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広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ドカ雪/NHK天気予報

2013-12-13 23:41:36 | 秋田の季節・風景
今冬の秋田市は、うっすらと雪が積もることはあっても、本格的な積雪はほとんどなかった。(といっても昨年も12月9日の9センチが最初だった)
それが、ついに来た。
アメダスによれば、昨日12日は7センチ程度の積雪だったのが、今日13日の夜明け前に雷を伴った大量の降雪。積雪は3時7センチ、4時10センチ、5時21センチ、6時に33センチ、7時には35センチに達した。降水量としては5時から8時までで25ミリ。
昼間は気温が6度台まで上がり、時々日が差したり小雨が降ったりして、夕方には18センチまで減った。風は終日強く、昼過ぎに29.8m/sを観測。

秋田市における初積雪としても、12月の積雪量としても35センチは異様な量。1月に入ってからは一晩でこのくらい積もることがあるけれど。
今日の秋田県全体で見ても、内陸南部・山間部の湯沢市湯ノ岱並みで、角館、五城目、阿仁合よりも10センチ前後多い。秋田市の山間部、雄和大正寺の観測点では最大で27センチしかなく、秋田市中央部の局地的な「ドカ雪」と呼ぶべきだろう。
短時間で積雪量が28センチ(4時間で7センチ→35センチ)増えることも記録的なようで、12月の「降雪の深さ日合計」としてはおそらく観測史上3位タイ。(1位は36センチ、2位は31センチ。28センチは1960年と2005年12月12日にも記録)

昨シーズンの教訓から万全の(?)除雪体制を敷いていた秋田市も、夜明け直前にいきなりの降雪ということで朝のラッシュには対応できず。初積雪時の恒例でもあるけれど、大渋滞が発生。
朝からは全域で除雪車がフル稼働したらしいけれど、県道も含めて、あんまり除雪が入っていない感じもする。(車や歩行者が多い昼間だから、はかどらないこともある)

上記の通り、午後からは雨や気温のため、積もっていた雪が水っぽくなったり融けたりして、車道も歩道もぐしゃぐしゃべちゃべちゃ。
保戸野鉄砲町の通り

通町の裏側
裏通りは所々水浸し。
竿燈大通りも一部ぐしゃぐしゃでしぶきが飛ぶ
歩道の融雪装置は処理が追いつかず、大部分でぐしょぐしょ。しかも向かい側では恒例の更新工事が終わっていない(ブロックを敷いているところ)し…

今後、日曜日くらいまでは雪が降り、気温もさらに下がる予報。いよいよ冬本番です。
【14日追記】この積雪で、秋田市の千秋公園二の丸売店横の松が倒れた。(2012年春の強風で倒れた松の下に位置する)
翌14日の秋田市は、寒いもののほとんど積雪は変わらず。内陸の横手や湯沢では一挙に50センチ台に達した。



ここで、冬のNHK秋田放送局の天気予報について。
インターネットでも、テレビのデータ放送でも、好きな時に好きな内容を選んで天気予報が見られる時代。だけど、決まった時間にいつも同じ項目を伝えてくれるテレビの天気予報ならではの安心感はみたいなのはある。特にNHKに対しては、高齢者を中心に「NHKの天気予報じゃないと」という“需要”というか期待感は高いはず。
しかし、秋田の民放局、そしてNHKの他県の放送局と比べてみると、NHK秋田放送局の天気予報は視聴者が知りたい情報を伝えきれていないように思えてならない。それが以下2点。

NHKの全国各地の各放送局ごとのローカル放送の天気予報では、内容や画面のデザインは局でまちまち。地域性もあるだろうから、ある意味当然かもしれない。鹿児島局では桜島の降灰対策で風向きの予報を伝えるように。
秋田局では、数年前から冬期間だけ、こういう項目が伝えられる。
「冬みち予報」
口頭では「峠の冬道予報」と伝えることもあり、タイヤがデザインされていることからも分かるように、県境など県内6か所の道路の今晩の(翌朝までの)降雪量の予報。
これって、そんなに必要な情報だろうか?
雪国の峠道なら冬に雪が積もるのは当然。だからこそ、道路管理者はしっかりとした除雪作業を行うし、通行するドライバーも覚悟はするはず。
ドライバーにとっては、「路面の状態がどうであるか」が重要であり、一晩で何センチ積もろうが大して違わないのではないだろうか。除雪するのは道路管理者であって、ドライバーは車で通行できればいいのだから。(道路管理者や除雪作業の関係者には重要かもしれないが…)

むしろ、平地というか都市部の積雪量予報こそ、知りたくないでしょうか?
すぐに除雪が来るか分からない生活道路、渋滞するであろう幹線道路と遅れるであろう公共交通機関、自宅周辺などの除雪作業、車や靴や衣類の対策等々、翌朝に向けての心づもりのために。
実は、何年か前までは、冬みち予報がなくて、主要都市の積雪量予報が伝えられていた。放送会館が山王から駅裏に移転した頃だろうか、いつの間にか変わってしまった。

