田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

自己啓発セミナー

2014年12月12日 | 宗教その他
 昔これって流行りましたねぇ。オイラの事務所に出入りしていた人の中で二人ほどがのめり込みました。後に、二人ともがオイラを勧誘しようとしたみたいだが、オイラにはその手は通用しないのだ。オイラは興味があるような顔をして「フン、そーぉ~、不思議だねぇ」なんて、適当な相づち打って聞いちゃいました。本当はセミナーの内容は決して話してはならないそうですが、オイラは名うての聞き上手なんですッ!。

 
 思い出して書くけど、忘れちまったこともある。まず初回は7万だったと思うが、お安くないセミナー費用で、三泊四日の合宿だそうだ。オリエンテーリングやディベートで学生気分を思い出させ、次は徹底的に自己否定やら羞恥心を捨てさせる極限の洗脳をするそうだ。こんな日は興奮しちゃってるから眠れないし、セミナーは夜中まで続いたそうだ。翌日はハイテンションのまま高度なセミナー。まぁ、泣いたり笑ったりした仲間の羞恥心が無くなれば、一致団結協力もする。皆で頑張って高度なセミナーも終えられるらしい。そんな時に、ジャーァン♪と現れる主催者の代表を見て、皆が感動するそうだ。代表は参加した全員を褒めるらしい。誉め倒し、褒め殺しだ。褒められた人は涙をボロボロ流して泣くそうです。全員が「嬉しい。感激した。力がみなぎる」ってネ。この大騒動も代表者の下の多くの講師が扇動するのだ。その講師にもランクがあって、それぞれに英語のナンタラナンタラマネージャとかチーフなんて呼んでたらしい。

 
 最終日、合宿所前にバスが並ぶ。来る時は50人乗りのバス、帰りは20人乗りの豪華バス。帰り支度の最中に、代表が現れ、卒業の祝辞を読むらしい。「これからが出発、輝かしい未来、永遠の力、ナンタラマネージャにもチャレンジせよ。さらなるパワーを!!!」ってね。で、ほとんどの人が年に一、二回開かれる、マネージャーセミナーの参加申し込みをするそうだ。一週間の合宿で30万円だってさ!。馬鹿らしいでしょ。オイラの知り合い二人も騙されちまってさ、そのうちの一人などは、定期入れに、古めかしいインド風の女性の写真を入れてて「困った時にはこれを見るとエネルギーが注入される」ってさ。今思えばそのしぐさが、オ○ムのシャクティーパットに似てた。気持ち悪いし『アイツに仕事依頼して大丈夫か?』って思うようになった。今でも仕事してるけど、親父さんの時から大して変わらない規模のままだ。

 
 もう一人は小さな店の社長、専属マネージャになるとかで、仕事をたたんでいなくなった。その店に勤めていた子(女の子で美しい娘だった)をTVで見たのはオイラだけじゃなかった。驚いたぜ!!。昔の事件だが、ナンタラホテルのミイラ事件の首謀者がTVに映し出された時、後ろに居並ぶ幹部の一人だったことには驚いた。皆で「すっかり騙されちまったんだねぇ。ところで、社長はいなかったねぇ。どこへ行っちゃったんだ」と噂したものだった。

 
 二人の特徴は真面目でおとなしく上品な人だった。アカデミックな雰囲気を好んで、そのような講演会には足しげく通っていた。オイラから見ると、あまりに清らか過ぎて、現実逃避に見えていたのだ。おそらく二人からはオイラも同類に見えていたのだろうな・・・。

 
 ま、素人は横文字のチューターとかプロフェッサーなんて言葉に弱くてさ、本来ならお金をいただいて教える立場なのに、お金を払ったり、無償の労働をしてまでして、教える地位にしがみつきたいのだね。エライ様になったような気がするのだろうね。悲しい人間の性なんだろうねぇ。これが啓発セミナーの裏側で、新興宗教も同じようなもんだねぇ。おもしろいねぇ~、とおもしろがっちゃいけないけど、皆さん騙されないようにネ。

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2 コメント

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やだぁ~ (55)
2014-12-13 09:52:44
「真面目でおとなしく上品」って

まさにあれ、そうあれ、そのものですワ(笑)

私、根が真面目だったけど、そのあとの二つに欠けていて、それを求めてしまったのかしら

グッチさんのように、世の中、斜めに見る賢さも必要ですね。
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Unknown (Unknown)
2014-12-13 17:09:22
斜めから見る癖を嫌だなぁと思うことがあります。
なぜこんな癖がついたのか解りません。
たぶん、ひねくれた性格がそうさせていると思います。

この性格、この癖は自分らしさ、己の能力。
残りの人生に生かそうと思います。


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