広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田市中心部にいる…

2011-04-27 19:57:08 | 動物・植物
秋田市中心部に出没するという話を聞きます。
子供の頃、1度だけ見たことがあります。

それを再び見たのです。
しかも撮影に成功しました。
ある日の夕方、秋田市中心部の某所にて。
もそもそ


ん?
この時はガラス越しだったので、気付かれなかったようだ。

その後、屋外の少し離れた場所で、鉢合わせ!
もそもそ


おや!
最初は気づかなかったようで(あまり目が利かないようだ)、目が合ってからも数秒間ぼーっとしていたが、突然向きを変えてもそもそと逃げていった。

この動物は、ニホンアナグマ
ネコ目イタチ科アナグマ亜科アナグマ属の本州・四国・九州に分布する動物。
古くからタヌキ(ネコ目イヌ科タヌキ属)などと混同され、それらとともに「ムジナ」の正体の1つ。「クマ」といっても熊ではない。

今回出会ったのは、子供の頃見た場所からは数百メートル離れている。もしかしたら、子供の頃見たアナグマの子孫か親戚かもしれない。
以前からこの一帯で「タヌキがいた」とか「ハクビシンじゃないか?」と言う人がいたが、おそらくアナグマを指しているのではないだろうか。
秋田市中心部には、それなりにアナグマが生息していると言えそうだ。
(秋田市中心部でタヌキも見たことはあるが、ここからかなり離れた場所)



以前見たときは、まっ暗な中で一瞬だったが、今回は明るい場所で見られた。
アナグマがマイナーな動物だから、初めて見た人には何という生き物か判断がつかないかもしれないが、僕は以前見ていたし噂にも聞いていたので、落ち着いて見ることができた。感想は、
・思っていたよりも大きかった。(ネコより大きく、中型犬より小さい)
・(大きさは別として)体形としては鼻が長いので、タヌキよりもアリクイやスカンクっぽくもある。
・毛色は思っていた(図鑑などで見てきたもの)より薄い。単なる個体差なのか、同じ種でも寒い所に生息するものほど色が薄い【28日訂正】色が明るいという「グロージャーの規則」に従うものなのか?

・目の周りの縁が小さい。これも個体差?
秋田市大森山動物園で飼育されているアナグマは高知県から来たそうだが、公式サイトの写真を見ると、もっと色が濃く、目の周りも黒っぽい感じがする。
・けっこう動作が緩慢。「もたもた、もさもさ」という感じであまりすばしっこくない。

アナグマは冬眠するそうなので、目覚めて間もない頃だったのだろうか。
雑食性なので食べ物にはさほど困らないのかもしれないが、この辺りには山も林も田んぼもなく、お屋敷の庭くらいしかない。車が通る道路もたくさんあるし、人もイヌやネコもいる。臆病に見えるけど、したたかに生きているんだろうな。

※続きというか関連の話題はこちら
※同じ場所にいた2020年秋のアナグマ
コメント (8)
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