弘前駅、大館駅に続く駅シリーズとして、奥羽本線東能代駅を取り上げます。
秋田県北部、米代川の河口の人口6万人の能代(のしろ)市は秋田杉とバスケットボールの街。奥羽本線から五能線が分岐し、車掌や運転士の基地がある。ところが、駅舎は思いのほか小さく、みどりの窓口はあるがびゅうプラザ(旅行センター)はない。駅の周りも閑散としている。
実は、東能代駅は市内の外れにあり、中心部は五能線で1駅の能代駅にある。そのため、通勤・通学・通院などで能代を訪れる乗客の多くが東能代で五能線に乗り換える。能代駅もあまり大きくはないが、びゅうプラザがあり、待合室も東能代よりは広い。五能線といえば、1日数本しか列車の走らない閑散線区だが、東能代-能代間の1駅だけをピストン輸送する列車が多数設定されていて、1時間に1本(ほとんどが奥羽本線の列車に接続)は移動手段が確保されている。
JR東日本発表の2007年の駅別1日平均乗車人数では、能代が青森の五所川原とほぼ同じ845人なのに対し、東能代は622人。鷹ノ巣・角館・湯沢・秋田市内の羽後牛島・男鹿の船越・岩手の雫石などが能代と東能代の間に入る700人前後だが、それらの駅より東能代が少ないのが意外だ。このデータはおそらく「駅の改札を入った人数」だと思われるので、「能代から乗って、東能代で途中下車せずにすぐに奥羽本線に乗り換える人数」がカウントされないのだろう。
とはいっても、東能代駅には大館の有名駅弁花善の鶏めしがキオスク(改札外・数量限定)にあったり、本線上の特急停車駅としての風格はある。駅構内にもいろんなものがある。
改札口に面した奥羽本線上りの1番線。
左の改札口の透明板は雪と風よけ。
ホームの天井にバスケのゴールがある。ボールがリングにうまく乗っかっているが、針金で固定されているので、あくまでもオブジェ。
なお、隣の能代駅にもホームにバスケのゴールがあり、「リゾートしらかみ」停車時間にはそれを使ったフリースロー大会が行われ、ゴールした乗客は記念品がもらえる。さすがに、貨物列車なども通り、2万ボルトで電化されている本線上にある東能代ではフリースローはできないだろう。
階段と逆方向で気づきにくい(かえって車内から目立つ)が、立派なものがある。
秋田杉をそのまま背もたれにしたベンチの背後には、民謡「秋田音頭」の歌詞が書かれている。1番だけだが、改めて見ると、男鹿ぶりこと大館曲げわっぱ以外の3点がこの能代山本エリアの産物がうたわれている。
歌詞の文字も木でできている。近づいて見ると、注目は地元の3点の産物の歌詞の部分が、文字でなく、オブジェ? になっている点。
八森「ハタハタ」
能代「春慶(塗り物)」、桧山「納豆」
春慶塗りの皿は1つがなくなってしまっているし、納豆は包装が色あせて、外れかかっているような・・・
これでは秋田音頭の歌詞を知っている人なら理解できるが、知らない人には分からない。納豆なんてゴミがくっ付いているようにも見えるかもしれない。「八森」「桧山」がこの近くだということも分からないから、もう少し補足が必要に思える。
以上2点は、業界団体などが駅に寄贈したものらしいが、今度は、JRオリジナルのもの。
下校時刻などは、広くはない駅に多くの人があふれかえるので、整列乗車を案内する矢印が足元に表示されている。
が、矢印でなく、よく見ると杉の木。
1番線から向かい側の2・3番線(奥羽本線下り・五能線)を見てみる。
左端に少し写っているのは3番線に停まる五能線の車両。中央にはオレンジ色の「リゾートしらかみ」3兄弟の末っ子「くまげら編成」―に見えるが、停まっている場所がおかしい。線路上でなくホームの上にいる!
