奥羽北線の上り普通列車に乗車。(頻度は別として)20年以上乗り親しんだ区間。
2014年秋に乗った時には、とてもそっけない車内放送をする車掌に遭遇した。
休日で乗り慣れない客も多いのに、大館発車直後でも「ご乗車ありがとうございます。普通列車秋田行きです。次は下川沿に停まります」だけで、到着予定時刻はおろか途中駅名すら案内しなくて、情報が不足していると感じた。
今回は対照的に、的確・親切丁寧で、かつハキハキと放送する車掌さん(以前もお会いしたことはあった)。
ちょっと気になったのは、「この列車は『短い』2両編成です」と言っていたこと。
首都圏のJR東日本の駅ホームでの放送で、一般的な15両編成より短い10両編成などが来る時に、乗車位置を知らせるために「今度の熱海行きは短い10両で参ります」などと使われる言い回しに影響されているのだろう。
たしかに2両は短いけど、乗ってしまえばどうでもいいし、3両編成の一部2両化もされている中、客としては場合によっては「短すぎる」場合もあるのです…
この車掌さんは熱心で、車内検札もした。車内検札とは「お手持ちの乗車券を拝見いたします」ってやつ。今は車内“改”札と呼ぶほうが一般的らしい。
奥羽本線の普通列車(快速は除く)で、車内検札を受けたのは、この20年強でおそらく2~3度しかない。
現在は総じて、昔よりは車内検札を実施していないと思われる。
最近は、指定席は車掌の端末に予約状況が表示されるし、駅には自動改札機もあるし、昔より必要がなくなっている。
しかし、残念なことに、いつの時代も不正乗車をする者はおり、それが放任されて黙認同然なのは正しく乗車している客としては気分が良くない。
【10日大事な一文を忘れたので追記】ある程度の頻度で車内検札を行うことにより、不正乗車に対して一定の抑止効果があるので、正しく利用している客と車掌にとっては手間にはなるが、実施してほしいと思っている。無人駅での車掌がホームに降りて行う積極的な集札、もしくは無人駅に社員を派遣して行う臨時の集札についても同様。
何年か前に大館-秋田間でキセルを常習していた人が捕まってニュースになったが、その後も、別段車内検札が強化されたような印象はない。おそらく、曜日や時間帯で違ったり、時々は専用の人員を乗車させて行なったりしているとは思うが。
今回の車掌さんは、駅間が長い区間で、1両ごとに検札。その後、「○両目のお客さま、車内改札にご協力いただき、ありがとうございました」と車内放送を入れていた。
ちなみに、701系電車には、車両1両ごとに車内放送をON/OFFできる機能が備わっているが、それは使っていなかった。昔(1997年春まで)、一部車内で喫煙できた頃は「この車両は禁煙車です」「禁煙タイムが終了しました。喫煙はトイレ前の灰皿でお願いいたします」などと切り替えて放送する、マメな車掌もいた。
さて、検札とは別の話で、近くに座っていた乗客が、車掌から乗車券を買い求めていた。
地元の人なのか旅行客なのか、どっちかよく分からない身なり・荷物のおじさん。
そのやり取りを見て、あるウワサが真実であることを知った。
乗り越しや無人駅からの乗客に、車内で車掌が売るきっぷのことを「車内補充券(車補)」という。今のJRでは、ハンディ端末(車内補充券発行機)で、けっこう簡単に作成できる。
何年か前、JR東日本の車内補充券発行機では、エリア内全域でSuica決済が可能になったという話を小耳にはさんだ。秋田のような、自動改札機でも駅券売機でもSuicaが未対応のエリアであっても。
でも、公式な情報はなかった。
そのおじさんは、車掌に「Suicaは使えるか?」と尋ねると、「駅では使えませんが、今、ここでのお支払いには使えますよ」と返答。
持っていた発行機を見ると、たしかにFelica(非接触ICカードの規格)のロゴマークが付いた、タッチする部分がある。車内販売員の端末にちょっと似た感じ。
そうだったのか!
