広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

本荘の表示

2024-05-19 18:03:40 | 秋田のいろいろ
5月初めの本荘の続き。鉄腕鳴る看板がある由利橋から、子吉川沿いに1つさかのぼったところにある、本荘第一病院前の丁字路交差点から2つ。
市道どうしながら、主要と言えそうな交差点なのに無名交差点なのは、秋田県ではよくあること。
信号機に交差点名表示はない
信号機には「音響式」と「時差式」の表示板。
時差式、押ボタン式、歩車分離式、それに視覚障害者用付加装置が設置されていることを示す表示板は、都道府県によって表記が多少異なる。秋田県警では長らく「時差式信号」などと「~信号」まで記し、視覚障害者用は変遷を経て「視覚障害者用信号付」としていた。
それが2017年から、「信号」を省いた「○○式」のみ、視覚障害者用は「音響式」の表記に改めたらしく、既存交差点の表示板もちらほらと順次(というか気まぐれのように感じる)更新されていた。
Googleマップストリートビューで確認すると、ここは2019年10月から2022年9月の間で、信号柱の更新とともに、表示板が更新されていた。信号機自体は前後で変わらず、以前の特に「時差式信号」表示板はまだ新しそうだった。

これを取り上げたのは、文字の太さ。
フォントは、フォントワークス製「スーラ」。
全国的に案内標識では、今や使うのは容易ではないと思われる写研「ナール」を、未だに事実上の標準書体としている。信号機周りの表示板や道路標識の補助標識では、そこまで厳密に指定しない都道府県警察が多いようで、秋田県警の場合、受注した業者によるのか、同時期でも違うフォントが使われることがある。

秋田市内では、「~式」でもナールのものがある一方、「~式信号」時代でもスーラのものもあるにはあった。だけど、本荘のこれは文字が太い。こんな太いウエイトの表示板はあまりないのでは。
文字数が少ないこともあり、視認性はむしろ良好で、これはこれでいいと思うけど、県全体で統一性はない。まあ統一する必要もないだろうけど。

もう1つは、鉄腕看板のそばにもあった、由利本荘市の道標。2010年に取り上げていた
(再掲)2010年の由利橋側

現在の第一病院前
文字やイラストが若干はがれかけているのは仕方ないとして、変化がある。
柱の部分に記された、現在地の表示。
(再掲)2010年の由利橋側。赤丸はここでは関係ありません
以前は「出戸町字岩渕下」だったのが、今は「出戸町字」を隠してしまっている。いちばん古い2012年9月のストリートビューの時点で、由利橋側も含めて、隠されていた。

ということは、ここの所在地は、「(由利本荘市)出戸町字岩渕下」は間違いで、「(由利本荘市)岩渕下」だったのか。
たしかに、地図サイトで調べてもそのようだし、本荘第一病院や本荘グランドホテルの所在地も、それぞれの公式サイトで「由利本荘市岩渕下」としている。
近くには「出戸町」と「出戸町字赤沼下道」があるらしく、よそ者にはなんだかややこしい。だけど、由利本荘市役所がそこを間違えては…修正したのでいいけれど。
【24日コメントいただき訂正】これは、2005年に合併で由利本荘市ができた際、住所の再編が行われ、それによって大字の「出戸町」が整理されたことによるものだった。本荘市時代は「出戸町字岩渕下」だったのが、由利本荘市になって「岩渕下」に変わった。本荘市時代に設置された道標だとすれば、出戸町字があって当然だが、2010年時点で表記が残っていたのは、対応が遅れていたことになる。

本荘の小ネタが多少残っています
コメント (2)
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