向かいに渡って正面から見ると。
左が3番線、右が2番線。
正体はくまげら編成そっくりに塗られた「待合室」だった。
現場では気づかなかったが、頭の上のトサカのようなヘッドライトは本物そっくりだし、正面のオレンジから黄色へのグラデーションもうまい(実物はもっと繊細だけど)。
昔は普通の箱型の白っぽい待合室だったが、“先頭”部分を付け足したて塗り替えたらしい。中も木製のベンチが置かれ、五能線の観光紹介ビデオが流れ、廃車になった気動車の運転席が展示されるなど、力が入っている。
首都圏では、昔の“湘南電車”や常磐線の「フレッシュひたち」を模したキオスクがホーム上にある。あちらはもっと大掛かりな改造を加えている感じがしたし、先頭車部分は単なる飾りで、出入口の機能はなかった。こちらは先頭車正面のガラスを出入口にしてしまう発想が斬新だし、コストも低く抑えているのではないだろうか。
駅ネタ、また時々お送りします。
秋田県北部、米代川の河口の人口6万人の能代(のしろ)市は秋田杉とバスケットボールの街。奥羽本線から五能線が分岐し、車掌や運転士の基地がある。ところが、駅舎は思いのほか小さく、みどりの窓口はあるがびゅうプラザ(旅行センター)はない。駅の周りも閑散としている。
実は、東能代駅は市内の外れにあり、中心部は五能線で1駅の能代駅にある。そのため、通勤・通学・通院などで能代を訪れる乗客の多くが東能代で五能線に乗り換える。能代駅もあまり大きくはないが、びゅうプラザがあり、待合室も東能代よりは広い。五能線といえば、1日数本しか列車の走らない閑散線区だが、東能代-能代間の1駅だけをピストン輸送する列車が多数設定されていて、1時間に1本(ほとんどが奥羽本線の列車に接続)は移動手段が確保されている。
JR東日本発表の2007年の駅別1日平均乗車人数では、能代が青森の五所川原とほぼ同じ845人なのに対し、東能代は622人。鷹ノ巣・角館・湯沢・秋田市内の羽後牛島・男鹿の船越・岩手の雫石などが能代と東能代の間に入る700人前後だが、それらの駅より東能代が少ないのが意外だ。このデータはおそらく「駅の改札を入った人数」だと思われるので、「能代から乗って、東能代で途中下車せずにすぐに奥羽本線に乗り換える人数」がカウントされないのだろう。
とはいっても、東能代駅には大館の有名駅弁花善の鶏めしがキオスク(改札外・数量限定)にあったり、本線上の特急停車駅としての風格はある。駅構内にもいろんなものがある。
改札口に面した奥羽本線上りの1番線。
左の改札口の透明板は雪と風よけ。
ホームの天井にバスケのゴールがある。ボールがリングにうまく乗っかっているが、針金で固定されているので、あくまでもオブジェ。
なお、隣の能代駅にもホームにバスケのゴールがあり、「リゾートしらかみ」停車時間にはそれを使ったフリースロー大会が行われ、ゴールした乗客は記念品がもらえる。さすがに、貨物列車なども通り、2万ボルトで電化されている本線上にある東能代ではフリースローはできないだろう。
階段と逆方向で気づきにくい(かえって車内から目立つ)が、立派なものがある。
秋田杉をそのまま背もたれにしたベンチの背後には、民謡「秋田音頭」の歌詞が書かれている。1番だけだが、改めて見ると、男鹿ぶりこと大館曲げわっぱ以外の3点がこの能代山本エリアの産物がうたわれている。
歌詞の文字も木でできている。近づいて見ると、注目は地元の3点の産物の歌詞の部分が、文字でなく、オブジェ? になっている点。
八森「ハタハタ」
能代「春慶(塗り物)」、桧山「納豆」
春慶塗りの皿は1つがなくなってしまっているし、納豆は包装が色あせて、外れかかっているような・・・
これでは秋田音頭の歌詞を知っている人なら理解できるが、知らない人には分からない。納豆なんてゴミがくっ付いているようにも見えるかもしれない。「八森」「桧山」がこの近くだということも分からないから、もう少し補足が必要に思える。
以上2点は、業界団体などが駅に寄贈したものらしいが、今度は、JRオリジナルのもの。
下校時刻などは、広くはない駅に多くの人があふれかえるので、整列乗車を案内する矢印が足元に表示されている。
が、矢印でなく、よく見ると杉の木。
1番線から向かい側の2・3番線(奥羽本線下り・五能線)を見てみる。
左端に少し写っているのは3番線に停まる五能線の車両。中央にはオレンジ色の「リゾートしらかみ」3兄弟の末っ子「くまげら編成」―に見えるが、停まっている場所がおかしい。線路上でなくホームの上にいる!
向かいに渡って正面から見ると。
左が3番線、右が2番線。
正体はくまげら編成そっくりに塗られた「待合室」だった。
現場では気づかなかったが、頭の上のトサカのようなヘッドライトは本物そっくりだし、正面のオレンジから黄色へのグラデーションもうまい(実物はもっと繊細だけど)。
昔は普通の箱型の白っぽい待合室だったが、“先頭”部分を付け足したて塗り替えたらしい。中も木製のベンチが置かれ、五能線の観光紹介ビデオが流れ、廃車になった気動車の運転席が展示されるなど、力が入っている。
首都圏では、昔の“湘南電車”や常磐線の「フレッシュひたち」を模したキオスクがホーム上にある。あちらはもっと大掛かりな改造を加えている感じがしたし、先頭車部分は単なる飾りで、出入口の機能はなかった。こちらは先頭車正面のガラスを出入口にしてしまう発想が斬新だし、コストも低く抑えているのではないだろうか。
駅ネタ、また時々お送りします。
子供がイタズラしてくっつけたものかと思いました(笑)
駅員さんが桧山納豆が有名だと教えてくださり、
オブジェいに桧山納豆がくっついているのも納得しましたが^^;イタズラじゃなかったのね^^;
帰りは桧山納豆を買って帰りましたー^^;
今週は秋田市での忘年会に参加予定でーす♪
やはり、知らない人には何なのかわからなくて当然です。アイデアはいいのですが。
桧山納豆はちょうど今朝、テレビ朝日の番組でやってました。大豆はもちろん納豆を包む藁も、秋田県産のものだとか。
また秋田に来られるのですね! 気をつけておいでください。
能代のホーム担当者さんの今後の努力に期待しましょう
春慶塗の小皿が本来3枚付いていて、下の1枚がなくなってしまってるという状況ですね。
これを見て「能代[春慶]」と歌詞穴埋め問題が分かる人は少ないでしょう。
バスケのゴールもうす汚れてた感じだし、確かにもうちょっとがんばってほしいかも。