クリスマス寒波により日本海側や北日本を中心に厳しい寒さと雪に見舞われている。四国でも雪が予想されたり、北海道や北陸ではドカ雪になっている。
秋田市内は、風が強く交通機関が一部乱れてはいるが、ある意味いつもの冬の光景。
とはいえ、映像的にはニュース性があるようで昨日23日は、NHKやテレビ朝日系列(ANN)のニュースでは、秋田駅周辺や秋田港の様子が放送されていた。
日本の民間放送局では、東京周辺のキー局“直轄地”以外の各地のニュースが全国放送される場合、各地の系列局が取材を行うので、上記ANNの場合は秋田朝日放送が取材し、同局のアナウンサーがレポートしていた。
この寒波をフジテレビ系(FNN)ではどう伝えたかが、今回の話題。
昨日のお昼や夕方のニュースでは、函館、盛岡、そして青森の映像が流れていた。夜のニュースでは秋田市の様子が少し写ったが、青森の映像がまた流れた。
青森で楽しそうにお散歩中のコーギーさん(FNNサイトの動画より)
今日の昼と夕方のニュースでは、また青森(昨日とは別)の映像が流れた。
※FNNでは昔は「FNN秋田テレビ」などと、取材を行なった系列局名がテロップで表示されていたが、今は表示していないようだ。
このような広域的な天候などのニュースの場合、フジテレビでは青森の映像が流れることが多い気がする。
例えば北東北3県どこで取材しても同じような状況の時、岩手や秋田ではなく、青森の映像が放送されるのだ。
だけど、ご存知の通り、岩手や秋田にはフジテレビ系列局があるが、青森にはない。(八戸など青森県南東部では岩手の電波を越境受信できる)
では、誰が青森の様子を取材してフジテレビに送っているのか?
青森の映像が放送される場合、レポーターが顔出し出演することが多い。そのレポーターはいつも同じ人。
吹雪でほとんど見えませんが
人名なのに「地名」さんとはこれいかに?(どう読むんだろう?「ちな」?)
※上の画像は夜の「ニュースJAPAN」。夕方以前は「青森・蓬田村」でなく「青森・東津軽郡」と表示されていた。
【2015年2月16日追記】2015年始め時点でも、地名さんはよく出演する。しかし、2013年前後頃(?)から、たまに別の記者がレポートすることもある。
【2015年12月4日追記】2015年のフジテレビのニュースのレポートでは、「記者」などと報告者の肩書が氏名とともに表示される番組がある。12月4日に青森からレポートした地名さんは「カメラマン」となっていた。カメラマンにしてはレポートが上手だし、よく顔が映る。
【2023年5月23日追記】2023年5月時点でも、地名さんは青森支局からレポートしている。
実はフジテレビには「青森支局」という組織があり、地名さんはそこに所属しているようだ。
つまり、フジテレビ系でよく流れる青森の映像は、系列局を介さずに、フジテレビが直接、取材しているのだ。
フジテレビが青森の映像を多用するのは、別の会社である(岩手・秋田などの)系列局に頼んで取材・送信してもらうと角が立つので、気軽に指示できる身内の出先機関である青森支局に取材させているからだろうか。あるいは地名さんが精力的に取材して本社に送っているからだろうか。
フジテレビ青森支局は、青森県庁の向かいの産経新聞青森支局などが入るビルに入居しているようだ。(ストリートビューで確認した限りでは、産経新聞のやや大きい看板はあったが、フジテレビの看板は確認できなかった。)
Wikipediaによれば、フジテレビの国内の支局は、現在は青森と甲府にあり、かつては山形や高知にもあったそうだ(系列局開局に伴い引き上げ)。
他系列でも、テレビ朝日や大阪の朝日放送、日本テレビが、系列局が存在しない地域に支局をいくつか出している。
逆に、地方放送局が東京などに「支社」を出しているが、これは取材よりも営業的な意味合いの方が強いのかもしれない。
では、TBS系列局(JNN)がない秋田には、「TBS秋田支局」があるのかといえば、ない。(現在、TBSの国内の支局は、三陸の被災地の臨時支局以外はない)
秋田県内におけるJNNの取材は、隣の岩手県の系列局・IBC岩手放送が担当している。
昨年から今年にかけての弁護士殺害事件やその裁判の際、秋田市内で「IBC」のロゴが入った大きな中継車を何度か見かけた。
