広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

駅の個性~東日本の橋上駅舎~

2008-10-09 17:17:38 | その他もろもろ
駅はその街の玄関といえる。
駅の建築様式にも流行があって、同じ年代にできた駅は似ているが、似ている中にもそれぞれ個性があって、旅行先でそれを探すのが楽しい。

今回は最近主流の「橋上駅舎」であるJR東日本のいくつかの地方都市の駅をご紹介したい。外観や改札内の構造ではなく、旅人が改札を出て最初に目にし、個性も出やすい、自由通路周辺を中心にご紹介する。(駅名の後のかっこ内は現駅舎での営業開始年月。撮影データのない写真はコンパクトデジカメで撮影)

「橋上駅舎」とは?
簡単に言うと線路をまたぐ跨線橋に改札口がある構造の駅。
1か所の改札で線路の両方向からの出入りに対応できるし、駅舎自体が歩道橋(自由通路)の機能も持つから、鉄道会社・地元自治体双方にメリットがあるのだろう。

秋田駅(1997年3月)
自由通路が西口側の道路を越えてイトーヨーカドー付近まで延びていて、今回紹介する駅の中ではずば抜けて長い。かつては駅の跨線橋と地下道の計2回上り下りが必要だったから、バリアフリーに貢献している。
独特のカーブを描いた天井やそこに取り付けられた窓から入る光が美しく、時間帯によってさまざまな表情を見せる。柱などの一部分がれんが色でいいアクセント。
改札口前が通路と一体化して吹き抜けのように高くなっていて開放的。

夜。左がステーションデパート「トピコ」プログラムオート F/5.6 1/20 露出-0.7


朝陽が差し込む瞬間。上の写真より東に進んだみどりの窓口前。前方左が中央改札口。

以降各駅は現駅舎での営業開始の古い順にご紹介。

長野駅(1996年6月)
駅舎の構造・新幹線の終着駅(秋田はミニ、長野は金沢開業までの暫定だが)・JR支社所在地など秋田駅によく似ている。
自由通路の距離は秋田より短いが、幅が広い。改札の正面に観光案内所があるのも秋田と同じだが、秋田の10倍以上の広さで、県内各地のパンフレットも置いていた。
印象には残っていなかったが、写真を見ると天井がガラス張りになっていて秋田駅以上に明るいけれど、夏暑くないのか?
写真右手が在来線改札口だが、秋田駅と違い、自由通路と分離され天井が低くなっている。


八戸駅(2002年7月)
2010年度の東北新幹線新青森開業までの終着駅。八戸市街へはJR八戸線やバスに乗り換えて行く。
秋田・長野駅並みの規模の駅舎で、現段階では大賑わい。将来さびれなければいいけど・・・
1度しか行ったことがなく、よく分からないが、駅舎全体をすっぽりと屋根が覆っていたと思う。
写真は駅舎のタテ方向でなく、横方向(自由通路に対して垂直)の撮影。奥の左右方向に通路がある。


改札内の「サウスブリッジ」という待合室は、新幹線ホームにせり出すように作られている。
新幹線のホームを見下ろせるのは珍しいし、屋根のラインや光の入り方がきれい。
行ったことはないけれど、なんとなくヨーロッパの駅っぽいかな?
写真では真ん中に2本新幹線が停まっている。


弘前駅(2004年12月)
JR東日本の新幹線開業がひと段落着いたためか、在来線の駅も改築され始めた。
弘前駅はJR東日本秋田支社の管轄で、秋田駅に次ぐ規模の駅。(ちなみに青森支社はなく、青森駅や八戸駅は盛岡支社管轄)
歴史の街弘前にふさわしいような、上記3駅にはない、黒色を使った駅舎。
残念なのは、改札外の待合室とキオスクが一体化され小さくなったこと。かばんを持ってキオスクのお土産を物色する時は、商品にぶつからないか気を遣ってしまう。新幹線八戸開業で、弘前始発の特急も多くなったのだから、これでは狭すぎる。
ステーションデパート「アプリーズ」直結の改札口(秋田駅のトピコ口・アルス口に相当)がなくなり、正面1か所だけになったのと、私鉄の弘南鉄道の改札口が別になったのも不便。
弘前駅については、後日、別の視点から記事を書くつもりです

改札口前。天窓や案内表示がおしゃれ。

プログラムオート F/4 1/80

エスカレーターの下が中央口(弘前城側)。右手のオブジェの下がステーションデパート入口。
黒い骨組みや窓ガラスのスリットがシックな印象。

プログラムオート F/5 1/160

松本駅(2007年9月)
ほとんど写真も記憶もないのだが、まだ工事中の頃に行った松本駅を最後に紹介。
写真のエスカレーターを降りれば、松本城側の「お城口」。

弘前とそんなに規模が違わない。雰囲気も似ている。
前の松本駅舎は10年ほど前に訪れたが、もっと大きかったような記憶がある。
その記憶を抜きにしても、新宿からの「あずさ」の発着駅、長野市と肩を並べる都市という条件を考えれば、もっと大きくてもよさそうだけど。

考えてみれば、弘前と松本って共通点が多いかもしれない。
お城を中心とした観光都市、県庁所在地ではないが県内主要都市で国立大学がある、JRの管轄支社所在地(秋田、長野)とは東京へ行くルートが異なるなど。


個人的にはこの中で、やっぱり秋田駅が好き。光の取り入れ方が上手いと思う。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (mugi-shochu)
2008-10-12 15:46:13
面白い比較ですね。
ここ数年は鉄道で旅行することもほとんどありませんが、こういうふうにいろんな土地の写真を見ると旅に出たくなります。

私も秋田駅の自由通路はいいデザインだと思います。もう少し幅があると、もっとイベント利用に活用できるのでは?、という気もしますが。
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狭いかも (taic02)
2008-10-13 18:24:17
mugi-shochuさん
言われてみればそうですね。
改札前に修学旅行生が並んでるだけでちょっと狭いと感じたことがありました。

いずれにしても改めて見てみると、ステンドガラスや木材も使われていて、きれいな駅だと思いました。
返信する
Unknown (ミリオン)
2023-12-27 19:18:12
こんばんは。
嬉しいです。頑張って下さい。今日のお昼は、「さくら」の再放送の第99回と第100回と第101回を見ました。
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