ちなみに、お隣り青森放送局では…
青森版 降雪量予報 ※昨シーズンまでの画面。今季は不明
ちゃんと5地点(市町)の積雪量予報を伝えてくれている。
太平洋側のほとんど雪が積もらない所から、酸ヶ湯など超豪雪地帯までが混在する青森県なので、5か所では完全ではないけれど、人口分布ではおおむね納得できる情報ではないだろうか。
秋田放送局でも、平地の積雪量予報をやってほしい。
【14日補足】ここでいう積雪量の予報は、「0」「1~4センチ」…「20センチ以上」だったか、数段階に分けた大雑把な範囲での予報。1センチ刻みでズバリ予報されるわけではないが、意義は大きいと思う。
なお、大雪になりそうになると、全国ニュースでも「明日朝までに東北地方山沿いの多い所で50センチ以上、沿岸で30センチ以上、北陸地方で…」といった「多い所で」という予報のされ方がするが、それともまた異なる。


もう1つ、秋田局の天気で改善してほしいものが、こちら。
週間予報
6市の向こう7日間の天気をマークで示すもので、東京からの全国放送の画面と似ている。(東京の画面ではマークの背景色を天気傾向によって色分けしているから、全国版のほうが情報量が多いとも言える)
何か物足りないと思いませんか?

ちなみに、青森局の週間予報は、
こんな画面(昨年度のもの)
都市ではなく、津軽、下北、三八上北の3地域の天気マークを表示し、その下に青森、むつ、八戸の予想最低気温と最高気温が表示されている。

そう。秋田局の週間予報には気温が表示されないのだ。秋田の民放3局では表示しているし、気象庁で週間予報の気温を発表しているのに。
ただし、他のテレビ局でも気象庁の週間予報の気温予報は使っていないらしく、NHK青森では「気温:日本気象協会」と左上に表示しているし、秋田の民放3局はいずれもウェザーニューズ社の数値を使っているようだ。【16日追記】秋田の民放局は降水確率も表示する。

秋田のテレビ局で唯一、NHKだけが気温を表示しないわけだが、どうしてなんだろう。
秋田局では、口頭で「この期間後半は、気温がかなり低めに推移しそうです」などと言うことがあるが、具体的な数値を知らせてほしいと思うことがある。
青森県と違って、秋田県は天気の傾向はほぼ全域が同じだから、6都市も表示する意味は小さいと思う。沿岸と内陸で充分でないだろうか。
むしろ、気温は沿岸と内陸で差が大きいし、今の時期は同じ「雪」の予報でも気温が分かれば積もるか積もっても融けるのかある程度判断が付くので、気温の情報こそ意味があるはず。夏場は局地的に猛暑になることもあるから、気温表示があればそれも分かりやすくなる。
ちなみに青森局では2009年2月は気温表示がなかった

ひょっとして、秋田放送局では、気象会社と契約するのをケチっているのだろうか?
聞くところによれば、NHK受信料の都道府県別納付率は秋田県がトップだとか。そんな県の天気予報にしては貧弱ではないだろうか。まじめに受信料を支払っている多くの県民への“還元”として、そのくらいやってくれてもいいんじゃありません?
秋田局のホームページには「必要とされる情報を的確に伝え」「きめ細かな情報を提供します。」「受信料の支払率向上と公平負担の徹底に取り組みます。」といった言葉が並ぶ。

【2022年12月19日追記】コメント欄の通り、その後、2022年になって、やっと、ついに、町の降雪量予報と、週間予報の気温表示(ただし3日分)がされるようになった。

コメント (9)    この記事についてブログを書く
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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
受信料は同じなのに情報格差 (あんなか)
2013-12-14 01:43:10
ここ数年テレビで気象情報を見ることは殆ど無いのですが
NHK秋田さんもやってくれますね。これって情報格差ですよね。
NHK青森が気を遣っているのかNHK秋田が手を抜いているのかは全国各地のNHKローカルを見ていないので分かりませんが・・。
NHK新潟やNHK金沢も視てみたい気がします。落雷指数までやっていたりして。

ラジオだとNHKはらじるによりネット再送信で大都市のローカルバージョンを聴けたりしますが
NHK仙台も天気や短時間放送しているローカル番組など聴き比べると名古屋や大阪に比べるとだいぶ手抜きを感じます。
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必要な情報を (FMEN)
2013-12-14 01:55:29
おっ、珍しい金曜日更新。
NHK、90年代までは秋田市限定の週間でいろいろ詳しく書いてましたね。
冬道はABSでも見たことありますし、ラジオも市内混雑より峠道を大事にしてるので何かあるんでしょう。
(北海道もそうらしく)
天気に文句言うなら土曜夕方にどこの局も詳しい天気やらないのも…

NHKは盛岡が妙にお気に入りなのかやけに岩手ネタやドラマ舞台が多すぎな一方、秋田は…
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遂に・・・ (祇チ)
2013-12-14 23:31:58
こんばんは。。
遂にきましたね。。
夜中いっぱいではなく数時間であれだけの積雪があったというから驚きです。。
風がなくてどちらかというと内陸の方に多い降り方のように思いました。

