広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大雪から10日

2021-01-19 23:50:22 | 秋田の季節・風景
10日前に積雪60センチになった秋田市。その後、徐々に減って、18日には22センチ。
19日には再び寒くなって、吹雪き、36センチに達した。最高気温は早朝3時に1.3度、朝以降下がって、最低気温は18時台の-5.8度。
目立った被害はなかったものの、朝はひどく、高校などは休校、鉄道ばかりでなく路線バスも一時運休した(バスは午後までに再開)。
常緑広葉樹も針葉樹も、壁も窓も網戸も真っ白
【20日補足】上の写真手前左はもみの木みたいなの、左奥はツバキ、右はアオキ。アオキは葉が垂れているのに着雪した。その後ツバキでは積もったままで、アオキは滑り落ちた。
全方向から雪が吹き付けた感じで、どの向きもほぼ着雪。それが低温なので落ちない。信号機も同じ。
旭川・二丁目橋たもと「那波家の水汲み場」跡
岸側の水面は凍結している。【翌20日には融けていた。】
あさって・木曜以降はまたプラスの気温。


ここからは19日の降雪前、60センチの後の続き。
雪が収まって、道路の除雪、というより排雪(路肩などの雪をよそへ運び出すこと)は進んでいたが、まだ状態が良くない箇所もあった。
路線バスの運休や迂回運行も、徐々に解除。週明け18日には太平線だけになったと思いきや、19日の追加積雪などで、再度迂回したり、手形山など新たな迂回も発生している。
商業高校グラウンド前経由割山線の朝日町への迂回が続いていて(船場町経由は再開)、秋田商業高校の通学需要に応えられていないことになる(高校止まりの便もあって通常運行されているが、便数が少なく、割山線の補完が欠かせないはず)。迂回経路から遠くなり、代替交通機関がない、勝平小学校~松美ガ丘周辺の住民の足としても。
※平常時から、歩いて勝平新橋を渡って、対岸の秋田営業所(大川反車庫)発着のバスを利用する生徒もそれなりにいる。本数が多く、安く、混まないし、歩くのが大変でなければ賢い選択だ。

もう1つ主要路線で迂回が長く続く(一瞬、解除された)のが、神田線・添川線の桜町~天徳寺地下道~天徳寺前の市道。
泉踏切を渡る県道へ迂回している。迂回により神田線は若干距離が伸びるが、添川線は三嶽根をショートカットしてしまう。
【20日画像追加】(再掲)雪がない時の桜町、下の写真とは逆方向

先週後半の桜町付近
車道中央は路面が見え、乾きつつあるが、端は雪。
左・泉側は歩道で、歩くことはできる。白い棒(デリネーター)が立っているのが、車歩道の境だから、寄せられた雪で50センチほど車線が狭くなっている。
右の保戸野桜町側は歩道なしで雪がたまっているから、狭いだけでなく歩行者は車道に出ないといけない(雪がなくてもそれに近いけど)。
秋田東中学校前なども同じような道路、雪の状態だが、この時点で路線バスは通っていた。
こっちのほうが距離が長く、車の通行量も多いから、バスを走らせるのは危険という判断なのは分かる。
下り桜町バス停の迂回の告知
添川線の言及がないのが不親切。発生直後ならばやむを得ないが、この時点でないのは。
「悪路により交差が困難なため安全運行ができません」「除排雪作業が終了し、安全運行が確保でき次第通常運行」とある。
迂回区間では乗降を取り扱わない、つまり臨時停留所を設けるなどせず、走り抜けるだけ。これは秋田の他の場合でも、弘南バスでも、近年は同様の対応を取ることが多い。事故防止のためとか、警察や運輸局からの指導とか、理由付けされるのだと思う。
でも、ここの場合、期間も歩かされる距離も長く、困る人は少なくないと思う。

写真の状況では、普通自動車の通行にはほぼ支障がない。だから、秋田市役所も急いで路肩の雪山を崩す排雪をしていないのだろう。住民の多くも、自家用車で通ることできれば、それで満足なのだろう。
でも、歩行者や路線バスのことをもう少し考えてくれても。
最近は「雪に強い街づくり」を行政も住民も理想としがちだが、それを「普通乗用車が通れる状態に除雪する」で済ませてしまっているのではないだろうか。
バス会社は必要に応じて、道路管理者に対して除雪の要望はしているらしいが、それはどういう形なのだろう。まさか担当者が(市道の場合)コールセンターへ電話して、と市民と同じ形じゃないでしょうね。市民の足を担う公共交通機関なのだから、社長とか営業部長の名前で、市長や建設部長に対して申し入れをして、しっかりとやってもらうべきだと思う。

