広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

続・東奥と魁を比較

2018-11-21 00:18:30 | 津軽のいろいろ
青森県と秋田県をぞれぞれ代表する地方紙である、東奥日報と秋田魁新報の比較。
2015年にも比較したが、その後、2017年に魁の書体が変更されている。
2018年9月8日付 東奥日報 第45700号
この日の東奥日報は、西目屋村にある白神山地のシンボルのブナの巨木「マザーツリー」が風で折れたという、ショッキングなニュースがトップ。

テレビ欄を比較。
左~中央が東奥、右が魁
まずは新聞からそれて、土曜日の青森の民放各局の番組について。
秋田と同様に青森でも、多くのテレビ東京系の番組が、他系列局によって放送される。秋田朝日放送はテレ東の番組をほとんど放送しないのに対し、青森朝日放送はテレ東、さらにフジ系の番組もけっこう放送している。したがって、民放3局が競い合うようにテレ東・フジの番組を放送している状態。

フジテレビ系で日曜朝10時に放送の「ワイドナショー」を、青森テレビ(ATV。TBS系)が6日遅れの土曜9時30分から放送。(フジ系では生放送だと思っていたら、収録番組だそう)
フジテレビと一部系列局で土曜12時から放送の「ぶらぶらサタデー」内「有吉くんの正直さんぽ」。秋田テレビでは土曜の13時からだが、青森朝日放送(ABA)が土曜10時35分から放送。
土曜12時台は、青森放送(RAB。日テレ系)が「YOUは何しに日本へ?」、ATVが「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」、ABA「開運!なんでも鑑定団」と、3局ともテレ東。
ちなみにこの3番組。秋田では、いずれもAKTが、それぞれ日曜9時、土曜12時(青森と同じ時間帯)、土曜16時30分から放送。
さらにRABは13時から「世界!ニッポン行きたい人応援団」と、テレ東外国人枠(?)が続く。秋田では、秋田放送で木曜15時54分。
【21日追記】ちなみに秋田の土曜12時は、AABが珍しくテレ東の「和風総本家」を放送、AKTは上記「充電」とテレ東が揃うが、秋田放送はTBS「世界ふしぎ発見!」を放送。さらに、ケーブルテレビで見られるIBC岩手放送でも「和風総本家」を放送していて、AABとIBCで同じ回のこともある。結局、地方局では、土日午後はテレ東や系列外の番組の時間ということか。

土曜日のこのような状況は20年前も似たようなもの。
RABで「古畑任三郎」を2話連続で放送。しかも一部局だけが深夜に放送(AKTでは未放送)したスピンオフ番組「巡査・今泉慎太郎」も直後に放送してくれるという、うれしいような疲れるような編成であった。

話を新聞に戻して。
左が東奥、右が魁
東奥日報は、全体の構成も含めて2015年と変わらず。フォントは「UDモトヤ新聞明朝」をやや縦長にしたもの。
魁は、モトヤの(UDでない)明朝体から、イワタ「ミンゴ」に変わった。

まず、2015年も感じたが、魁以外の他紙のテレビ欄と比較しても、東奥日報はスペースが縦に長く、文字がとても大きい。だから見やすい。
魁は、ミンゴ導入で、自称「読みやすくなる」としていたけれど、どうだろう。個人的には、メリハリがあるようなないような中途半端な文字(あるいは文字間隔・行間隔のせい?)で、うるさく感じてしまう。東奥日報と比較するまでもなく、好きじゃないというか苦手。やっぱり明朝体か、いっそ普通の角ゴシック体のほうがいいのでは?

