセスが良いという理由で、名前を移したのだろう(大して違わないけど)。
また、市営バス、文化会館、野球場、市民広場とも、秋田市が運営するものだから、宣伝の目的があったのかもしれない。
この変更は理解できる。
【2022年10月16日追記・秋田市文化会館が閉館したため、「八橋球場・文化会館前」バス停は2022年10月に「八橋球場前」に改称。25年経って1つ隣のバス停になった。】

その後、2006年3月をもって、市営バスがすべて中央交通へ移管されたわけだが、それと前後していつの間にか「八橋市民広場前」が「八橋市民広場・裁判所前」に変わっていた。
(再掲)「八橋市民広場“前” 裁判所前」という表記ですが

裁判所。赤い矢印が下り側「八橋市民広場・裁判所前」。上り側はほぼ真向かい
↑東北六魂祭の時の写真なので、奥の駐車場内にねぶたの小屋が建っています。アングルの関係で裁判所正面とバス停が離れて見えますが、感覚的にはまさに目の前。

たしかに裁判所の真ん前のバス停ではある。
秋田市民でも、「八橋市民広場」といってもピンと来ない人が多いと思う。一方、「裁判所」なら多くが分かるだろう。だから、バス停の名前としては悪くはないと思う。むしろ単に「裁判所前」でもいいような。【現在は「市民広場」という名称の施設はなくなっていた。末尾の追記参照】
だけど、裁判所は昔からここにある。なぜ、今になって「裁判所前」が付け加えられたのか、唐突で不可解だった。

最近、ネットを見ていたら、「裁判所前」が付け加えられた理由が分かってしまった!
2005(平成17)年11月29日に開催された「秋田地方裁判所委員会第7回議事概要(同裁判所事務局総務課)」に書いてあった。
外部有識者などを集めて、裁判所について意見を聞いて話し合うような会議。
この日の委員会では、2009年の裁判員制度開始を控えた頃だったせいか、裁判所を国民にとって身近な存在にしようとすることに議事の多くが割かれていた。
その中で、事務局長が「「国民に身近で利用しやすい裁判所とするための施設面での方策」についての説明」を行い、「秋田地方裁判所本庁庁舎前のバス停の名称変更等について説明」として「バス停の名称に「裁判所前」を加えること,バス路線図及び秋田駅前のバス発着所のバス停案内表示に裁判所を表示することについて,バス会社から前向きな回答が得られた。」とある。
具体的な「バス会社」の名前は記録されていない。(地方公営企業であった秋田市交通局を「バス“会社”」と呼ぶには違和感があるが、裁判所としてはどうだったのか?)
質疑の中で、実際にいつから名前が変わるのかはまだ分からないというやり取りもある。市営バス移管の時期も踏まえれば、移管時もしくは移管直後に変わったと考えられる。

なるほど。裁判所のほうから働きかけたのか。
最近の中央交通は「地域住民・関係各所の要望により」としてバス停名を変える(そしてそれを告知しない=法令違反とみなされる可能性あり)ことがあるけれど、これもそうだったようだ。
じゃあ、何度も言うけれど、交通公社前(現・JTB)、秋大糠塚官舎前(現・~宿舎)、歓喜寺前(移転)も要望すれば変えてくれるの?※歓喜寺前は、この年秋頃に改称されていた。糠塚官舎前も2020年に改称


それから10年以上経ったわけだが、実は今なお不完全。
現在、中央交通の車内放送やホームページでは「八橋市民広場・裁判所前」となっているが、現地では必ずしもそうではないのである。
現地には移管後もポールが3本立っている。
下り側。左から羽後交通、元市営バスの電照式、もともとの中央交通の「バスで行こう」
※市営バスの電照式は、バスロケ対応タイプに似ているが、ここのものは当初から非対応だったはず。
上り側では、元市営バスのものが、事業者名とバス停名の文字だけが赤色LEDで点滅するタイプ。
上下とも、中央交通オリジナルの「バスで行こう」のポールでは、バス停名が「八橋市民広場前(改行)裁判所前」と「前」をダブって表記しているが、「裁判所前」を付加した変更はされている。しかし、残り2本の羽後交通と元市営バスは「八橋市民広場前」のまま。

しかも、羽後交通ホームページ掲載の急行・秋田本荘線時刻表の停車バス停名も「八橋市民広場前」となっている。(余談だが「県庁・市役所前」は「県庁前」になっている)
つまり、羽後交通では「~裁判所前」に改称しておらず、「八橋市民広場前」のままでポールの表記が正しいことになりそう。

じゃあ、裁判所は中央交通にだけ働きかけたってこと?
どうせやるのなら、遠方から来る羽後交通のバス路線にも「裁判所前」があったほうが、「身近で利用しやすい裁判所」になるんじゃないの?
もしくは羽後交通にかけ合ったけど断られたの?
ともかく、現状ではバス会社側の対応は中途半端な「~裁判所前」なのである。



それから、バス停名に「裁判所」を入れれば「身近で利用しやすい裁判所」になるという、裁判所側の理屈は、いかがなもんだろうか。
それはすなわち、「施設名称をバス停名にすれば、身近で利用しやすい施設になる」ということだ。