※秋田でのプロ野球開催時に見かけたIBCの中継車はこちらの記事
Wikipediaによれば、「(IBCでは秋田に)現在は駐在カメラマンを置いて対応している」そうで、大きな事件事故の際は、盛岡から応援に駆けつけるのだろう。IBCだけで対応し切れない場合は、仙台の東北放送が協力する場合があるという。
以前は、(TBSではなく)「IBC岩手放送秋田支局」が存在しており、「1990年代半ばに秋田市山王五丁目に開設。1999年頃に同市高陽幸町の高陽幸町ビルに移転」したものの「2003年初め頃に閉鎖」したとのこと(2003年以降、カメラマン駐在ということになる)。
高陽幸町にあった支局は記憶にある。
新国道と通町・旧国道が交わる「鉄砲町」交差点の北西角辺りにある、ビルというか大きくない建物に小さな表札が出ていて、こんなところにこんなものがあったのかと驚いたものだった。
後に付近の新国道では、道路拡張工事が行われているが、もしかしたらそのビル自体が今はないかもしれない(不確かです)。
街を歩いたりしている自分の姿が全国放送されたら、(人によって違うだろうけど)恥ずかしいと思うが、青森の人がフジ系列で、秋田の人がTBS系列で撮影・放送されれば、本人が知らない間に全国的に有名になってしまっていることがあるかもしれません。
以下、余談。
秋田の人にとって、TBSの番組は縁がないものであり、特にJNNに加盟した局でしか見られないニュース番組は無縁の存在。(今はケーブルテレビで視聴できる世帯もあるけれど)
僕が弘前に引っ越した当時も、初めて見るJNNのニュースが目新しかった。
噂には聞いていた「筑紫哲也NEWS23」を見た時は感動したし、1997年9月まで使われていたテーマ曲(井上陽水作曲「パヤッパヤッパヤッー」【2016年4月8日訂正】「アアッアアッアアーッ」というヤツ)を聞くと、まだ慣れない新しい暮らしの1日を終えて明日への期待と不安が混じった、当時の気持ちがよみがえる。
それから、ニュース速報が流れる時「ビッビッ! ビッビッ!」と独特の音が鳴るのに驚いた。NHKではニュース速報でチャイムが鳴ることがあるけれど、秋田の民放は3局とも鳴らさないので、民放局で速報音が鳴ること自体が珍しかったし、しかも予想し得ない音だったから。JNN各局共通の速報音だそうで、現在のIBC岩手放送でも同じ音。【2015年10月12日追記】2015年時点でBS-TBSでも同じ音。
また、TBSには1994年と1995年に入社した、秋田出身の女性アナウンサーが2人いる(お2人とも高校まで秋田県で過ごしている)。1つのキー局に2年連続で秋田県出身者が入るのも珍しいし、それが秋田では見られないというのがおもしろい偶然だ。
一方、青森の(越境受信地域以外の)方には、FNNのニュースは無縁だろう。
「コンバンハ。タワラコータローです」とか、イツミさんとシャーミンさんの「スーパータイム」、NHKを辞めた後に毎夜ダジャレを言っていたキムラタロウさんや、モノマネされるクリステルさんなど、どれも分かってもらえないはず。
さらに余談ですが、僕は年齢的に知らなかったのだが、俵孝太郎氏がフジテレビでニュースキャスターをやっていたのを、つい最近知った。
僕が俵氏を知ったのは、日本テレビで1990年から放送されたクイズ番組「マジカル頭脳パワー!!」の回答者として。所ジョージ氏と並んで圧倒的正解率を誇ったものだったが、評論家か何かだと思っていた(たしかに経済【25日訂正】政治評論家ではある)。
その後、1996年からNHK教育テレビで放送された子ども番組「ハッチポッチステーション」で、グッチ裕三氏が「高田(たかた)孝太郎」(グッチ氏の本名が高田)という傲慢な司会者に扮するコーナーがあって、「コンバンハ」の口調を知ることになったが、フジテレビキャスターだったとはまだ知らなかった。
実際の俵氏は、産経新聞記者、文化放送キャスターを経て、1975年から1987年まで、FNNの夜(当初は夕方)のニュースを担当していたのだそうだ(後のキムラタロウやクリステルと同じ立場になる)。冒頭の「こんばんは。俵孝太郎です」という口調が、真似されているわけだ。
