広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

工藤マリトッツォ

2021-06-01 23:32:15 | ランチパック
最近「マリトッツォ」がブームらしい。
僕がその名を知ったのは、4月25日付 朝日新聞「天声人語」。
筆者が菓子店で見かけた「ぽっかりと口をあけたように切れ目が入り、生クリームが大量に詰まった丸いパン。」が「ローマ名物のマリトッツォ」で、「最近、日本でも人気だという」。

そんなもんがあるのか、おいしそうかもと、画像検索した。見た目もおいしそうだけど、見たことがない食べ物。
その直後、イオン秋田中央店のベーカリー「パン工場」で売られていた(常温)。買わなかったけど。
※ここなどいくつかのイオンのパン工場は、フジパン系列「フジパンストアー」が運営しているそうだ(地域等により異なる)。そのためか、食品売り場とは別に会計する必要があったが、秋田中央店の場合、最近はバーコードがある商品は食品レジでも会計できるようになった。なお、秋田市内のマックスバリュ各店のベーカリーは、独立レジもあるが売り場の一部として直営。

5月に入って、イオン秋田中央店の食品売り場内の冷蔵デザートコーナーにも、プラスチックパックに入ったマリトッツォが並ぶようになった。やっぱり流行ってるんだ。
おそらくメーカーが違う2商品あり、見切り品になっていたほうを購入。本来は213円くらいか。【2日追記・もう1つは「ベビーマジック」というブランドで、若干大きく321円。全国的にイオンで扱っているらしい】

天声人語の表現や、画像検索と相違ない姿。【2日追記・でも、マリトッツォの予備知識がなかったら、おかしな名前のシュークリームと見間違えたに違いない。】
248kcal
表面にメーカーロゴが見当たらないけれど、この手のデザートの定番、モンテール辺りの製造かと思ったら…
販売者 工藤パン、製造所 幸福の寿し本舗
なんと、青森の工藤パンだった!
幸福の寿し本舗は、調理パンや米飯・惣菜を中心に製造する工藤パン系列のメーカー。
秋田における、たけや製パンとリベール+秋田米飯給食事業協同組合と同じ関係。

名称欄は洋生菓子でなく「菓子パン」。
工藤パン公式サイトに情報はないが、青森県内でも5月以降に目撃情報があるので、5月発売と思われる。
さすが工藤パン。素早い。



ハンバーガーのようなパンに、斜めに切れこみを入れて、多めにクリームをはさんでいる。てっぺんに少々粉砂糖が振られる。
パンはハンバーガーよりずっとふわふわ、クリームはしつこさは感じない。軽く食べられてしまう。
少しオレンジの味がして、いいアクセント。「オレンジシロップ漬け」が入っている(パン側かクリーム側かは確認できずに食べてしまった)。

工藤パンのコッペパン(生地が甘め)などのパンとも違い、新たに開発したパンなんだろうか。
クリーム多めのサンドパンと言えばそれまでで、これがそんなに流行るほどかとも思うけれど、好きな部類には入る。


ただ、本場のマリトッツォは、ブリオッシュ生地のパンを使うのだという。
ブリオッシュは、牛乳、卵、バターを多く使った、軽い食感のパンだそうで、工藤パンのが該当するかは知らない。あとブリオッシュはフランス語だけど、イタリアでもそれでいいのか。

山崎製パンでは、6月から、常温保存のマリトッツォを発売開始したとのこと【3日追記・秋田市内のマックスバリュでも売っていた。デイリーヤマザキにもありそう。】。オレンジピール入りブリオッシュ生地を使っていて、工藤パンのよりもクリームの比率は低そう。【12日追記・イオンでは116円程度で、ボーナスポイントを35ポイントも付与している。】
たけやさんは、作らないのでしょうか?
【2日追記】工藤パンのマリトッツォは、6月2日のイオン秋田中央店にはなかった。5月までだったのか、週末など限定入荷なのか。

【12日追記・たけや製パンも発売した。3社でいちばん遅いことになるし、ホームページでの告知もないが、12日付秋田魁新報 経済面に掲載された。】
・6月5日から土曜限定で発売したところ、好評で注文が多く、翌週12日から毎日製造出荷。
・「バナナボート」のホイップクリームを使用。
・要冷蔵、希望小売価格162円(税込)。

