カプセル型とともに増殖中である、信号機の着雪対策の1つフラット型について。
●集約式でも
狭い道で柱を立てるスペースが少ない交差点に信号機を設置する場合、4方向分をまとめて1か所から吊り下げるタイプの信号機が設置されることがある。
「集約(式)灯器」または「懸垂(式)灯器」と呼ばれる。
※ただし懸垂式にはワイヤーで吊るす別のタイプを指すことがあってまぎらわしいので、ここでは集約式と呼ぶことにします。
秋田市内では八橋地区の狭い道に設置されているのを以前紹介していた。
(再掲)
それが昨年末、更新された。
こうなりました
長いフード付きの電球式からフードなし・薄型ボディのコイト電工製のフラット型に更新された。
柱・アームは従来のものを引き続き使っている
集約という設置方法自体が珍しいところに、さらに珍しいフラット型が設置された。その2つの“相乗効果”で、初めて見た人は驚くか、あるいは(3色に光るとはいえ)信号機だとは思えないかもしれない。
フードのない薄型になった上、うつむいて設置されるので、更新前に比べてだいぶスカスカした感じ。
(再掲)更新前 更新後
うつむいているので、歩行者としてはやや見やすくなった。かな?
ケーブルが余ってぐるぐる巻かれてる?
撮影時は吹雪いていたものの4方向ともまったく着雪しておらず、とりあえず効果は発揮していそう。条件次第でしょうけど。
近くにもう1つある集約式は、更新されていないと思われる。
●競合製品
新興信号機メーカー「信号電材」。西日対策や視覚制限など特徴的な製品を製造してきて、秋田県警でも大手メーカーと同等に導入されていた。
ところが、大手メーカーによるカプセル型とフラット型が登場してからは、信号電材製の信号機はあまり採用されなくなってしまった。(信号柱は今年度も多数設置されている)
九州の企業だからというわけではないだろうけれど、着雪対策ではおくれをとってしまったのか…
そんな中、
新国道の「野村」交差点の1つ隣、セブン-イレブンができた小さい交差点に1台だけ変わった信号機が設置された。
新国道を山王方向に進む時に正面になる信号(写真で青になっているもの)
背中合わせの裏側は電球式のまま。他の柱でも従来型のLED式で、交差点内でこの1台だけ。
コイト電工のフラット型に似ているものの、それよりはやや厚ぼったく見える。
これは信号電材製。「信号電材版フラット型」ということらしい(正式な名称は不明)。
同じ形の茶色いものが、山王大通り「運動公園前」交差点(秋田市文化会館前)にも、やはり交差点内で1台だけ設置された。
県庁方向車線の正面
信号電材のフラット型を観察。
真横から
電球式と比べるととても薄い。茶色いほうは裏面もLEDなので、本体の厚さは同じくらい。だから、コイトのフラット型よりは厚そう。
(再掲・青森県警の設置例)コイト製の取付角度
コイト製のフラット型よりは、うつむいている角度が浅いようだ。
信号機本体に注目
コイト電工のものは、点灯する部分はほんのわずかに凹んでいて全面的に平らだったが、信号電材のものは凸レンズのように中央部がわずかに出っ張っている。そのふくらみが、カプセル型的な役目(雪を滑りやすくする)も果たしているのか?
ボディの全体的な造作はコイトよりは凹凸があって、従来型の信号機のボディとさほど違わない気もする。だから、コイトのものほど、斬新な印象がしないのかな。
点灯する部分の網状の模様は、コイトと似ている。
上が黄灯、下が青灯
しかし、網目の模様が色によって違うようだ。(黄色だけ違う)
ちょうつがいが大きくて無着色なので、茶色ボディだと目立ってしまう。信号電材は歩行者用ではデザイン性も考慮した信号機を製造しているくらいなんだから、もうちょっと配慮してもいいのでは?