文字放送(字幕)の番組は、一般的には「字」マークを付けると思っていたが、東奥日報は「文」なのが珍しい。


2紙とも、共同通信社からの配信を受けている。社会面などのニュースは、地元ニュースとの兼ね合いもあり、全文が同一なわけではなく、紙面レイアウトは異なるのが普通。では、連載記事はどうだろう。
現在「平成をあるく」というシリーズがあり、両紙とも9月8日に同じ第35回が掲載された。
左が東奥、右が魁
全体のレイアウトが異なる。
上が魁、下が東奥
意外にも「平成をあるく」のタイトル文字や見出しも違う。各社でデザイン・作成しているのか。
記事本文は、両紙ともまったく同一。
ただし、テレビ欄同様、東奥日報のほうが文字が大きく、1行当たりの文字数も異なる。レイアウトが異なるのはこの影響もある。写真は同じだが、東奥日報のほうがサイズが少し小さく、さらに少しトリミングされているのは、文字が大きい分、写真スペースが狭くなったためだろう。
左が東奥、右が魁
で、やっぱり東奥日報のほうが、本文の文字は読みやすい。
文字の大きさのせいもある。モトヤとイワタの違いもあるのかな。でも、本文の明朝体は、魁のイワタも悪くないと思う。
だけど、今の魁のテレビ欄や見出し用の書体(特に太い明朝体)は、1年経ってもまだ慣れない。モトヤのほうがきれいで読みやすかった気がする。


死亡広告とは別に、市町村への届け出を元に掲載(死亡届提出時に可否を伝える)される「おくやみ」欄。
魁では「おくやみ/謹んでご冥福をお祈りいたします」として、市町村ごとに、名前、年齢、住所、死去日、葬儀の日時と会場、喪主が掲載される。「○○ ××さん(100)/ 山王臨海町1の1=20日死去。葬儀23日午前11時、山王2の4の15、秋田典礼会館セレモ。喪主・長男□□さん」といったように。身内だけで葬儀をした場合など「葬儀は終了」ということもある。
東奥日報。左下が死亡広告、右側中央がおくやみ欄
東奥日報では「お悔やみ申し上げます」として、文字は記事と同じく大きいが、市町村ごとに氏名、年齢、住所のみ。まさに亡くなった事実だけが告知されるのだった。
魁の掲載内容では、知っている人が亡くなったのを見つけて、いつどこへ行けば葬儀に参列できるのかを知ることができる。さらに、喪主の名から「□□さんのお父さんが亡くなったのか」と分かる場合もある。田舎ならではというか…
一方、東奥日報では、亡くなったことを知ったとしても、それだけ。葬儀に行こうと思ったらどうすればいいのだろう…

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4 コメント

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ミニニュース (FMEN)
2018-11-22 21:52:53
さきがけはニュースこまち845やニュースこまち645(祝日はニュース645)ですが青森はタイトルがわかりませんね。
読売はいまだにニュース645で通してます。
民放だとさきがけはABSのニューススポットはNだけなのにAKTのニュースあきたはニュースあきた、日曜のレインボー発はNだったり。
AKTが東京に合わさってからは統一されました。
あと日曜朝がおもしろくて、ABSはニュースサンデー、N、ABSNとさまざまで、NHKもさわやか自然百景がおはよう日本のワンコーナーにされていた新聞、秋田→東北のニュースが単独にされていた新聞がありました。
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東北最多地デジチャンネル地帯青森市 (あんなか)
2018-11-22 23:59:33
青森市のCATV局の広告に目が行ってしまいました。
北海道のフジ系とテレ東がみられるのは羨ましい限り。
仙台でさえCATVに加入してもテレ東は視られないんですよね。
青森ではフジ系ドラマ「グッドドクター」を最近までやっていて在京の山﨑賢人さんファンを羨ましがらせていました。
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新聞社ごと (taic02)
2018-11-22 23:59:35
NHK青森の土曜は「NHKニュースあおもり645」らしいです。
平日21時前は、18時台と共通の「あっぷるワイド845」だけど、たった15分間で「ワイド」とは…

新聞社による違いってのがけっこうあるものなんですね。
20年前にテレ朝系で「お昼のN天ワイド」という30分番組がありましたが、それは「N天」のマーク2文字分で表記されていたはずです。
今はなくなりましたが、昔の魁はNHK教育テレビの欄に(無関係の企業の)広告が入っていて、その分、番組名が略されていて、作成者は悩んだことでしょう。
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>あんなかさん (taic02)
2018-11-23 00:04:40
2015年の比較記事でも、同じ場所に広告が出ていて、積極的なようですね。
秋田でもTBS系を見るためにケーブルテレビの需要はあるものの、青森では加入すれば2系列が追加で見られるわけで、アドバンテージが大きくてうらやましいですよね。
もっと言えば、土地によっては自前のアンテナで北海道の電波(フジ系は岩手からも)を受信できるそうですから、追加料金なしで見られてさらに…
一方で、弘前のように、電波は届かず、ケーブルテレビはなく、電波の孤島という所もあります。
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