その理屈なら、「(秋田市)上下水道局前」を「上下水道局・刑務所前」にすれば、秋田刑務所が身近で利用しやすい刑務所になるのだろうか?
しかも、裁判所周辺のように、公共施設が集中するエリアのバス停で、その多く(あるいはすべて)が、同じ考えを持って同じ要望をして、バス会社が実行したら…
「(秋田)県立体育館前」は「県立体育館・県立図書館・県公文書館・県児童会館・県生涯学習センター・秋田ケーブルテレビ本社前」になる。
弘前の「市役所前・公園入口」は「市役所・市立観光館・市立図書館・市立郷土文学館前/弘前公園・市民会館・市立博物館・藤田記念庭園入口」になる。(青森地裁弘前支部も近いよ!)
「八橋市民広場・裁判所前」だって東北農政局秋田地域センター、財務事務所、労働基準監督署、地方気象台、東北厚生局秋田事務所等々、たくさんの施設の最寄りバス停である。
(再掲・地理院地図より)これだけの機関が集中しているのですが…
裁判所だけが自分の名前をバス停につけろというのは、何かわがままに感じてしまう。

個人的には、そんなことより、大雪の時に、雪が積もり放題だった裁判所横の歩道の除雪をしてほしい。
除雪は道路管理者の仕事とも言えるが、商店街や住宅街では、自分の店や家の前を歩行者が通りやすいように除雪するのは、当然のことなのだから。
(再掲)2013年の裁判所横の歩道
あと分からないのは、裁判所が入る建物の名前。
バス停の名前は「裁判所前」で、建物前の目立つ看板も「裁判所」とある。
だけど、この中には、上の地形図に示されているように、秋田地方裁判所のほか、高等裁判所支部、家庭裁判所、簡易裁判所も入る。それをまとめて単に「裁判所」と呼んでいいのでしょうか。国の他の機関が集まる建物では「合同庁舎」とか、建物自体に名称があるのが普通だけど。
しかも、庁舎そのものの管理部門や連絡先が分からないから、上記の除雪の要望のようなことを伝えたくても伝えられない。そういうことを知らせてくれたほうが、裁判所を身近に感じるけど…
【2017年2月16日追記】2017年2月時点では、裁判所横の歩道は除雪が行われており、歩行に支障はない。誰がやっているのかは知らないけれど。

【10日追記】「市民広場」という施設名称は、現在は変わったようだ。
明確な境界や表示もなく分かりにくいが、かつては、東側を「軟式野球場」、西側を「市民広場」と分けていたらしい。
現在は、東側が「八橋運動公園第2球技場」、西側が「八橋健康広場」らしい。第2球技場は命名権売却(ネーミングライツ)で「スペースプロジェクト・ドリームフィールド」。
やっぱり、バス停を「裁判所前」にしちゃえばいいのに…(裁判所を身近に感じるかは別として、分かりやすさ重視で)

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となると… (マスカット)
2016-11-10 00:28:19
「県立体育館前」に関しても、いつ頃かはわかりませんが、車内放送では「県立図書館・児童会館前」が付け加えられています。(たぶん10月のダイヤ改正から?)
※何気なく聞いていたので正しい案内放送は覚えていません…

これらもどこかの要望で付け加えたんでしょうかね?

いずれも「泉・八橋環状線」に乗車中のことですので、すべての系統で放送が更新されているかはわかりませんが。

以上、乱文で失礼しました。
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せっかくの場所 (FMEN)
2016-11-10 01:10:29
秋田がかつて主要都市だったというのを感じさせるのがNHK秋田(ラジオ第2拠点、その割に準放送局はなかったが)と森林監理局と、あとは高等裁判所なんですよね。
いわば仙台に並ぶ重要な施設。
この自慢ができるならすべきなようにも、は私だけですかと。
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Unknown (taka)
2016-11-12 01:11:08
そういえば、「中通二丁目」や「千秋公園入口」では、「千秋美術館・県民会館・市立明徳館入口」と付け加えられている系統がありますね。(ほとんど通町経由のバスだったと思いますが。)
最近はどうなっているかわかりませんが、何故統一されていないのでしょうかね・・・
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コメントありがとうございます (taic02)
2016-11-12 21:17:21
>マスカットさん
その2施設は、むしろ今まで案内がなかったほうがおかしいようにも思えますね。バスで訪れる人も少なくないでしょうから。
市営バス時代もなかったかと思いますが、それは県の施設だからということでしょうか。

>FMENさん
仙台高等裁判所の支部は、秋田にしかなく、秋田県以外も含めて日本海側エリアを受け持っている形なんですね。知らなかったです。
営林局時代は青森と秋田にあって、森林管理局になる時、どちらかを廃止するということになって、両県の駆け引きがあったそうです。それだけ林業県である証なんでしょうけど、このことも知らない人が多いかも。

>takaさん
そこの放送は、元は市営バスのフレーズでしたが、中央交通の全路線には移管されず、臨海営業所担当路線だけ(?)で流れるのだとか。
「ぐるる」でも当初は流れていませんでしたが、秋田市に循環バスの趣旨からすれば流すべきではないかと要望したところ、流れるようになりました。
今は共通の音声合成なんだから、設定すれば簡単にすべての路線で流せると思うのですが…
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