賢いカラス

　連休明けは快晴。少し寒い朝でした。昼前まで待機するがメールも電話も無い。本日はお墓参りと母の日デートです。庭のお花が少ないので、スーパーにお花とお供え物を買いに行きました。
　
　駐車場に車を置き、降りようとすると妻に腕をつかまれました。あの張り紙おばさんがスーパーから出てきたのです。おばさんがスーパーから離れるのを待ってから車を降りました。
　
　ところで、張り紙おばさんの記事を書いたのですが見当たりません。もしかしたら『差別用語』を使ったので削除されたかもしれません。
　
　お供え物のバナナとお花を持って車に向かって歩いていると、お婆さんが「なんでこんな人生を・・」と独り言を言いながら歩いています。きっと辛いことがあったのだろうね。張り紙おばさんもきっと辛いことがあったのだろうね。
　
　お墓は近くの竹林の枯れ葉が多く、用意したゴミ袋がすぐ一杯になってしまいました。ところどころ芽吹いている草は根が浅く、簡単にくさ引きができます。気持ちよく掃除していると、カラスが二羽飛んできて、竹林に消えました。
　
　お参りも済ませ帰り支度をしていると、若いカップルのお墓参り、若い娘さんが「わぁ～すごいねぇ！」と。オイラは「何が凄いの？」と目で追いました。妻もカップルが向かう方向のお墓を見ながら、十数歩墓石から離れました。
　
　何かが動きました。バナナが落ちました。そう！カラスがどこかで見ていて『今だ！』とばかりバナナを万引きしたのでした。あいにく落としました。残念だったね。
　
　カラスの賢さに驚きました。どこかで見ていて、スキを伺っていたのです。爪痕が生々しいバナナです。
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