ヤマザキとたけやのマリトッツォについては、こちらの記事にて。(以上追記)


ティラミス、ナタデココ、パンナコッタ、カヌレ、ベルギーワッフル、タピオカティー、そしてマリトッツォと、スイーツ史に名を残すことになるか。
※上記、ティラミスからベルギーワッフルまでは、自分の記憶だけを頼りに流行った順に並べたのだが、正解だった! 我ながらすごい。
抜けていたものも含めて、流行年を記すと、
ティラミス(1990)、クレームブリュレ(1991)、タピオカ(第1次、1992)、ナタデココ(1993)、パンナコッタ(1994)、カヌレ(1995)、ベルギーワッフル(1997)、クイニーアマン(1998)、エッグタルト(1999)
といった感じ。いちおう全部食べたことはある。

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5 コメント

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たまたま (FMEN)
2021-06-02 00:01:15
きょうABSラジオで紹介してました。
雄和の店ので、「蓋が閉まらなくなったシュークリーム」とか。
あと流行りのスイーツシリーズだと、パンケーキ(2015?)、生キャラメル(2008)、生チョコ(2000)、トルコ風アイス(2001)、ホイップメロンパン(2013)、ガリガリ君(2010)なんてのも。
秋田はそれに生グソが追加と。
雪苺娘(2001)は局地的なもんでしょうか。
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らせん状 (あんなか)
2021-06-02 02:00:55
美味しそう!ですがカロリーと糖質が半端なさそうです。
400カロリーはあるのでしょうか?
シュークリーム系は東京圏だと螺旋階段みたいに周期的にブームになりますよね。
川崎時代の2回目アパートの大家さんの本業がパン屋だったのですがバゲットやシュークリームは奥が深い(プロが食せば一発で腕が分かるそうです)のだそうです。
バゲットはコーヒーかミルクに浸して柔らかくしたのを食すのが向こうの食べ方だとか。
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コメントありがとうございます (taic02)
2021-06-02 19:39:51
>FMENさん
春以降急速に広まった感じです。
マカロン(2004)、昨年は韓国のトゥンカロンとタルゴナコーヒーなんてのもありました。
雪苺娘は全国的じゃないでしょうかね。秋田駅のNewDaysで一時期売っていたことも…
パンケーキはホットケーキとの違いが、いまだによく分かりませんが、総理もお好きになるほど定着したのでしょう。

>あんなかさん
それが248kcalと思ったほどではなくて。
みんな大好きなクリームだから流行るのは無理もないでしょう。
それにしても、誰がどう仕組んでブームが生じるのか。世界にはまだ隠れたスイーツがあって、いつかブームになるのを待っているのでしょう。
日本人はパンも好きですけれど、本場から見たら製法、食べ方、味、どうなんでしょうかね。
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マカロンと雪苺娘 (FMEN)
2021-06-02 23:55:59
マカロンありましたね。
いまでは相撲のでかい景品のイメージ。
(もうひとつは大分の椎茸ですが、なんと秋田がいま1位とか!)
雪苺娘が流行ったあたりがその中央改札口の店でした。
駅ものなら、2009あたりにはサンドウィッチマンが喜久福の抹茶大福流行らしてましたが、個人的には2004年にはすでに知ってました。
大学の最寄り地から帰省するときにやまびこや高速バスからこまちや仙秋号に乗り換える時間に仙台駅で良く土産にしていたので。
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喜久福 (taic02)
2021-06-03 20:42:37
マカロンと和製マコロンは、似た別物だそうですが、ある時から突然オシャレになってしまいました。
そうそうシイタケは大分と宮崎という印象でした。大分へ行った時「しいたけ弁当」が売り切れて買えなかったのと、東国原知事が宣伝していた思い出が。秋田でも昔から作ってはいましたが、そんなに増産したのは知らなかったですよね。
喜久福こそローカルでしょうかね。ちなみに喜久福も雪苺娘も、どちらも1998年誕生だそうです。
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