ちなみに、おじさんは聞いただけで、現金で支払い(残高が足りなかったのかな?)。
真実を知って複雑な心境。
有人駅からきっぷを買って乗る人は現金(またはクレジットカード)支払いなのに、無人駅から乗るとSuicaが使えるなんて。
乗ってもワンマンだったり、混雑や駅間が短くて車掌から買えないこともあるので、難易度は高い。
それに、基本的にきっぷは「乗車前に目的地まで購入」が大原則。無人駅でも、券売機が設置してある場合は買ってから乗るべきだと思う。
どうしてこんな、ある種の逆転現象になっているのか。
おそらく、車内補充券発行機の機種・仕様を全社で統一したほうが安上がりだし、Suicaエリアから乗り越してしまった客への対応(秋田までは来ないだろうけど)もできるからか。
それにしても、JR東日本のSuicaエリアは一向に拡大しない。
さらに、公式には対象外となっている秋田のような場所でも、車内補充券では使えたり、あとNewDaysではSuicaのカードを売っているという話もある。
もっとちゃんと、ここで売っています、ここで使えます、そしてまだ使えないエリアではいつ頃までには導入しますという情報を公式に発表してほしい。
ところで、2016年から秋田市が計画している、秋田中央交通の路線バスへのICカード乗車券導入についても、大きな動きはない。
2018年(今年)に導入されると誤解されている方もいるようだが、当初から「2018年度『にも』導入」という言い回しであって、来年以降になる可能性は低くなかった。
実際には、秋田市がコンサルタント会社に委託して、調査はされているようだ。その後、どうなるか…【結局、2022年春に、秋田市内のバスに導入されることになった。続きの記事参照】
※秋田でのSuicaに関する続き的話は、この記事中ほど。
2014年秋に乗った時には、とてもそっけない車内放送をする車掌に遭遇した。
休日で乗り慣れない客も多いのに、大館発車直後でも「ご乗車ありがとうございます。普通列車秋田行きです。次は下川沿に停まります」だけで、到着予定時刻はおろか途中駅名すら案内しなくて、情報が不足していると感じた。
今回は対照的に、的確・親切丁寧で、かつハキハキと放送する車掌さん(以前もお会いしたことはあった)。
ちょっと気になったのは、「この列車は『短い』2両編成です」と言っていたこと。
首都圏のJR東日本の駅ホームでの放送で、一般的な15両編成より短い10両編成などが来る時に、乗車位置を知らせるために「今度の熱海行きは短い10両で参ります」などと使われる言い回しに影響されているのだろう。
たしかに2両は短いけど、乗ってしまえばどうでもいいし、3両編成の一部2両化もされている中、客としては場合によっては「短すぎる」場合もあるのです…
この車掌さんは熱心で、車内検札もした。車内検札とは「お手持ちの乗車券を拝見いたします」ってやつ。今は車内“改”札と呼ぶほうが一般的らしい。
奥羽本線の普通列車(快速は除く)で、車内検札を受けたのは、この20年強でおそらく2~3度しかない。
現在は総じて、昔よりは車内検札を実施していないと思われる。
最近は、指定席は車掌の端末に予約状況が表示されるし、駅には自動改札機もあるし、昔より必要がなくなっている。
しかし、残念なことに、いつの時代も不正乗車をする者はおり、それが放任されて黙認同然なのは正しく乗車している客としては気分が良くない。
【10日大事な一文を忘れたので追記】ある程度の頻度で車内検札を行うことにより、不正乗車に対して一定の抑止効果があるので、正しく利用している客と車掌にとっては手間にはなるが、実施してほしいと思っている。無人駅での車掌がホームに降りて行う積極的な集札、もしくは無人駅に社員を派遣して行う臨時の集札についても同様。
何年か前に大館-秋田間でキセルを常習していた人が捕まってニュースになったが、その後も、別段車内検札が強化されたような印象はない。おそらく、曜日や時間帯で違ったり、時々は専用の人員を乗車させて行なったりしているとは思うが。
今回の車掌さんは、駅間が長い区間で、1両ごとに検札。その後、「○両目のお客さま、車内改札にご協力いただき、ありがとうございました」と車内放送を入れていた。
ちなみに、701系電車には、車両1両ごとに車内放送をON/OFFできる機能が備わっているが、それは使っていなかった。昔(1997年春まで)、一部車内で喫煙できた頃は「この車両は禁煙車です」「禁煙タイムが終了しました。喫煙はトイレ前の灰皿でお願いいたします」などと切り替えて放送する、マメな車掌もいた。
さて、検札とは別の話で、近くに座っていた乗客が、車掌から乗車券を買い求めていた。
地元の人なのか旅行客なのか、どっちかよく分からない身なり・荷物のおじさん。
そのやり取りを見て、あるウワサが真実であることを知った。
乗り越しや無人駅からの乗客に、車内で車掌が売るきっぷのことを「車内補充券(車補)」という。今のJRでは、ハンディ端末(車内補充券発行機)で、けっこう簡単に作成できる。
何年か前、JR東日本の車内補充券発行機では、エリア内全域でSuica決済が可能になったという話を小耳にはさんだ。秋田のような、自動改札機でも駅券売機でもSuicaが未対応のエリアであっても。
でも、公式な情報はなかった。
そのおじさんは、車掌に「Suicaは使えるか?」と尋ねると、「駅では使えませんが、今、ここでのお支払いには使えますよ」と返答。
持っていた発行機を見ると、たしかにFelica(非接触ICカードの規格)のロゴマークが付いた、タッチする部分がある。車内販売員の端末にちょっと似た感じ。
そうだったのか!
