広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

フエ秋田/LED葬儀場

2015-07-16 23:40:05 | 秋田のいろいろ
表示類から2つ。
いずれも他人様のものにケチをつけるようで申し訳ないですが、多くの人の目に触れるものであり、気になるので…

なんて書いてあるでしょう?
「 フエ、秋田」?

ラジオ局・FM秋田社屋の外壁の表示である。
「エフエム秋田」の「エ」と「ム」がほとんど取れてしまっている。
ロゴマーク「AFM」の「M」左下に伸びた部分も取れている
他にここがFM秋田であることを示す大きな看板や表示類はなく(ラジオ局っぽいと思わせるものはあるが、直接的に社名・局名は出ていない)、予備知識がない人はほんとうに「フエ秋田」と読んでしまう可能性もなくはない。
1985年の開局時から30年間そのままの表示なのだろうか。
2011年頃までは「エフエム秋田」と判読できたようだが、2012年辺りに「ム」から脱落した。
2012年11月撮影ストリートビューでは「エフエ、秋田」


表示はカットしたシート状の文字を壁に打ち付けてあるようだ。壁はレンガ状の部分と凹凸がない平面部分からなり、脱落した「エ」と「ム」は全部がレンガ部分にあった。凹凸のせいで密着できなかったのだろうか。同様の凹凸部にある「田」は健在。
残りの文字が落下してきたら危険な気もするが、下は公道ではない(真下には屋根も張り出しているし)ので、さほど問題ではない。
何よりも、仮にも秋田を代表する企業の本社の表示がこんな状態なのはいただけない。通る度に気になってしまう。

※その後、2020年5月29日時点で変化なし。2020年6月下旬には外壁に足場が組まれた(リンク先後半)。



最近は液晶(LCD)に追いやられ気味ではあるが、LEDの普及は案内表示に革命をもたらした。
駅の発車標、バスの行き先表示、店頭の看板など、安価に手軽に自由な文言を表示できるようになった。
 こんな表示も
秋田市内のとある葬儀場の前の「故○○○○儀 葬儀式場」というのが、なんとLEDで表示されている。
この手の看板は、昔は手書きの毛筆だったのだろうが、今(だいぶ前から)は、おそらく専用の大型プリンターで出力したであろう、太い毛筆書体で印字したものを掲出する葬儀社が多い。
それをLED化してしまうとは、ついにここまで来たかと思ってしまった。紙表示を意識したのか、白色LEDの表示器に白黒を反転させて(白地に黒文字)表示している。さすがにスクロール表示などはせず、この表示で固定。


だけど、この表示器、見づらいし、厳かさに欠けると感じてしまった。

見づらさはこの日が晴天だったこと、表示器の性能のせいもあるかもしれないけれど。
明るい昼間では、LEDの輝度の限界のようで目立たないし、視野角も広くはないようで角度によっては見づらい。
夜間の葬儀(通夜)ならとても目立つと思うけれど、秋田では通夜は行わない(近親者だけで「逮夜」を行う)のが一般的だし。
さらに「儀」や「葬儀」は文字がつぶれてしまい、雰囲気のみで判読させているようなもの。バスの行き先表示器よりは明らかにドットが足りない。もっとドットが多いか、文字が細ければ(あるいは表示専用のフォントを使う)マシかもしれない。
これで「儀 葬儀式場」と読めてしまう人間の認識力ってすごい?!
それに書体が太い角ゴシック体。毛筆書体にしたらしたで、余計読みづらくなるかもしれないけど、ゴシック体じゃあ店頭の広告やバスの行き先表示と変わらない。お葬式の場所にしては威厳がないというか不釣り合いというか。

人名用の特殊な文字を表示できるかも疑問(印字用では特殊文字が販売されているが、これでは制限があったりつぶれたりしそう)。
LEDよりは液晶ディスプレイに表示したほうが雰囲気はふさわしいと思うけれど、やはり屋外向きではないでしょう。何でもかんでもデジタル化すればいいわけではないみたいだ。

※その後、2019年4月6日時点でも同じ表示器が使われているが、反転表示でなくなって(=黒地に白い文字)おり、ゴシック体から行書体に変わっていた。以前よりマシにはなったが、やっぱりこういう表示にこういうドットの荒い電光表示はそぐわないと感じた。
※さらにその後、2020年1月26日も同じ表示で、反転でない黒地白文字で、書体は角ゴシック体に戻っていた。故人が旧字体が入ったお名前だったので、その都合だろうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中小店の条件 | トップ | 水汲み場のケヤキ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