某所で当時の映像を少し見る機会があったが、別にアナウンサーに読ませてもいいんじゃないのと思うような、淡々とニュースを読むだけの番組だった。でも、説得力のある読み方というか、アナウンサーがスラスラ読むのより、頭に入りやすそうな気がした。かな。
秋田市内は、風が強く交通機関が一部乱れてはいるが、ある意味いつもの冬の光景。
とはいえ、映像的にはニュース性があるようで昨日23日は、NHKやテレビ朝日系列(ANN)のニュースでは、秋田駅周辺や秋田港の様子が放送されていた。
日本の民間放送局では、東京周辺のキー局“直轄地”以外の各地のニュースが全国放送される場合、各地の系列局が取材を行うので、上記ANNの場合は秋田朝日放送が取材し、同局のアナウンサーがレポートしていた。
この寒波をフジテレビ系(FNN)ではどう伝えたかが、今回の話題。
昨日のお昼や夕方のニュースでは、函館、盛岡、そして青森の映像が流れていた。夜のニュースでは秋田市の様子が少し写ったが、青森の映像がまた流れた。

今日の昼と夕方のニュースでは、また青森(昨日とは別)の映像が流れた。
※FNNでは昔は「FNN秋田テレビ」などと、取材を行なった系列局名がテロップで表示されていたが、今は表示していないようだ。
このような広域的な天候などのニュースの場合、フジテレビでは青森の映像が流れることが多い気がする。
例えば北東北3県どこで取材しても同じような状況の時、岩手や秋田ではなく、青森の映像が放送されるのだ。
だけど、ご存知の通り、岩手や秋田にはフジテレビ系列局があるが、青森にはない。(八戸など青森県南東部では岩手の電波を越境受信できる)
では、誰が青森の様子を取材してフジテレビに送っているのか?
青森の映像が放送される場合、レポーターが顔出し出演することが多い。そのレポーターはいつも同じ人。

人名なのに「地名」さんとはこれいかに?(どう読むんだろう?「ちな」?)
※上の画像は夜の「ニュースJAPAN」。夕方以前は「青森・蓬田村」でなく「青森・東津軽郡」と表示されていた。
【2015年2月16日追記】2015年始め時点でも、地名さんはよく出演する。しかし、2013年前後頃(?)から、たまに別の記者がレポートすることもある。
【2015年12月4日追記】2015年のフジテレビのニュースのレポートでは、「記者」などと報告者の肩書が氏名とともに表示される番組がある。12月4日に青森からレポートした地名さんは「カメラマン」となっていた。カメラマンにしてはレポートが上手だし、よく顔が映る。
【2023年5月23日追記】2023年5月時点でも、地名さんは青森支局からレポートしている。
実はフジテレビには「青森支局」という組織があり、地名さんはそこに所属しているようだ。
つまり、フジテレビ系でよく流れる青森の映像は、系列局を介さずに、フジテレビが直接、取材しているのだ。
フジテレビが青森の映像を多用するのは、別の会社である(岩手・秋田などの)系列局に頼んで取材・送信してもらうと角が立つので、気軽に指示できる身内の出先機関である青森支局に取材させているからだろうか。あるいは地名さんが精力的に取材して本社に送っているからだろうか。
フジテレビ青森支局は、青森県庁の向かいの産経新聞青森支局などが入るビルに入居しているようだ。(ストリートビューで確認した限りでは、産経新聞のやや大きい看板はあったが、フジテレビの看板は確認できなかった。)
Wikipediaによれば、フジテレビの国内の支局は、現在は青森と甲府にあり、かつては山形や高知にもあったそうだ(系列局開局に伴い引き上げ)。
他系列でも、テレビ朝日や大阪の朝日放送、日本テレビが、系列局が存在しない地域に支局をいくつか出している。
逆に、地方放送局が東京などに「支社」を出しているが、これは取材よりも営業的な意味合いの方が強いのかもしれない。
では、TBS系列局(JNN)がない秋田には、「TBS秋田支局」があるのかといえば、ない。(現在、TBSの国内の支局は、三陸の被災地の臨時支局以外はない)
秋田県内におけるJNNの取材は、隣の岩手県の系列局・IBC岩手放送が担当している。
昨年から今年にかけての弁護士殺害事件やその裁判の際、秋田市内で「IBC」のロゴが入った大きな中継車を何度か見かけた。