ちなみに、おじさんは聞いただけで、現金で支払い(残高が足りなかったのかな?)。
真実を知って複雑な心境。
有人駅からきっぷを買って乗る人は現金(またはクレジットカード)支払いなのに、無人駅から乗るとSuicaが使えるなんて。
乗ってもワンマンだったり、混雑や駅間が短くて車掌から買えないこともあるので、難易度は高い。
それに、基本的にきっぷは「乗車前に目的地まで購入」が大原則。無人駅でも、券売機が設置してある場合は買ってから乗るべきだと思う。
どうしてこんな、ある種の逆転現象になっているのか。
おそらく、車内補充券発行機の機種・仕様を全社で統一したほうが安上がりだし、Suicaエリアから乗り越してしまった客への対応(秋田までは来ないだろうけど)もできるからか。
それにしても、JR東日本のSuicaエリアは一向に拡大しない。
さらに、公式には対象外となっている秋田のような場所でも、車内補充券では使えたり、あとNewDaysではSuicaのカードを売っているという話もある。
もっとちゃんと、ここで売っています、ここで使えます、そしてまだ使えないエリアではいつ頃までには導入しますという情報を公式に発表してほしい。
ところで、2016年から秋田市が計画している、秋田中央交通の路線バスへのICカード乗車券導入についても、大きな動きはない。
2018年(今年)に導入されると誤解されている方もいるようだが、当初から「2018年度『にも』導入」という言い回しであって、来年以降になる可能性は低くなかった。
実際には、秋田市がコンサルタント会社に委託して、調査はされているようだ。その後、どうなるか…【結局、2022年春に、秋田市内のバスに導入されることになった。続きの記事参照】
※秋田でのSuicaに関する続き的話は、この記事中ほど。
前に、2020年を目処に東日本管内をすべてエリア化する予定があるとされていましたが、それだってそうなることやら。
秋田市が先が、旅客鉄道会社が先か、というのは正直不透明な気もします。
JR東日本は遅かれ早かれ導入すると信じていますが、なかなか。
バスのほうは、期待半分といったところでしょうか。正直。
オリンピックもあるし、秋田市の計画もあるし、2020年までには…そこでダメならもう…
ちなみに市役所内にあるローソンでは当然支払いもチャージも出来ます。
一度後ろに並んでいた人から「えーっ」と言われたことがあります。
Suicaを使える事を知らなかったようです。
JRの運賃と言えば障害者の障害者手帳を見せれば運賃が割り引かれる事は結構知られていますが
実は身体障害者手帳、療育手帳(愛の手帳)、精神障害者保健福祉手帳の3種類有り
このうち精神障害者保健福祉手帳には割引が効かないのは知られていないようです。
この事をヤフコメで書くと速攻で削除される噂があるようですが
JRとしても知られたくないようです。
官公庁による障害者枠雇用の水増し事件がありましたが
JRの障害手帳の種類による割り引き差別もやり玉に挙がるような気がします。
いろんな理由があるのでしょうけど、使わない人にしてみれば、知らぬ間にあちこちで使えていた! ということなんでしょうね。
でも、北海道の停電を見ると、やっぱりある程度の小銭は手元に置いておかないといけないと、改めて認識しました。
障害者の件、触れにくいテーマであり、さまざまな条件もあって均一化もしづらい、難しいことなのだと思います。
鉄道バス各社で共通の制度にするとか、雇用問題やパラリンピックを機に、闇に光を当てて前に進めるのは、今だからこそという時期かもしれません。
秋田市庁舎となった際にバスの案内コーナーが廃止されたので、ローソンでのチャージはその代替にもできそうな気もしますが、どうなんでしょう。
秋田銀行秋田市役所支店のATMも廃止になりましたが(現在、市庁舎にある秋田銀行のATMは、もともと旧本庁舎の地下にあった、秋田銀行秋田市役所支店秋田市庁舎出張所の移設扱いで、店舗外の扱い。なので通帳繰越等、店舗内で対応するはずの取扱いが一切不可)。
> 鉄道バス各社で共通の制度
これ、現状の方式では、全国共通利用が出来なくなる問題もあります。
ちなみに、仙台の福祉icscaも旅客鉄道会社路線等での利用は不可となっています。
どうしてもの場合は、複数枚の発行になるはずで、この辺りも検討の余地はありそうです。
そこは改善をお願いしたいところ。
icsca以降は、東北ではほぼ動きがないのが気になるところ。
どうにかしてほしいですね。
せめて、県庁所在地周辺は、何かしらのカードが使えるといいのですがね。
ただ、バス会社は難しくても、JR東日本ならそこまでハードルが高くないようにも感じます。まずはJR東日本全域にSuicaを…と期待したいです。
青森や八戸は、事業者が多いので、そこの関係がうまくいけばなんとかなりそうな気もします。
青い森鉄道を巻き込めば、それなりに範囲も広がるでしょうし。
秋田は、秋田市交通局亡きあとは、本荘-秋田間のバスを除けばほぼ棲み分けができているので、共通化の時点でつまづきそう。
マイタウン・バスをどうするかもありますし。
恐らくは、秋田市が北東北では難易度が高そうな気がします。
岩手県北自動車の本体と南部支社がいっしょに取り組めば、盛岡と八戸(あるいは青森)で一括導入ということもあり得るかもしれません。