設置方法からすれば本格採用ではなさそうではあるが、茶色ボディでの設置もあるのなら、ある程度継続して使うつもりではあるのかもしれない。
その効果は、
手前右は短いフードの従来型LED
上の写真では、明らかに奥のフラット型のほうが着雪していない。条件次第でしょうけど。
※この信号機のその後はこの記事後半
●集約式でも
狭い道で柱を立てるスペースが少ない交差点に信号機を設置する場合、4方向分をまとめて1か所から吊り下げるタイプの信号機が設置されることがある。
「集約(式)灯器」または「懸垂(式)灯器」と呼ばれる。
※ただし懸垂式にはワイヤーで吊るす別のタイプを指すことがあってまぎらわしいので、ここでは集約式と呼ぶことにします。
秋田市内では八橋地区の狭い道に設置されているのを以前紹介していた。
(再掲)
それが昨年末、更新された。
こうなりました
長いフード付きの電球式からフードなし・薄型ボディのコイト電工製のフラット型に更新された。
柱・アームは従来のものを引き続き使っている
集約という設置方法自体が珍しいところに、さらに珍しいフラット型が設置された。その2つの“相乗効果”で、初めて見た人は驚くか、あるいは(3色に光るとはいえ)信号機だとは思えないかもしれない。
フードのない薄型になった上、うつむいて設置されるので、更新前に比べてだいぶスカスカした感じ。
(再掲)更新前 更新後
うつむいているので、歩行者としてはやや見やすくなった。かな?
ケーブルが余ってぐるぐる巻かれてる?
撮影時は吹雪いていたものの4方向ともまったく着雪しておらず、とりあえず効果は発揮していそう。条件次第でしょうけど。
近くにもう1つある集約式は、更新されていないと思われる。
●競合製品
新興信号機メーカー「信号電材」。西日対策や視覚制限など特徴的な製品を製造してきて、秋田県警でも大手メーカーと同等に導入されていた。
ところが、大手メーカーによるカプセル型とフラット型が登場してからは、信号電材製の信号機はあまり採用されなくなってしまった。(信号柱は今年度も多数設置されている)
九州の企業だからというわけではないだろうけれど、着雪対策ではおくれをとってしまったのか…
そんな中、
新国道の「野村」交差点の1つ隣、セブン-イレブンができた小さい交差点に1台だけ変わった信号機が設置された。
新国道を山王方向に進む時に正面になる信号(写真で青になっているもの)
背中合わせの裏側は電球式のまま。他の柱でも従来型のLED式で、交差点内でこの1台だけ。
コイト電工のフラット型に似ているものの、それよりはやや厚ぼったく見える。
これは信号電材製。「信号電材版フラット型」ということらしい(正式な名称は不明)。
同じ形の茶色いものが、山王大通り「運動公園前」交差点(秋田市文化会館前)にも、やはり交差点内で1台だけ設置された。
県庁方向車線の正面
信号電材のフラット型を観察。
真横から
電球式と比べるととても薄い。茶色いほうは裏面もLEDなので、本体の厚さは同じくらい。だから、コイトのフラット型よりは厚そう。
(再掲・青森県警の設置例)コイト製の取付角度
コイト製のフラット型よりは、うつむいている角度が浅いようだ。
信号機本体に注目
コイト電工のものは、点灯する部分はほんのわずかに凹んでいて全面的に平らだったが、信号電材のものは凸レンズのように中央部がわずかに出っ張っている。そのふくらみが、カプセル型的な役目(雪を滑りやすくする)も果たしているのか?
ボディの全体的な造作はコイトよりは凹凸があって、従来型の信号機のボディとさほど違わない気もする。だから、コイトのものほど、斬新な印象がしないのかな。
点灯する部分の網状の模様は、コイトと似ている。
上が黄灯、下が青灯
しかし、網目の模様が色によって違うようだ。(黄色だけ違う)
ちょうつがいが大きくて無着色なので、茶色ボディだと目立ってしまう。信号電材は歩行者用ではデザイン性も考慮した信号機を製造しているくらいなんだから、もうちょっと配慮してもいいのでは?