朝のラッシュには間に合いませんでしたが・・その後は一気に除雪していたように思います。
住宅街の小路も結構除雪されていましたね・・。(家の近くはブルが行きました。。)
昨年の苦情の電話が活かされているのでしょうか。。



冬道予報で「協和」とありますが・・・R13でしょうか。。
たしかに峠らしいですが・・・他の峠と比べるとどうも。。。
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コメントありがとうございます (taic02)
2013-12-15 00:19:10
>あんなかさん
週間予報の気温は、たしか北海道各局や静岡局でも出ていたので、秋田のような表示しないほうが少数派ではないでしょうか。
ローカルニュースは放送時間が短いという事情もあるかもしれませんが、実際には夕方や夜に朝やったリポートの“再放送“なんかもある程(これこそ手抜き)なので、時間は充分あるでしょう。
民放と違って、数年で異動する地元出身でない職員が大多数なわけですが、視聴者のNHKへの期待はむしろ大きい(大きすぎるとも思いますが)はず。もっと応えてほしいものです。

>FMENさん
今週は変則的でしたね。年末ということで?
峠の情報は、もしかしたら国交省あたりが絡んでいるのかもしれません。
民放といえば、夜などのスポット天気予報は、最近はどこの局も音声合成の自動放送を使ってますね。ABSはラジオと掛け持ちなのか、わりと最近まで生で読んでいましたが。

朝ドラは「どんど晴れ」が2007年で、また今年岩手が舞台。秋田は1992年の「ひらり」が最後でしょうか。県議会でも話題になったらしいですが。

>祇チさん
こんばんは。ついに、かつ、いきなりでしたね。
今日になって、積雪量は横手湯沢に追い抜かれました。やはり県南レベルの雪はすごいものです。

除雪コールセンター受付になって、効果が現れるでしょうかね。月曜に向けて土日で作業が進むかと思っていますけれど。

協和はその協和でしょうね。
「矢立・坂梨峠」とまとめてしまっているのも、ちょっと違和感が。両峠は距離的には遠くないですが、まとめて予報していいものか? また、国直轄と県管理国道で除雪体制が違うでしょうから、実際に走るとなれば…
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Unknown (Unknown)
2013-12-15 01:52:56
NHKの土日の18時50分担当の渡辺さんと昔気象情報に出ていた高田斉さんは秋田出身ですね

AABのサタナビに出てくる緑川さんは気象予報士の資格を取っていましたよ

お天気コーナーだけのためにキャスター配置するのは別にいらないと思うんですがやっぱり別物ですか?

放送局ごとに天気が違うので家族は嘆いています

先週火曜のイオンモール行きシャトルバスは悪天候でしたが補助席を使うほど満員でした 立派なバスでした
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協和の峠(横レス) (FMEN)
2013-12-15 18:41:13
協和は船岡と峰吉川にふたつ大きなアップダウンがあります。
普段は二車線の登坂車線がありますが、冬になると片方を封鎖してるのも風物詩。
正直あれ迷惑だったりもします。
しかも近年は追い越し側を封鎖するため右手に雪が寄せられ走りにくい走りにくい…
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コメントありがとうございます (taic02)
2013-12-15 20:08:36
>Unknownさん
そうですね。渡辺さんが若美、高田さんは秋田市内でしょうか。ちなみに高田さんのお兄さんが、秋田市立中学校の理科の先生をされていました。
個人的には、気象予報士の気象キャスターならば専門家として意味がありますが、予報士でない専任キャスターってあまり必要でないと思いますね。
局で違うならまだしも、NHKは全国版と直後のローカルで違うことがあるんですよね。天気のマークとか。おそらく、契約している気象会社の違いなのでしょうが…

イオンシャトルは先週の日曜は路線仕様大型車に通路までぎゅうぎゅうでしたが、貸切車の火曜で満席ですか。景気が良い(?)話です。

>FMENさん
なるほど。「協和」の場所はあいまいなんですね。だから「協和“峠”」としないのでしょうかね。
国土交通省のライブカメラが設置されてもいて、それなりに主要な峠ではあるのでしょう。
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週間予報、変更。 (FMEN)
2022-12-19 22:35:17
さきほどのニュースこまち845で10数年使われたこのタイプからかわりましたのを確認。
東京現行型に近いフォーマットで、3日分の気温がでる方式になりました。
月初めからかわっていたのか、新しいフォーマットがたくさんある土日の645(サタデーサンデー)から変わったのか、今日からなのか。
少なくとも11月は前のでした。
朝は確認してません。
東京旧型は明らかに機材がふるい仙台からの土850、日祝845だけになったかもしれません。
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2022年12月19日から (taic02)
2022-12-19 23:20:22
週間予報変更は今日から変更です。夕方に気象予報士から、その旨コメントがありました。
ほかに、11月頃から、各市の翌朝までの降雪量予報も出るようになりましたね。

ついに、やっと、念願だった理想のローカル天気の形になったと言っていいでしょう。
ただ、週間予報の気温は1週間先まで示してくれてもいいのに…と思ってしまいます。精度を不安視しているのかもしれませんが、それでも気温上下の傾向は分かるのに。
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