ところで、上の桜町の掲示。黒マジックで消されている箇所がある。悪路区間として「菊谷小路~すわ町」、迂回先として「通町~聖園短大前~附属校園前」。
つまり、先日、2006年の大雪の例で示した県道233号線が通れない場合の対応だ。
やはり中央交通としても、大雪当初は、桜町とともに、菊谷小路も通れなくなると想定して、掲示を作っていたようだ。今回は思いのほか早く、菊谷小路が除雪されたのだった(にしても早くはないと思う)。


片方向の車道半分近くをふさぐ形で雪山が放置されていた、市道・大町通りの秋田ニューシティ跡地前は。
削られた【20日補足・撮影位置は日銀前。先方の跡地まで同一直線に削られている】
路肩には雪山が残るが、車の通行には支障がなくなった。

【バス迂回のその後】
週後半には太平線などの迂回は終わり、神田線添川線の桜町と、商業経由(本数が少ない県庁経由も)割山線の松美ガ丘だけになった。24日・日曜には桜町の迂回がやっと解除、割山線はまだ続くようだ。
割山線の迂回は26日・火曜日昼前についに解除。やっと全路線が通常運行に戻った。

※その後2月に入ってからの雪の状況

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7 コメント

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Unknown (りお)
2021-01-22 00:33:19
今シーズンの除雪は路肩の雪を削らずに残していることが多く、車の運転にもかなり気を遣います。歩道もかなり歩きづらいです。
昨シーズンほとんど積雪がなく除雪がされなかったせいで、技術継承がうまくいっていないのでしょうか。
Unknown (とき)
2021-01-22 21:34:59
川尻割山線は
割山郵便局~秋田信用金庫割山支店(裏側)辺りを通る道が狭い記憶があります。
商業の通学事情はわかりませんでしたが
歩いて始発の大川反車庫から乗るのは賢いですね。秋田駅まで行く本数も多いし始発なら座れますね。

今の住まいに引っ越すまで、バス頻繁に使わなかったから知らないだけかもしれませんが、
大雪でバス運行に影響出るのが驚きでした。
コメントありがとうございます (taic02)
2021-01-22 23:41:31
>りおさん
大きい理由は予算の都合かと思います。
今後また積もる可能性もあり、最低限の除雪にした結果が、路肩の雪山ということでしょう。
今後数日は朝は低温なので、ブラックアイスバーンも怖くなりそうです。

>ときさん
狭い中でも特に狭い箇所ですかね。
商業止まりの路線は、平日の登下校時間帯しかなくなったので、早上がりや休日などは割山線を使うしかないと思います。

バス運休・迂回の全貌を把握できたのは、2006年の大雪の時が最初だったかもしれません。
昔は運休・迂回になっても、バス停や車内その場限りの告知で済ませたことが多かったことはあるでしょう。あと、多少無理してでも平常に近い運行を続けていたという面もあったかもしれません。
Unknown (とくめぇーさん)
2021-01-23 21:12:02
先週は秋田駅から天徳寺通り310円で降りましたが、今日は三嶽根で降りて220円でした 迂回のアナウンスはなかったです 迂回から早くも2週間ですね
まだ続く (taic02)
2021-01-24 00:19:29
いっそ通常ルートを踏切経由に、とも思いますが、踏切横断とその前後の車の交差などがネックでできないのでしょう。
桜町と割山も今週中には復旧してくれるでしょうかね…
Unknown (名無し)
2021-01-27 23:51:31
秋田市の除排雪は全くもって宜しくない。業者がダメというより、それを監督する市側がもう少し指導を徹底すべきなのでは、除排雪が行き届かない地域では県南や北陸地方に見られる、消雪設備(スプリンクラーや流雪溝等)の整備を進める、サッカースタジアム建設の予算があるのならそっちに回すべきだと。
指揮命令系統 (taic02)
2021-01-28 00:19:44
たしかに、広い視点での統括がうまくできていない感じはします。場当たり的なような。
消雪パイプは水源の確保や、かえって路面状態が悪化する場合もあり、秋田市程度の積雪量では向かないような気もします。
流雪溝は八橋の旧国道辺りにはあるらしいですが、拡大はされないし、使っているのかも分かりません。横手など有効活用しているようですが、弘前などはあってもあまり使われていないようです。
ロードヒーティングも老朽更新が必要だし、どれに費用をかけるべきなのでしょうかね。

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