設置方法からすれば本格採用ではなさそうではあるが、茶色ボディでの設置もあるのなら、ある程度継続して使うつもりではあるのかもしれない。
その効果は、
手前右は短いフードの従来型LED
上の写真では、明らかに奥のフラット型のほうが着雪していない。条件次第でしょうけど。
※この信号機のその後はこの記事後半
青森は今はフラット型は横設置なんですよね。かたくなに縦を貫く秋田と対照的ですが、どちらがより有効なのか…
秋田では、信号電材が今後どれくらいシェアを取り戻すか注目です。
新モデルの日本信号未確 新モデル京三未確です。
北海道の薄型短いフード信号は他の県に比べ極端(5cm?)短いです。厚型で言うと東京都と福井県に設置してる極端に短いフード仕様を薄型にした感じです。
信号電材のフラット型は、まだ試験的なものなのではないでしょうか。メーカー側としても、各道県警としても。
また他の場所で新設置されたら情報いたします。
灯器とフードの組み合わせの違いは各道県警の方針の違いなんでしょう。
堂島駅の近く121号線になんとフラット設置していました。しかも縦型です。福島県にフラットの縦型は以外でした。福島県会津若松市かなり雪が積もるのでしょうか?
県庁所在地は雪が積もらなくても、県内の一部限定でものすごく積もるという所は、けっこうあるみたいです。
県内では同じ長さですが、北海道の450mm灯器のフードの長さが黄色青極端に短いのにびっくりしました。北海道内の450mm灯器の試験設置として設置したのかと思います。
また札幌市の星置橋の交差点では電材の赤だけロングフード1基だけありました。他の交差点はまとめて短いフードに交換されているため赤の常時点滅+試験設置と見ています。北海道内ではどれだけ試験設置やコイトに交換が多いことか(汗)
破損防止や着雪対策としてフラット型は有効なのかもしれません。
450mm灯器は全国的にも、もともと少なく、LED化でさらに減りつつあるようです。
北海道にもありましたか。貴重ですね。
フードは風などで外れることが少なくないみたいですね。県によっては外れたまま放置されていて、見栄えが悪いだけでなく何らかの支障にならないとも言えないです。
>電球も製造中止
西日対策じゃない電球式は製造中止しましたけど、信号電材多眼のみ今でも製造販売しておりましす、お忘れなく。詳しくは信号電材ホムページへ
信号フレモデルチェンジおさらい
京三製作所
京三分割→京三厚型(オマル)→京三薄型
京三丸型→京三厚型(かまぼこ)→製造中止
日本信号
日本信号分割→日本信号厚型→日本信号薄型
コイト電工
コイト分割led→コイト厚型led→コイト薄型
コイト分割→コイト厚型→コイトフラット
信号電材
電材厚型(ノーマル)→電材薄型電球→電材フラット
厚型led現行 薄型led現行 厚型多眼現行
その他
星和分割→星和薄型
信号電材で分割が抜けてました。
ただしくは電材分割(ノーマル)→電材厚型(ノーマル)→電材薄型電球→電材フラットという順でした。失礼しました。
電材だけはまだ製造しているんですね。
全体としては、LEDから薄型へ、さらに一部はフラットタイプへという傾向がよく分かりました。
おまけにコイト厚型(深いフード)設置時期は目が痛いくなるほど多く設置されてました。北海道では減ってきたり、ほか場所に設置したりしていて困難です。つい最近小樽市入船2丁目11にコイト(深いフード)1基のみ設置されました。おまけに旭川にも2基?設置されました。コイト厚型(深いフード)も特に北海道 新潟県 (青森県は薄型)では非常に多く501基以上 越えています。
たしかに横にしても雪に対する影響はほとんどなさそうです。
設置されてた場所青森自動車道下国道7号線バイパス浜田交差点次の交差点。
変身灯器については詳しく確認いたします。
ちなみに北34条西4交差点の自転車用信号から歩行者になっていました。
電材フラットがなんと、北海道森町小学校の交差点に設置されていました。まさかの電材フラット縦型が札幌市以外にあるとは思いませんでした。製造は恐らく最近の物でしょう。北海道の採用としては、いいかも。今後の設置に期待です。