※秋田でのプロ野球開催時に見かけたIBCの中継車はこちらの記事
Wikipediaによれば、「(IBCでは秋田に)現在は駐在カメラマンを置いて対応している」そうで、大きな事件事故の際は、盛岡から応援に駆けつけるのだろう。IBCだけで対応し切れない場合は、仙台の東北放送が協力する場合があるという。
以前は、(TBSではなく)「IBC岩手放送秋田支局」が存在しており、「1990年代半ばに秋田市山王五丁目に開設。1999年頃に同市高陽幸町の高陽幸町ビルに移転」したものの「2003年初め頃に閉鎖」したとのこと(2003年以降、カメラマン駐在ということになる)。
高陽幸町にあった支局は記憶にある。
新国道と通町・旧国道が交わる「鉄砲町」交差点の北西角辺りにある、ビルというか大きくない建物に小さな表札が出ていて、こんなところにこんなものがあったのかと驚いたものだった。
後に付近の新国道では、道路拡張工事が行われているが、もしかしたらそのビル自体が今はないかもしれない(不確かです)。
街を歩いたりしている自分の姿が全国放送されたら、(人によって違うだろうけど)恥ずかしいと思うが、青森の人がフジ系列で、秋田の人がTBS系列で撮影・放送されれば、本人が知らない間に全国的に有名になってしまっていることがあるかもしれません。
以下、余談。
秋田の人にとって、TBSの番組は縁がないものであり、特にJNNに加盟した局でしか見られないニュース番組は無縁の存在。(今はケーブルテレビで視聴できる世帯もあるけれど)
僕が弘前に引っ越した当時も、初めて見るJNNのニュースが目新しかった。
噂には聞いていた「筑紫哲也NEWS23」を見た時は感動したし、1997年9月まで使われていたテーマ曲(井上陽水作曲
それから、ニュース速報が流れる時「ビッビッ! ビッビッ!」と独特の音が鳴るのに驚いた。NHKではニュース速報でチャイムが鳴ることがあるけれど、秋田の民放は3局とも鳴らさないので、民放局で速報音が鳴ること自体が珍しかったし、しかも予想し得ない音だったから。JNN各局共通の速報音だそうで、現在のIBC岩手放送でも同じ音。【2015年10月12日追記】2015年時点でBS-TBSでも同じ音。
また、TBSには1994年と1995年に入社した、秋田出身の女性アナウンサーが2人いる(お2人とも高校まで秋田県で過ごしている)。1つのキー局に2年連続で秋田県出身者が入るのも珍しいし、それが秋田では見られないというのがおもしろい偶然だ。
一方、青森の(越境受信地域以外の)方には、FNNのニュースは無縁だろう。
「コンバンハ。タワラコータローです」とか、イツミさんとシャーミンさんの「スーパータイム」、NHKを辞めた後に毎夜ダジャレを言っていたキムラタロウさんや、モノマネされるクリステルさんなど、どれも分かってもらえないはず。
さらに余談ですが、僕は年齢的に知らなかったのだが、俵孝太郎氏がフジテレビでニュースキャスターをやっていたのを、つい最近知った。
僕が俵氏を知ったのは、日本テレビで1990年から放送されたクイズ番組「マジカル頭脳パワー!!」の回答者として。所ジョージ氏と並んで圧倒的正解率を誇ったものだったが、評論家か何かだと思っていた(たしかに
その後、1996年からNHK教育テレビで放送された子ども番組「ハッチポッチステーション」で、グッチ裕三氏が「高田(たかた)孝太郎」(グッチ氏の本名が高田)という傲慢な司会者に扮するコーナーがあって、「コンバンハ」の口調を知ることになったが、フジテレビキャスターだったとはまだ知らなかった。
実際の俵氏は、産経新聞記者、文化放送キャスターを経て、1975年から1987年まで、FNNの夜(当初は夕方)のニュースを担当していたのだそうだ(後のキムラタロウやクリステルと同じ立場になる)。冒頭の「こんばんは。俵孝太郎です」という口調が、真似されているわけだ。
某所で当時の映像を少し見る機会があったが、別にアナウンサーに読ませてもいいんじゃないのと思うような、淡々とニュースを読むだけの番組だった。でも、説得力のある読み方というか、アナウンサーがスラスラ読むのより、頭に入りやすそうな気がした。かな。